良いポイント
FLASHの後継ソフトウェアということでその知識、ノウハウがそのまま流用できます。
ベクターベースでペイントできてそれを即時に動かせるというのは他のソフトウェアにはあまり見られない特徴かと思います。ベクターベースなのであまり細かい絵を描くには向いていないのですが、修正が容易でちょっと描いてすぐ直すといったことが出来ます。誤解のないように書いておくと、ラスターベースの絵を使用したければ他のソフトウェアで描いた絵をインポートすることももちろんできるので、Animateはインポートした絵を動かすためのソフトウェアとして使うことも出来ます。
本格的なアニメーションを作ることもできるし、試しにちょっと動かしてみるといった使い方もできるしと懐の広いソフトウェアという印象です。アニメーションさせることへの敷居が下がるソフトウェアで、実制作では他のソフトウェアを使うけれどもプロトタイプ作成という意味で気軽な感じでこのAnimateを使用することもできると思います。
改善してほしいポイント
良いポイントと表裏一体と行ったところですが、FLASHの仕組みそのままなので、シンボルやムービークリップなど独特の用語や概念が多く、ちょっと複雑なことをやろうとするとその辺りで躓く人がいるかと思います。オブジェクト指向でこれらのオブジェクトに対してスクリプトを書いたりもできるのですが、このソフト自体に今からそこまでの学習コストを割くのはちょっとどうかなというところです。
Animateはチュートリアルがソフトウェアに内包されているので、やる気があれば初体験でも大体のところは把握できるかと思いますが、もう書店にもFLASH関連の書籍などないので、ちょっと凝ったことをしようとするとどうして良いのか調べようがないといったことになる可能性があります。
あと、過去のDirectorのようにいつ開発終了になるのかと恐れながら使うことになりそうです・・・。
どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
私はゲームCG(特に3D)が専門なのですが、UIのアニメーションなどは3DCGソフトウェアで行うにはあまり向いていないことが多いです。
このAnimateで本格的なアニメーションを作ることは個人的にはないのですが、前述のUIアニメーションのようなものをちょっと動かして確認するという利用法で活用しています。AfterEffectsでもできるのですが、こちらの方がよりお手軽かつ直感的なので気に入っています。