【2025年】振る舞い検知ソフトのおすすめ10製品(全17製品)を徹底比較!満足度や機能での絞り込みも

掲載製品数:17製品
総レビュー数:116
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振る舞い検知ソフトとは?

振る舞い検知ソフトとは、マルウェアや不正アクセスなどのサイバー攻撃を、プログラムやユーザーの行動パターン(振る舞い)から検出・防御するセキュリティソフトウェアのことです。従来のウイルス定義ファイルに基づく検知方式とは異なり、未知の脅威やゼロデイ攻撃にも対応できる点が大きな特徴です。

具体的には、OSやアプリケーションの挙動、ファイルアクセス、通信内容、プロセス生成などをリアルタイムに監視し、通常とは異なる不審な行動を検知した段階で警告・遮断します。近年ではAIや機械学習を組み合わせた高精度の分析エンジンが普及し、未知の攻撃を防ぐ次世代型セキュリティ対策として注目されています。

事例としては、企業ネットワーク内で従業員の端末に侵入したマルウェアが社内サーバーへ不正通信を試みた際、その通信挙動を「異常」と判断して即座にブロックするケースが挙げられます。EDR(Endpoint Detection and Response)やXDR(Extended Detection and Response)の基礎機能としても採用が進んでおり、企業のセキュリティ強化には欠かせない存在となっています。

振る舞い検知ソフトの基礎知識

振る舞い検知ソフトの人気おすすめ製品比較表
振る舞い検知ソフトの仕組み
振る舞い検知ソフトのメリット
振る舞い検知ソフトと関連のあるソフトウェア
振る舞い検知の機能一覧
基本機能
振る舞い検知ソフトの比較ポイント
①:検知方式(シグネチャ型との併用可否)で比較する
②:AI・機械学習の精度で比較する
③:対応範囲(端末・クラウド・ネットワーク)で比較する
④:運用負荷や管理性で比較する
⑤:導入コストやライセンス形態で比較する
振る舞い検知ソフトの選び方
①:自社の解決したい課題を整理する
②:必要な機能や選定基準を定義する
③:定義した機能から製品を絞り込む
④:レビューや事例を参考に製品を選ぶ
⑤:無料トライアルで使用感を確認する
振る舞い検知ソフトの価格・料金相場
クラウド型(SaaS)の価格・料金相場
オンプレ型(買い切り)の価格・料金相場
振る舞い検知ソフトの導入メリット
未知のマルウェアを検出できる
インシデント対応を迅速化できる
セキュリティ運用を効率化できる
振る舞い検知ソフトの導入デメリット
誤検知による業務影響が発生する
導入・運用コストが高い
専門知識が求められる
振る舞い検知ソフトの導入で注意すべきポイント
運用ポリシーとルール設定を明確化する
他のセキュリティ製品との連携性を確認する
導入後の運用体制を設計する
振る舞い検知ソフトの最新トレンド
AIによる自己学習型検知の進化
クラウドネイティブ対応の加速
XDR統合による脅威可視化の拡張
自動対応(Auto-Remediation)の普及
ゼロトラストモデルとの統合強化

振る舞い検知ソフトの人気おすすめ製品比較表

製品名
満足度
4.3 /5.0
4.1 /5.0
4.1 /5.0
4.2 /5.0
レビュー数
13件
68件
15件
9件
従業員規模
すべての規模のレビューあり
すべての規模のレビューあり
すべての規模のレビューあり
大企業・中堅企業のレビューが多い
製品の特徴
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「Cybereason EDR」は、不審者がお客さまのネットワーク環境内で悪意ある活動をしていないかを常に監視し、クラウド上のAIエンジンにより情報を分析。リアルタイムにサイバー攻...
Trend Micro Apex Oneは、実績のある技術とAIを融合した、ウイルスバスターコーポレートエディションの後継となる中堅・大企業向けのエンドポイントセキュリティ製品です...
Apex One SaaSはSaaS版のApex Oneに加え、オンプレミス版も利用できるサブスクリプションモデルのスイート製品です。 実績のあるエンドポイント保護機能、AI(機械...
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※2025年12月8日時点におけるGrid評価が高い順で表示しています。同評価の場合は、満足度の高い順、レビュー数の多い順で表示しております。

