資料作成するときには、見る人に内容をイメージさせる「画像」が欠かせません。しかし、自分で画像を一からつくるのは難易度が高いもの。そこで役に立つのが「ストックフォト」です。

資料作成だけにとどまらず、ネットコンテンツの作成でも利用され続けているストックフォトですが、利用できるサイトは複数あり、無料・有料プランなども充実しています。そこで、作成する資料作成のレベルを高めるために、ストックフォトサービスの活用法をご紹介します。

実例から見るストックフォトの活用法

参考までにITreview Laboの画像についてご紹介します。当サイトでもストックフォトのサイトを利用しており、記事のイメージに合わせた画像がないかを検索し、独自に画像加工を施しているものが多々あります。以下は参考例です。

①記事のイメージ通りの画像

こちらは「プレゼンテーション資料」についての記事で利用した画像です。プレゼンテーションをしている場面を連想し、かつ写真としても多くの人に受け入れられやすい画像なのではと考えて導入しました。

②テキストを組み込めるスペースのある画像

イメージにぴったりの画像を探すのが難しい場合は、近しい画像に手を加えることも一つの手段です。上記は「決済代行サービス」をテーマにしたため、「決済」「オンライン」をテーマに画像を検索し、タイトルを組み込んで画像の伝えたい意図を強調しました。画像によっては加工がNGの場合もあるのでご注意ください。

③キャラクターを活用する

この2枚は同じイラストのキャラクターを活用して作成しています。イメージに近い画像を探すのが難しかったり、同じようなイメージが続く場合は、吹き出しを活用した、色味を変えるだけでも目新しい印象を受けます。ただし、ロイヤリティーには注意してください。

④そのままだと使いにくい画像も設定で使い方の幅を広げる

イメージ画像を資料などに使う場合は、そのままだとうまく使えないこともあるでしょう。こちらの参考例では、画像の透明度をGoogleスライド上で調整し、タイトルを入れてみたものです。画像の構図によって印象は変わりますが、プレゼンなどでは資料途中でのタイトルなどに使うと印象を引き締める効果も期待できます。

ストックフォトサービスの選び方

その1:フリー素材の利用に対して条件があるか

仕事で使う資料に対して、大きく予算をかけるのは難しいでしょう。なかには予算をつけずに資料を準備しなければならず、できれば無料の画像を使いたいと考える人もいるのではないでしょうか。

このときにサイト選びで重要になるのが、掲載されている画像がフリー素材として利用できるかという点です。ストックフォトの中には、画像を無料で提供しているサービスがあります。なお、無料利用できるサービスの多くは、次のような条件がついている場合が多いので、利用する点数や就業上問題がないかを確認してみましょう。

  • 1日のダウンロード数に制限あり
  • 画像品質に制限あり
  • 商用利用は別途費用が発生
  • 広告を絶対に見なければならない
  • 社名や実名を記載するアンケートに回答が必要

その2:企画書・提案書をイメージしやすい画像か

ストックフォトを選ぶ際には、作成するページのイメージに合った画像があるのか確認しましょう。

サービスによっては、海外の街並みばかりだったり、人物フォトが個性的だったりと企画書・提案書などの資料作成で使いづらい画像を提供しているケースも少なくありません。知らずに有料利用を始めてしまうと、また別のサービスに登録する手間が発生します。まずは自分の資料にどのような画像が必要なのかをイメージしてみましょう。有償ストックフォトでは、ウォーターマークの入ったサンプル画像が用意されています。資料のイメージづくりとして、活用してみるといいでしょう。

その3:同じカテゴリに画像素材は多いか

「資料作成にたくさんの画像を使いたい」「今後も似たような資料をたくさんつくる予定がある」のであれば、資料作成する目的にピッタリのカテゴリにどれくらいの画像素材があるのかチェックしてみてください。

なかには、カテゴリに登録された画像が少なく、全くヒットしない場合があります。サービスの利用前に目的のカテゴリワードで検索してみましょう。

その4:ダウンロード数の多い素材か

画像を選ぶ際に重要なポイントの1つが、ダウンロード数が多いかという点。人気の画像はテーマを的確に捉えている傾向が高いのです。相手に良い印象を与えやすい画像を利用できれば企画書・提案書の質が上がります。ダウンロード数を意識画像を選定することも一手です。

