多くの企業が取り組んでいるSNSマーケティング。しかし、実際にSNSの運用を始めると、収集するデータ量の多さとデータ分析の複雑さに疲弊している担当者も多いことでしょう。
そんなSNSマーケティングの悩みを解決してくれるのがソーシャルリスニングです。SNS運用の導入をスムーズに進めるためにも、ソーシャルリスニングのメリットとデメリット、使いやすい3つの製品を確かめましょう。
ソーシャルリスニングとは
ソーシャルリスニングとは、SNS上で交わされるユーザーの自然な会話を収集・分析し、ビジネスプロセスに活用することです。商品を手にした顧客のリアルな声や競合他社の製品を利用した潜在顧客の声など、リアルタイムに発信される情報の獲得へつながります。ソーシャルリスニングに特化したツールでは、主に「データの収集」「収集したデータの分析」2つの機能を提供しています。
データ収集では、TwitterやFacebook、知恵袋などから指定したキーワードなどのビッグデータを収集します。データ分析では、収集したデータの口コミ件数や性別や年齢、話題性などを分析可能です。ソーシャルリスニングは、マーケティングにおける市場調査やトレンド調査、認知度調査として活用できます。
ソーシャルリスニングのメリット
メリットとしてあげられる点は、担当者ひとりでは把握しきれないビッグデータを収集して分析できる点にあります。消費者目線のマーケティングは以前から重要視されていましたが、アンケート調査やモニター調査などのごく限られた情報のみ利用され、対象となるデータの母数はあまり多くありませんでした。ソーシャルリスニングの対象は、国内のSNS利用者7,000万人以上となり、ビッグデータを活用したより確度の高い分析が期待できます。
さらに、消費者の生の声を反映するSNSでは、企業や製品に対して好感を持ったプラス要素の意見だけでなく、改善すべきマイナス要素の意見の収集にもつながり、自社の抱える課題の発見にもつながります。
ソーシャルリスニングのデメリット
一方で、ソーシャルリスニングのデメリットは、各投稿の質が見えづらくなる点です。SNSをマーケティングへ活かすには、データを収集するキーワードの選定が重要です。しかし、キーワードによっては必要なデータが集まらないこともあれば、熱烈なファンの声が大量の投稿に埋もれてしまい見落とすことも考えられます。
実際に製品を使ったわけではなく、イメージで製品について口コミするユーザーの声も、何年もその製品を利用し続けたロイヤルカスタマーの声も同列に扱ってしまうのです。情報の精査についてはソーシャルリスニングのデメリットと言えるでしょう。
ソーシャルリスニングに特化したツール5選
Twitterに特化したツールやキャンペーンの展開に強いツール、顧客満足度調査に優れたツールなどソーシャルリスニングの種類によって選べる機能は様々です。それぞれの機能を把握して自社に必要なソーシャルリスニングを把握しましょう。
ツール1:Twitterマーケティングのための『SocialDog』

SocialDogは、Twitterマーケティングに特化したソーシャルリスニングツールです。Twitterのフォロー管理、口コミツイートの自動収集など、Twitterマーケティングに必要な機能を揃えています。80万人を超える利用アカウントは、SNSツールユーザー数で国内最大規模を誇ります。
ツイートの予約投稿やアカウント分析など、Twitterを円滑に運用するために用意された豊富な機能でサポートします。Twitterマーケティングの利用には、SocialDogがオススメです。
・Social Dogの参考価格
Business:12,800円/月(無料トライアル7日間・無料で使えるLiteプランあり)
・socialdogのユーザーレビュー
ツイッターの公式アナリティクスでは過去28日間しか遡れないのですが、socialdogなら、それ以前の過去にまで遡れてチェックすることができ、フォロワー推移のチェックなど「そういえばあの時どうだったかな?」と知りたくなったときに、すぐに確認・振り返りができます。SNSのPDCAに非常に役立っております。
socialdogへのレビュー「使いやすい管理画面。フォロワー推移など過去を遡れて便利。」より
ツール2:キャンペーンの実施なら『Social Insight』

