従業員同士で評価した結果が報酬に反映されるピアボーナスに興味を持ち、導入に前向きな担当者の方も多いでしょう。しかし、どのような製品があるのか理解できていない人も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、ピアボーナスの導入効果や製品の比較ポイント、おすすめのピアボーナスツールについて詳しくご紹介します。離職防止や従業員エンゲージメント向上にも効果的な制度ですので、ぜひ導入の参考にしてください。

社内コミュニケーションを活性化するピアボーナスとは?

ピアボーナスとは、従業員間で評価し合った結果が報酬に反映される制度のことです。同じ職場で働く従業員の生の仕事を見ている社員が評価するので、企業が評価を行う従来の報酬制度と比べて、年齢や経験を問わず平等に評価しやすいのが特徴です。

また、ピアボーナスには社内コミュニケーションを活性化する効果があります。従業員による評価は相手への感謝を伝えるきっかけとなります。また評価された側は、自分の貢献を数値で把握できるため、仕事のやりがいにもつながります。

ピアボーナスは、Googleやメルカリを筆頭に多くの企業で導入が進んでいます。管理する製品も多数登場していることから、現在では制度導入の敷居が低くなっています。

ピアボーナスの導入効果

ピアボーナスを導入することによって、次の効果を得られます。

  • 従業員のモチベーション向上
  • 優秀な人材の離職防止
  • テレワークでのコミュニケーション向上

ピアボーナスの効果は、コミュニケーションの面で力を発揮します。従来の「会社が評価する働き方」の場合、従業員同士で「感謝を伝える」「褒める」ということが少なく、従業員のモチベーションが高まりません。一方で、ピアボーナスを導入すると感謝の気持ちを従業員に届けられることはもちろん、それが報酬に反映されるため、各社員のモチベーション向上や離職防止につながります。

また近年では、リモートワークの導入によってひとりで仕事をする機会が増えました。そのため、自分がどれくらい会社に貢献できているか分からず、勤続する不安を感じている従業員もいます。ピアボーナスは顔が見えない従業員に対しても評価できるので、テレワーク時のモチベーション維持にも効果的です。

ピアボーナス導入で比較すべきポイント

ピアボーナスツールの導入を検討しているなら、次に示すポイントで比較検討を行いましょう。

  • 導入コスト
  • 社員目線での使いやすさ
  • デモ版の有無

ピアボーナスの導入は、報酬制度に関わる大きなターニングポイントとなります。きちんと理解するためにひとつずつ見ていきましょう。

導入コスト

ピアボーナスの導入には次のようなコストがかかります。

  • ツールの導入コスト
  • 報酬制度変更の告知

お金というコストがかかるだけではなく、制度を浸透させる手間といったコストがかかります。選ぶツールによって価格が変化するので、費用対効果が生まれるのか入念に検討するのがおすすめです。

社員目線での使いやすさ

ピアボーナスを導入しても、社員に浸透しなければ意味がありません。このとき、ツール選びで注意したいのが「社員目線」から考える使いやすさです。

ツールの中には多機能である反面、初心者にとって操作が難しいものもあります。ピアボーナスツールを操作する従業員は、年齢や知識量が異なるので、事前に操作性を確認しておきましょう。

デモ版の有無

ツールを選ぶ際には、デモ版が利用できるのか確認しましょう。なかにはデモ版が利用できなかったり、使えたとしても制限が設けられていたりする製品もあります。しかし、デモ版を使えなければ具体的な導入結果をイメージできません。

ピアボーナス導入を成功させるためには、実際にツールに触れてから導入を検討することが重要です。導入候補にデモ版があるか確認し、実際にテスト導入してみてはいかがでしょうか。

ピアボーナスのおすすめツール3選

Googleやメルカリといった大手企業によるピアボーナスの導入を筆頭に、役立つツールが多数登場しています。しかし、種類が多すぎてどれを選べばよいか悩んでいる人もいるでしょう。

ここでは、数あるピアボーナスツールの中でも、ユーザー評価が高いおすすめツールを3つご紹介します。ユーザビリティに優れているツールばかりですので、参考にしてみてください。

THANKS GIFT

株式会社Take Actionが提供する「THANKS GIFT」は、「ITreview Best Software In Japan 2022」においてSaas・ソフトウェアTOP50に選出された実績を持つ人気のピアボーナスツールです。

ピアボーナスに欠かせない評価機能はもちろん、コラムや掲示板、チャット機能が利用できることから、従業員のコミュニケーション向上に役立ちます。

また、クラウドで利用できるため、PCやスマホを通じて従業員同士で評価を行えます。評価されて貯まったポイントは景品と交換できるので、従業員にとっても魅力的なツールだと言えるでしょう。

RECOG

株式会社シンクスマイルが提供する「RECOG」は、充実したプランが特徴のピアボーナスツールです。

一般利用の基本プランに加え、ホメ研修や活用コンサルティング、称賛給プログラム導入を含む追加オプションが充実しているので、プロの意見を取り入れつつピアボーナスを運用できます。

またRECOGは、従業員同士の評価である「レター」をひとりあたり月10通送ると、発展途上国へ食料供給ができるなど、SDGsにも効果を発揮します。従業員だけでなく企業活動の一環としても役立つツールです。

Unipos

Unipos株式会社が提供する「Unipos」は、TOYOTA・JT・ZOZOなど幅広い業種で導入実績のあるピアボーナスツールです。

ピアボーナスツールに必要な機能がすべて揃っていることはもちろん、評価者に対してコメントしたり、チャットツールと連携したりできる機能を備えています。とくに、ビジネスチャットツールを利用している会社にとって導入メリットが大きいでしょう。

Unipos株式会社はピアボーナスというワードを商標登録しています。制度登場当時からサービス展開を行っている老舗ツールなので、安心して導入できるでしょう。

もっと詳しくピアボーナスツールを知りたいならITreviewで比較しよう

ピアボーナスツールは、従業員同士が評価し合う環境をつくれるため、従業員のモチベーション向上につながります。優秀な人材の離職防止やテレワークのコミュニケーション課題の改善を図れることから、多くの企業で導入が進んでいます。しかし、ツールによって操作性や機能に違いがあるので、まずは無料体験版をダウンロードして使いやすさを確認するのがおすすめです。

ご紹介したツール以外にも製品を比較したい人は、「ITreview」を利用して自社にぴったりのピアボーナスツールを見つけてください。

この記事の執筆

ももひき

ライター

WEBライター(ライティング、編集、構成、SEO対策)やイラストレーター(キャラクター、WEB画像)として活動するフリーランスライター。現在はグルメ・IT・仮想通貨ジャンルを中心に執筆、福岡県で活動中。

この記事の監修

ITreview Labo編集部

ITreviewの記事編集チーム。ITreviewの運用経験を活かし、SaaSやIT製品に関するコンテンツをお届けします。

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