これまで駅や施設など公共の場では、ポスターによる広告が一般的でした。しかし、最近では、ディスプレイやプロジェクションを使用したデジタルサイネージが一般的になっています。
デジタルサイネージには、動画による宣伝を可能にしたり、表示させる広告を簡単に切り替えたりできるといったメリットが多数存在します。しかし、多くの企業からさまざま種類のデジタルサイネージソフトがリリースされており、どれを選べばよいか迷っている方も多いでしょう。
そこで本記事では、デジタル広告担当者が押さえておきたいデジタルサイネージソフトを3つご紹介します。ソフトを導入する前の注意点についても解説しますので、利用を検討している方はぜひ参考にしてください。
デジタルサイネージソフトを導入する前の注意点
デジタルサイネージソフトを導入する前の注意点は以下の通りです。
デジタルサイネージの種類を把握
デジタルサイネージは、主に下記の2種類があります。
- スタンドアロン型
表示機器(モニター)とコントロール機器(PC)を用意すればすぐに表示可能なタイプです。シンプルでコストがかからないことから、初めてデジタルサイネージを利用する方におすすめです。
- ネットワーク型
近年の主流タイプです。インターネットによって一元管理が可能であり、遠隔地から操作できるため、広範囲でデジタルサイネージを利用したい方におすすめです。
表示させたい形式と使用場所の確認
画像、動画などどのような形式でデジタルサイネージを表示させたいのか検討しましょう。また、デジタルサイネージを設置する場所についても合わせて確認してください。
利用コストの確認
デジタルサイネージソフトには、無料ソフトと有料ソフトの2種類が存在します。自社の状況を踏まえて、いくら予算をかけられるのか検討したうえで製品を選びましょう。
ソフト1:SmartSignage
福猫株式会社が提供しているSmartSignageは、分かりやすく簡単に操作できるデジタルサイネージソフトです。コンテンツ(画像、動画、PDF、WebページのURL)が入っているフォルダを指定するだけで簡単に表示できるため、初心者でも安心して使用できます。
また、SmartSinageは、機能も充実しています。ここで一部の機能をご紹介します。
表示時間の設定
表示させたいコンテンツの切り替え時間を自由に設定できます。動画は最後まで再生したのちに別のコンテンツに切り替えることも可能です。
表示効果(トランジッション)
コンテンツが切り替わるタイミングで、表示効果(トランジッション)を与えることが可能です。トランジッションは全部で8種類搭載されており、時間と切り替え方向を指定できます。
動作効果
画像とPDFコンテンツに動きかのあるように見せる効果をつけることが可能です。効果は、「拡大縮小」「移動」「ランダム」の3種類から選ぶことができます。中心点や移動方向も指定可能です。
コンテンツのみ表示
ウィンドウ枠は一定の時間操作しないと自動で隠れます。マウスポインタは表示と非表示に設定可能です。表示順は「ファイル名」「ランダム」のどちらかに指定できます。
テーマ切り替え
UIの表示テーマを「ダーク」「ライト」の2種類に切り替えられます。
このほかにも、「コンテンツ自動更新」「Web表示」「複数ウィンドウ」など多数の機能を備えています。SmartSinageには、無料版もリリースされています。まずは、無料版を使用して自社に適したデジタルサイネージソフトであるか確認しましょう。
公式:http://www.fukuneko.com/software/product/smartsignage/ja/
ソフト2:クラモニ
株式会社ビーツが提供しているクラモニは、業界最安のクラウドサイネージです。低コストでスタートできるのが特徴で、月額200円/台からお店や施設、オフィスを全てクラウド化できます。
また、クラモニを利用すると、手元にあるPCから全国の店舗にあるモニターを自由自在に管理可能です。それにより、わざわざ店舗に足を運ぶ必要がなくなり、業務時間の短縮や人件費削減といったメリットを得られます。さらに、リアルタイムにコンテンツを更新できるため、急なお知らせにもすぐに対応可能です。
サポート体制も整っており、機器は半年間保証が適用されるため、店舗やオフィスにデジタルサイネージを導入したい方は、クラモニの利用がおすすめです。
公式:https://www.beeats.co.jp/products/solution/digital/clomoni/
ソフト3:BeyondCAST
SBクリエイティブ株式会社が提供しているBeyondCASTは、デバイスのブラウザから、インターネット回線を利用して、複数のデジタルサイネージとコンテンツを一元管理できるSaaS型のサービスです。
BeyondCASTでは、「クラウドサービス」「クライアントソフト」「インターネット接続サービス」の3つを1ライセンスあたり月額1,480円で利用できます。それぞれの機能の特徴は以下のとおりです。
クラウドサービス
面倒な手続きは一切なく、契約が完了した段階からサービスを利用可能です。クラウドサービスのため、自社で別途サーバーを用意する必要もなく、追加料金もかかりません。
クライアントソフト
Webブラウザベースの管理ツールのため、簡単に素早く更新・設定できます。また、専用のBIツールを利用することで、センサーで取得したデータを可視化して確認可能です。
インターネット接続サービス
ネット回線(4G)も付属しているため、契約後すぐにデバイスをネットワークに接続できます。
このように、BeyondCASTは、低コストで利用でき、操作もドラッグ&ドロップで直感的に操作可能なため、初心者でも安心して利用可能です。
公式:https://ds.signagemedia.jp/beyondcast.html
複数の製品を比較してみよう
それぞれのデジタルサイネージソフトの特徴を理解した方は、複数を比較して自社に適した製品を選定しましょう。製品の比較には、視覚的に製品を比較できる「ITreview」のサイトがおすすめです。
自社の状況を踏まえたうえで製品を比較検討して、最適なデジタルサイネージソフトを導入してください。