社内ツールの利用において、パスワード管理の手間を減らすためにSSO(シングルサインオン)の導入を検討している企業も多いでしょう。しかし、SSOを提供するサービスは様々あり、どれを選ぶのが最適解なのか分からないということも多いでしょう。

そこでこの記事では、シングルサインオンを導入したい企業向けに、おすすめのサービスを3つご紹介します。サービスごとに特徴や魅力を解説しますので、製品探しの参考にしてみてください。

シングルサインオン(SSO)とは?

シングルサインオンとは、社内で利用するツールに必要な「ログインID・パスワード」を一括管理できる仕組みのことです。

通常、ツールごとにID・パスワードを管理しなてくはいけませんが、SSOの導入により連携するITツールに関しては1つのID・パスワードで管理できるようになります。これにより、ID・パスワード管理で起こりがちな「パスワード忘れ」「ウイルスによる情報流出」を避けられるというメリットもあることから、近年ではシングルサインオンを導入する企業が増えています。

また、セキュリティ対策も充実しており、社内利用だけでなく、テレワークを導入している会社でも利用できます。個人によるID・パスワード管理の課題を解決してくれる魅力的なサービスです。

シングルサインオン(SSO)を選ぶポイント

シングルサインオンは利用するサービスによって機能や価格が変化します。自分に合ったサービスを選ぶためにも、次のポイントをおさえてみてください。

  • 価格
  • 機能性
  • ユーザビリティ

価格

自社と要件の合うコスパの良いサービスを選びましょう。SSOはほぼ全てサブスプリクション形式で提供されており、半永久的に費用がかかります。不要な機能が多いにもかかわらず、高額なサービスを使ってしまわないように事前に満たすべき要件を定めてください。

機能性

自社に必要な機能がそろっているのか確認しましょう。サービスによって搭載している機能が異なるため、自社に適した機能を備えているのか確認することが重要です。例えば自社が既に導入している製品と適応しているのか、ブラウザに記憶しておけるのかなど、あらかじめ、利用するサービスが自社の目的に適用しているか確認しましょう。

ユーザビリティ

実際に触れて、使いやすいと感じるサービスを選びましょう。なかには安く利用できるものの、操作性が劣っており使いづらいSSOもあります。また、動作が重くストレスに感じてしまうSSOもあるので、事前チェックは必須事項です。ほとんどのサービスが無料体験版を用意しているので、実際に触れてみてから使いやすさや操作性を確認するのがおすすめです。

おすすめSSO製品3選

1.CloudGate UNO

引用:https://www.itreview.jp/products/cloudgate-uno/profile#scroll

株式会社インターナショナルシステムリサーチが提供する「CloudGate UNO」は、クラウドを通じてID・パスワード管理を行えます。生体認証を必要とするMFAを採用しており、自身だけしか情報を扱えないように、万全のセキュリティ対策を講じているのが特徴です。

また、あらかじめ設定した「アクセス制限」「ユーザーフレンドリー」といった機能を活用することによって、テレワーク中もID・パスワードを管理できます。場所を問わず働ける「近年の働き方」にも対応したサービスだと言えるでしょう。

・CloudGate UNOの参考価格

Standard Plus:400 円 / ユーザー/月

・CloudGate UNOのユーザーレビュー

CloudGate UNOの管理画面で認証失敗時のログ確認ができるため、
 サービスごとにログチェックをすることがなくなりました。
ID/PW管理が必要なサービスでSSO連携が可能となり、使い勝手がよくなりました。
IDの作成/削除処理をサービスごとに行わないで済みます。
ID管理の工数が大幅に削減されました

CloudGate UNOへのレビュー「SSO認証基盤(関連システムの入口)として」より

2.HENNGE One

HENNGE株式会社が提供する「HENNGE One」は、SaaS技術を活用したクラウド管理型のシングルサインオンサービスです。MicrosoftやGoogleなど様々なクラウドサービスのID・パスワードを管理できるのが特徴で、誤送信や標的型攻撃といった幅広いメールセキュリティにも対応しています。

初めてシングルサインオンサービスを導入する人に対して手厚いサポートを実施しており、導入前・導入後に関わらずテクニカルコンサルタントによる支援を受けられるのも魅力です。導入手順や仕組みが分からないといった人におすすめのサービスだと言えます。

・HENNGE Oneの参考価格

HENNGEIdP Lite:150円/ID/月

・HENNGE Oneのユーザーレビュー

・Office365との相性が良く、特にHENNGE Access Controlの機能でユーザを1分もかからず登録でできる。
・Office365製品の中であれば高いセキュリティを保ちながら、簡単にログインができる。

HENNGE Oneへのレビュー「Office365との連携がGood」より

3.GMOトラスト・ログイン

引用:https://www.itreview.jp/products/trust-loginbygmo/profile#scroll

GMOグローバルサイン株式会社が提供する「GMOトラスト・ログイン」は、情報セキュリティ事業を展開する大手企業が開発していることもあり、信頼性の高いサービスを期待できます。

シンプルで使いやすいUIが導入されていることから、初心者でも迷わずID・パスワード管理を行えるだけでなく、低予算でありながら高機能なサービスをまんべんなく利用できます。

無料プランを利用することによって実際に使いやすさを確認した後に有料プランへ移行することもできるため、シングルサインオンのビギナーにおすすめのサービスだと言えるでしょう。

・GMOトラスト・ログインの参考価格

PRO:300円/ID/月(機能制限付きの無料プランあり)

・GMOトラストログインのユーザーレビュー

解決できた課題・具体的な効果
・低コストでの導入
・ユーザーインターフェースのわかりやすさによりリリース時のサポート低減
・パスワード管理の一元管理(SSO)により、点在していたサービスのアクセス方法集約化
 パスワード問い合わせなどのサポート工数削減

GMOトラスト・ログインへのレビュー「スピーディーな導入と運用管理工数の削減」より

ITreviewでシングルサインオン(SSO)ツールを探してみよう

シングルサインオン(SSO)は、社内ツールの利用で手間に感じる「ID・パスワードを管理」をラクにしてくれます。ただし、サービスによってID・パスワード管理の承認方法や機能が異なるため、まずは資料請求および無料体験で利用してみるのがおすすめです。

ご紹介したサービスのほかにも製品を比較したい人は、「ITreview」を利用して自社にぴったりのシングルサインオンを見つけてください。

この記事の執筆

ももひき

ライター

WEBライター(ライティング、編集、構成、SEO対策)やイラストレーター(キャラクター、WEB画像)として活動するフリーランスライター。現在はグルメ・IT・仮想通貨ジャンルを中心に執筆、福岡県で活動中。

この記事の監修

ITreview Labo編集部

ITreviewの記事編集チーム。ITreviewの運用経験を活かし、SaaSやIT製品に関するコンテンツをお届けします。

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