各製品の機能の有無や操作性、サポート品質や料金プランなど、さらに詳しい比較表は「製品比較ページ」から確認することができます。

振る舞い検知ソフトとは、マルウェアや不正アクセスなどのサイバー攻撃を、プログラムやユーザーの行動パターン(振る舞い)から検出・防御するセキュリティソフトウェアのことです。従来のウイルス定義ファイルに基づく検知方式とは異なり、未知の脅威やゼロデイ攻撃にも対応できる点が大きな特徴です。

具体的には、OSやアプリケーションの挙動、ファイルアクセス、通信内容、プロセス生成などをリアルタイムに監視し、通常とは異なる不審な行動を検知した段階で警告・遮断します。近年ではAIや機械学習を組み合わせた高精度の分析エンジンが普及し、未知の攻撃を防ぐ次世代型セキュリティ対策として注目されています。

事例としては、企業ネットワーク内で従業員の端末に侵入したマルウェアが社内サーバーへ不正通信を試みた際、その通信挙動を「異常」と判断して即座にブロックするケースが挙げられます。EDR(Endpoint Detection and Response)やXDR(Extended Detection and Response)の基礎機能としても採用が進んでおり、企業のセキュリティ強化には欠かせない存在となっています。

振る舞い検知ソフトの定義

  • 定義ファイルに依存せず不審な挙動をリアルタイムで検出できる
  • AI・機械学習により未知の攻撃にも対応できる
  • EDRやXDRなどの統合型セキュリティソリューションに組み込まれている

振る舞い検知ソフトの仕組み

従来、ウイルスを検出するためには、ウイルスのパターンを事前に認識し、パターンマッチングの方式を用いてウイルスを特定し、ブロックする方法が一般的でした。しかし、近年ではウイルスがパターンマッチングから逃れるために、分割されたり、ウイルス自体が暗号化されたりすることがあります。そのため、「振る舞い検知」では、ウイルスの通常のプログラムとは異なる特有の挙動を検出し、ウイルスを特定し、未知のウイルスにも対応することができる仕組みです。

振る舞い検知ソフトのメリット

・ウイルスのパターンファイルが必要ない
・新種・未知のウイルスにも対応できる

振る舞い検知ソフトと関連のあるソフトウェア

ウイルス対策ソフト:コンピューターやネットワークに侵入する悪意のあるプログラムを検出し、駆除するためのソフトウェアのことです。

振る舞い検知の機能一覧


基本機能

機能 解説
リアルタイム検知 エンドポイントをリアルタイムで監視し、AIを活用することで悪意のある振る舞いを分析する。未知の脅威をすばやく検知し、管理者に通知することができる
インシデント対策 攻撃を受けた複数の端末に対して隔離、プロセス停止、レジストリの削除などを遠隔で実行し、攻撃の拡散を防ぐことで被害を最小化することができる
エンドポイント状況の可視化 自動解析された結果をグラフィカルに表示し、事象の全体像を即座に把握することができる


振る舞い検知ソフトの比較ポイント

振る舞い検知ソフトの比較ポイント

  • ①:検知方式(シグネチャ型との併用可否)で比較する
  • ②:AI・機械学習の精度で比較する
  • ③:対応範囲(端末・クラウド・ネットワーク)で比較する
  • ④:運用負荷や管理性で比較する
  • ⑤:導入コストやライセンス形態で比較する

①:検知方式(シグネチャ型との併用可否)で比較する

比較の中でも最も重要な要素が検知方式の構成です。振る舞い検知は未知の脅威に強い反面、誤検知のリスクがあるため、シグネチャ(既知ウイルス定義)との併用モデルが推奨されます。

シグネチャ型のみでは新種のマルウェアを見逃すリスクがあり、逆に振る舞い検知のみでは正常な業務アプリを誤って遮断する可能性があります。例えば、ESETやCylanceはAIによる振る舞い検知とシグネチャ照合を併用して、誤検知を最小限に抑えながら高精度の防御を実現しています。