Social Insightは、複数のソーシャルメディアの情報収集に利用できるソーシャルリスニングツールです。対応しているメディアは、Twitter、Instagram、Facebook、LINE、YouTube、Pinterest、ブログ、TikTokなど、日本最大級のアカウトデータを蓄積しています。
Social Insightの特徴は、フォローやリツイートなどを条件に抽選してユーザーにプレゼントを贈るキャンペーンを実施できる点です。他にも、アカウント管理や競合アカウントの分析などさまざまな機能を提供しています。プレゼント企画をスムーズに進めるには、Social Insightがオススメです。
・Social Insightの参考価格
お問い合わせ
・Social Insightのユーザーレビュー
Twitterはもちろん、facebook、LINE、Yutube、Instagramのインサイト(アナリティクス)分析。
上記+TikTokやnoteなどのアカウント分析を行えるため、自社で運用するSNSはもちろん競合他社の分析結果も一覧で見ることができるので他社の運用方法を丸裸にできる。また、各SNSへの投稿の管理もこちらでできるので運用側としては各SNSの投稿画面を開く必要がなくなり、かなり運用しやすくなった。
Social Insightへのレビュー「SNSの分析に役立つ」とは
ツール3:顧客満足度調査なら『見える化エンジン』

見える化エンジンは、顧客の感情分析に特化したソーシャルリスニングツールです。Twitter、Instagram、Blogの情報収集に利用できます。
見える化エンジンの特徴は、感情マップによりユーザーのリアルな声を可視化できる点です。心理学に基づいたマップでは、期待や驚き、怒りなど、ユーザーの感情に基づいたキーワードを図式化してひと目で把握できます。
製品やサービスを利用したユーザーの満足度を図るには、見える化エンジンが適しているでしょう。
・見える化エンジンの参考価格
お問い合わせ
・見える化エンジンのレビュー
業務活用でよかったポイントは下記になります。
見える化エンジンへのレビュー「潜在顧客ニーズの仮設検証に役立つツール」より
・消費者の潜在ニーズを簡単に調査・確認でき、資料化が容易であること。
・テキストをデータ化し、自社で運用している他ツールと連携ができていること。
・共起語や関連ワードを把握し、マーケティング戦略の立案の説得力に厚みがもてた
ツール4:ビッグデータを活かしたTwitterの感情分析『Keywordmap for SNS』
Keywordmap for SNSは、日本語によるSEOキーワードを分析し、ビッグデータとして活用するサービスを手掛けるCINC社が展開するサービスです。Twitter運用におけるサポートに特化しており、キーワードやハッシュタグなどからツイートを一括抽出し、感情分析を行うことができます。従来の投稿数によるトレンド理解ではなく『興味関心数』による本質的なソーシャルリスニングを実現し、消費者の本音を知るために役立ってくれるでしょう。
・Keywordmap for SNSの参考価格
お問い合わせ(1週間無料トライアルあり)
・Keywordmap for SNSのユーザーレビュー
特定のアカウントを分析するにあたり、データが定量的に見れるので非常に使いやすく感じています。
Keywordmap for SNSへのレビュー「使いやすさと高精度分析」より
例えば、投稿に関する曜日や時間帯による反応が定量的に分かる機能があります。最小限の工数で最大限の効果を、適切なターゲットに対して生み出す事が理想的ですが、このKeywordmap for SNSがあれば具体的な数値を見ながら投稿に活用できる為、非常に役に立っています。
また、ビッグデータを扱う企業としての強みや精度の高い日本語分析機能によって、取得したいデータを確実に、また、文字では区別の難しい日本語特有の区切りも綺麗にデータとして拾い上げる事ができる為、ストレスなく、最短でデータの活用ができる為、重宝しています。
ツール5:インスタに特化した機能を持つ『Reposta』

Repostaは、instagramやFacebookの運用に役立つツールです。アカウント運用におけるダッシュボードはもちろん、競合アカウントとの比較やハッシュタグ分析(instagramのみ)といった機能を展開しています。毎日の運用成果を毎日メールでレポート送信してくれるため、担当者のKPIに対するコミットメントを強化してくれるでしょう。
・Repostaの参考価格
Basic:11,000円/月(お試しフリープランあり)
・Repostaのユーザーレビュー
インスタグラムに対する知見がなくとも、ロジカルな投稿解析を通じて改善を試みることができました。我々のような小規模で大きな予算をさけない会社にとってこの点は魅力的です。
Repostaへのレビュー「ロジカルな分析機能と明快なレポート」より
ソーシャルリスニングでSNS運用の品質をアップしよう
ソーシャルリスニングを利用することで、マーケティングにSNSを活用できるようになります。SNSの情報の収集、プレゼントキャンペーンの効率化、収集したデータの分析など、さまざまな機能が提供されています。
ソーシャルリスニングを活用すれば、担当者ひとりでは把握しきれないビッグデータをスマートに把握できるでしょう。SNSの膨大なデータを分析して、マーケティングやブランディングに活かしましょう。