その5:ロイヤリティフリーか、ライツマネージドか

ストックフォトは、一度の購入で何度でも利用できる「ロイヤリティフリー(RF)」、利用するたび利用料が必要となる「ライツマネージド(RM)」の2タイプで画像を利用できます。2つの違いは使用回数・期間にあり、ロイヤリティフリーは1度購入することによって半永久的に利用可能、またライツマネージドは決められた期間内のみ使用可能という点です。

どちらを使うかは、作成する資料の目的やインパクトなどが関わってきます。予算と限定感などを意識しつつ利用形態を検討してみましょう。

レビュー投稿の多い定番ストックフォトサービス3選

ストックフォトサービスは、前述のようなポイントを押さえることが大切です。

  • 予算
  • 品質
  • 素材提供数

このあたりを意識してサービスを選んでいけば、資料のレベルがぐんと上がります。目的に合った画像を使うためにも、自身に合ったストックフォトサービスを導入しましょう。

最後に、ITreviewにてレビュー投稿が多いサイトを3つご紹介します。ストックフォトサービスの選定候補として、ぜひチェックしてみてください。

Adobe Stock(アドビストック)

世界規模でサービスを展開するアドビ株式会社提供の「Adobe Stock」では、2億点を超える高品質な素材が提供されています。

基本的に有料プランとなりますが、高品質なフリー画像も7万点以上公開されています。コストをかけずにオシャレな資料を作成可能です。

IllustratorやPhotoshopといったAdobe Creative Cloudのアプリの中から直接、ストック素材の検索、プレビュー、ライセンス取得ができるため、デザイン担当にとっては業務効率化も期待できます。

・利用者レビュー

写真・イラスト素材を取り扱うサービスは数多くありますが、写真やイラストのクオリティは一番だと感じています。

また種類も豊富に取り揃えており、複数のサービスを利用せず、adobestockのみで完結できる点も良い点だと感じています。

https://www.itreview.jp/products/adobe-stock/reviews/138708

PIXTA(ピクスタ)

ピクスタ株式会社が運営する「PIXTA」では、写真やイラスト、そのほか充実したコンテンツをロイヤリティフリーで利用できます。

日本人を被写体とした写真が多いことから、ビジネスでも頻繁に利用されているストックフォトサービスです。画像点数が多く、価格も比較的押さえられているため多くのブログやメディアで使われています。

PIXTAはログインをしなくても画像を検索できることも魅力です。

・利用者レビュー

プレゼンやセミナー等で写真素材を使う場合、できれば無料で済ませたいものです。

しかしながら、無料サイトではクオリティ面で満足できず、結局はここに戻ってきます。

探索の時間を踏まえると、最初からここを探すことをオススメします。

価格もそれほど高くない印象です。

https://www.itreview.jp/products/pixta/reviews/136211

amanaimages(アマナイメージズ)

写真やイラスト、動画など幅広いコンテンツを提供する「amanaimages」では、4.5億点以上の素材が利用できます。

リサーチサポートなど、素材を探すためのスタッフサービスもあり初心者でも安心です。

大手雑誌やポスターなどでも利用されるクオリティの高い画像が揃っており、1枚数万円程度の画像が販売されています。画像が重要になる広告やHPなどの利用時には向いているでしょう。

・利用者レビュー

・国内のストック素材販売サイトの中でもクオリティが高い作品が揃うサイト。

・日本人好みの写真や動画が多い。国内用の販促物制作に使いやすい。

・素材の使用制限が厳しく管理されているので、権利や品質に厳しいクライアントの制作にも安心して採用できる。

・素材を代理で探してくれるリサーチサービスがある。人手が足りない時は素材探しから丸っとお任せできる。

・amanaで撮影サービスも提供しているので、どうしても素材が見つからない場合はオリジナル制作を頼める。品質はとても良い。

https://www.itreview.jp/products/amanaimages/reviews/81435

利用サービスを比較していくと、画像タイプや素材提供数に違いがあると分かります。まずは各サービスの無料素材やプランを比較して、サービスを選定してみましょう。

※本記事は2022年11月14日に内容を追加しました。

この記事の執筆

ももひき

ライター

WEBライター(ライティング、編集、構成、SEO対策)やイラストレーター(キャラクター、WEB画像)として活動するフリーランスライター。現在はグルメ・IT・仮想通貨ジャンルを中心に執筆、福岡県で活動中。

この記事の監修

ITreview Labo編集部

ITreviewの記事編集チーム。ITreviewの運用経験を活かし、SaaSやIT製品に関するコンテンツをお届けします。

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