②:AI・機械学習の精度で比較する

AIアルゴリズムの精度は、未知の攻撃をどこまで検知できるかに直結します。特に、学習データの量と質が重要で、信頼できるセキュリティベンダーほど最新の攻撃手法を常時学習しています。

例えば、CrowdStrike Falconは世界中の攻撃ログをAIが解析し、リアルタイムで各端末の脅威を予測・対応します。AIモデルの更新頻度が低い製品では検知精度が落ちるため、AIの学習基盤の品質が選定の鍵になります。

③:対応範囲(端末・クラウド・ネットワーク)で比較する

現代の攻撃はエンドポイントだけでなく、クラウドやIoT機器にも及びます。そのため、どの範囲まで監視・防御できるかが重要です。

例えば、Microsoft Defender for Endpointは端末だけでなくAzure環境やM365との統合が可能で、クラウド全体のセキュリティを一元的に管理できます。範囲が限定されている製品では、攻撃の横展開を防げないリスクがあります。

④:運用負荷や管理性で比較する

セキュリティ担当者の運用負荷を減らすためには、アラートの最適化や可視化機能が重要です。誤検知や過剰通知が多いと、SOCチームの負担が増加し、重大なアラートを見逃す恐れがあります。

クラウド管理型のEDRでは、アラートを優先度順に整理し、対応が必要なものだけを通知する仕組みが整備されています。運用負荷が軽減できるかどうかも、長期的な導入成功を左右します。

⑤:導入コストやライセンス形態で比較する

費用構成を明確に比較することも欠かせません。振る舞い検知ソフトは月額課金制(SaaS型)と買い切り型(オンプレ型)の2種類があり、自社の運用スタイルに適したコスト設計を選ぶことが重要です。

例えば、CrowdStrike Falconは月額ライセンスで柔軟にスケールできる一方、Trend Micro Apex Oneは買い切り型で長期運用に適しています。費用だけでなく、更新やサポートの有無も考慮して比較することが求められます。


振る舞い検知ソフトの選び方

振る舞い検知ソフトの選び方

  • ①:自社の解決したい課題を整理する
  • ②:必要な機能や選定基準を定義する
  • ③:定義した機能から製品を絞り込む
  • ④:レビューや事例を参考に製品を選ぶ
  • ⑤:無料トライアルで使用感を確認する

①:自社の解決したい課題を整理する

まず最初に行うべきは、どのような脅威を防ぎたいかを明確化することです。ランサムウェア対策なのか、内部不正の検知なのかによって、求める機能は大きく異なります。

課題の整理を怠ると、過剰な機能を持つ製品を選んでしまい、コスト過多につながるケースもあります。

②:必要な機能や選定基準を定義する

課題整理の次は、検知の対象範囲(端末・サーバー・クラウド)や管理方式(クラウド型・オンプレ型)など、自社に必要な機能と選定基準の明文化が不可欠です。

基準が曖昧なまま製品選定を進めると、導入後に運用が追いつかないという失敗に繋がります。

③:定義した機能から製品を絞り込む

定義した要件をもとに候補を絞り込みます。AI検知を重視するならCylanceやCrowdStrike、統合運用を重視するならMicrosoft Defenderなどが候補となります。

優先順位を明確にした選定プロセスにより、機能とコストのバランスが最適化されます。

④:レビューや事例を参考に製品を選ぶ

他社事例やITreviewなどのレビューサイトを参考にすることで、導入後の運用感やサポート品質を把握できます。

特にセキュリティ運用の経験が浅い企業は、サポート体制が充実した製品を選ぶことがリスク回避に繋がります。

⑤:無料トライアルで使用感を確認する

最終判断は実際の使用感で行うのが最も確実です。多くのベンダーが期間限定で無料トライアルを提供しており、実際のアラート精度や管理画面の操作性を確認できます。

導入後のギャップを避けるためにも、試用段階で自社のセキュリティポリシーとの整合性をチェックすることが重要です。


振る舞い検知ソフトの価格・料金相場

費用相場(目安) クラウド型(SaaS) オンプレ型(買い切り)
中小企業向け 月額500〜1,000円/端末 5万〜10万円/台
大企業向け 月額1,000〜2,500円/端末 10万〜20万円/台

クラウド型(SaaS)の価格・料金相場

クラウド型の振る舞い検知ソフトの料金相場としては、月額500円から2,500円程度が一般的です。

サーバーや管理環境を自社で構築する必要がないため、初期費用を抑えつつ短期間で導入可能です。例えば、CrowdStrike FalconやSophos Intercept Xは、クラウドベースで常に最新の脅威情報を共有でき、スケーラブルで柔軟な運用が可能な点が特徴です。

オンプレ型(買い切り)の価格・料金相場

オンプレ型の振る舞い検知ソフトは、初期費用として1台あたり5万〜20万円程度が相場です。

サーバー内でのデータ管理を重視する業界(金融・官公庁など)で多く採用されており、高いセキュリティ要件に対応できる堅牢な構成が強みです。更新やメンテナンスは別途コストが発生するものの、長期的にはランニングコストを抑えやすい傾向にあります。


振る舞い検知ソフトの導入メリット

振る舞い検知ソフトの導入メリット

  • 未知のマルウェアを検出できる
  • インシデント対応を迅速化できる
  • セキュリティ運用を効率化できる

未知のマルウェアを検出できる

最大のメリットは、未知の攻撃にも対応できる検知能力です。シグネチャに頼らず挙動分析によって脅威を検出するため、新種のマルウェアやゼロデイ攻撃を未然に防ぐことが可能です。

インシデント対応を迅速化できる

振る舞い検知ソフトは検知後の対応(隔離・遮断・分析)を自動化でき、SOCやCSIRTによるインシデント対応時間を大幅に短縮します。

例えば、EDR機能を備えた製品では、感染端末を即座にネットワークから分離し、被害拡大を未然に防ぐ迅速対応が可能です。

セキュリティ運用を効率化できる

統合管理コンソールを備える製品では、複数端末の脅威情報を一元的に管理できます。可視化と自動化による運用効率化は、限られた人員でも高度な防御体制を維持するうえで非常に有効です。


振る舞い検知ソフトの導入デメリット

振る舞い検知ソフトの導入デメリット

  • 誤検知による業務影響が発生する
  • 導入・運用コストが高い
  • 専門知識が求められる

誤検知による業務影響が発生する

振る舞い検知ソフトの最も大きな課題のひとつが、誤検知(フォールスポジティブ)の発生です。正常なアプリケーションやスクリプトを不審と判断し、業務システムを強制停止させてしまうことがあります。

例えば、社内で利用している自動化ツールの動作を「マルウェア挙動」と誤認して遮断してしまうと、業務が一時的に中断し、ビジネス損失につながる可能性があります。誤検知を抑制するためには、ベンダー提供のホワイトリスト機能や運用ルールのチューニングが必要です。運用初期における調整フェーズが重要な工程となります。

導入・運用コストが高い

振る舞い検知ソフトは高度なAI分析やリアルタイム監視を行うため、導入および運用コストが高い傾向にあります。特に大規模な組織では、全端末へのエージェント配布、ライセンス管理、監視基盤の構築などに多くの費用が発生します。

また、運用担当者の教育やセキュリティログの分析工数も無視できません。クラウド型であっても月額課金が続くため、長期的コストの見積もりが不可欠です。費用対効果を明確にしないまま導入すると、ROI(投資対効果)の低下を招く恐れがあります。

専門知識が求められる

振る舞い検知ソフトは多機能である一方、運用担当者に高いセキュリティ知識と分析スキルを要求します。誤検知やアラートを的確に判断するには、脅威のパターンやプロセス挙動の理解が必要です。

十分な専門知識がない場合、正確な判断ができず、結果的に防御効果を十分に発揮できません。実際、EDRやXDR導入企業のうち約30%が「運用に必要な人材不足」を課題として挙げています(参照:IPA情報処理推進機構 サイバーセキュリティ調査).

このため、社内体制の整備と教育が導入成功の鍵となります。


振る舞い検知ソフトの導入で注意すべきポイント

振る舞い検知ソフトの導入で注意すべきポイント

  • 運用ポリシーとルール設定を明確化する
  • 他のセキュリティ製品との連携性を確認する
  • 導入後の運用体制を設計する

運用ポリシーとルール設定を明確化する

導入に際してまず注意すべきは、検知ルールや運用ポリシーを明確に定義しておくことです。ルール設定が曖昧だと、アラートの過多や誤検知が頻発し、運用チームの負担が急増します。

特に金融や医療などの高セキュリティ業種では、業務アプリごとのホワイトリスト登録や権限制御が必要不可欠です。導入初期のチューニング段階でポリシーを明確にすることが、安定稼働と業務影響の最小化につながる要件となります。

他のセキュリティ製品との連携性を確認する

振る舞い検知ソフト単体では、検知後の対応範囲が限られる場合があります。そのため、既存のウイルス対策ソフトやSIEM、SOARとの連携性を確認することが重要です。

例えば、EDRとSIEMを連携させることで、ネットワーク全体の脅威を可視化し、アラートを自動でSOCに送信できます。相互運用性が低い製品を選ぶと、情報が分断され、対応スピードが低下します。セキュリティ基盤の統合を見据えた選定が必須です。

導入後の運用体制を設計する

導入して終わりではなく、検知・分析・対応の運用体制を構築することが成功の鍵です。アラート対応の優先順位やエスカレーションルールを定義しておかないと、重大な脅威を見逃す可能性があります。

多くの企業では、SOC(Secure Operation Center)やMDR(Managed Detection & Response)サービスを併用し、外部専門家に監視を委託しています。社内体制と外部リソースの適切な組み合わせにより、継続的な防御力の維持が実現します。


振る舞い検知ソフトの最新トレンド

振る舞い検知ソフトの最新トレンド

  • AIによる自己学習型検知の進化
  • クラウドネイティブ対応の加速
  • XDR統合による脅威可視化の拡張
  • 自動対応(Auto-Remediation)の普及
  • ゼロトラストモデルとの統合強化

AIによる自己学習型検知の進化

現在の振る舞い検知ソフトは、AIが自ら挙動パターンを学習し、未知の攻撃を自動検出できるレベルに進化しています。従来のルールベースでは対応できなかったマルウェア変種も、AIによる継続学習で精度が向上しています。

具体的には、CylancePROTECTやDeep Instinctなどがディープラーニングを採用し、事前防御型のセキュリティアプローチを実現しています。

クラウドネイティブ対応の加速

企業のクラウド移行が進む中、クラウドワークロードを対象にした振る舞い検知が急速に普及しています。AWSやAzure、Google Cloud上のワークロードを監視し、攻撃の横展開をリアルタイムで防御します。

クラウド特有の動的な環境にも対応するため、クラウドネイティブEDRやCWPP(Cloud Workload Protection Platform)と統合する動きが進んでいます。

XDR統合による脅威可視化の拡張

近年注目されているのが、XDR(Extended Detection and Response)との統合です。エンドポイント、メール、ネットワーク、クラウドのデータを統合分析することで、攻撃全体の可視化と一元対応が可能になります。

特に、Palo Alto NetworksやTrend Microなどは、XDRと振る舞い検知を連携させ、攻撃のライフサイクル全体を可視化する防御モデルを構築しています。

自動対応(Auto-Remediation)の普及

AI検知だけでなく、自動隔離や修復機能(Auto-Remediation)も標準化されています。検知と同時に影響範囲を特定し、感染端末を自動でネットワークから分離する仕組みです。

これにより、SOCの負荷軽減と対応スピードの向上が両立でき、インシデント発生時の初動対応が数分単位に短縮されます。

ゼロトラストモデルとの統合強化

ゼロトラストセキュリティの考え方が広がる中で、振る舞い検知ソフトはその中心的な構成要素となっています。従業員や端末を常に「検証の対象」とする仕組みの中で、異常挙動の検知がアクセス制御に直結します。

Google BeyondCorpやMicrosoft Entraなどと連携する事例が増えており、振る舞い検知が「防御」から「アクセス認証」にも役割を広げています。

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