非公開ユーザー
専門(建設・建築)|社内情報システム(CIO・マネージャ)|300-1000人未満|契約タイプ 分からない
少人数の情シスでも実践型訓練を回し続けられる
セキュリティ意識向上トレーニング,標的型攻撃メール訓練サービスで利用
良いポイント
ITリテラシーに大きなばらつきがある建設業で、実用に耐えるのはこのレベルの自動化だった。「社員こそが最初の防御層」という思想が具体化され、AIが最新のフィッシング事例や自社・業界情報を織り込んだ訓練メールを自動生成してくれるため、文面づくりの時間がほぼゼロになった。何より、クリックしてしまった社員を自動で抽出し、その人に合った教育コンテンツを即座に配信してくれるところが秀逸だ。『訓練→判定→個別教育』のサイクルが人の手を介さず回るので、情シス2名という少人数体制でも数百人規模の継続運用が可能になった。さらにPhishDetectAIのおかげで、社員が怪しいメールをワンクリックで報告する文化も根付き、不審メールの報告ルートが一元化された。ダッシュボードでの可視化とCSVやPDF出力も実務で使いやすく、経営層向けのセキュリティレポートもあっという間に作れる。
改善してほしいポイント
①現場作業員へは訓練メールが届きにくい。PCや社用スマホを持たない作業員もいるため、SMSや配信アプリ経由の訓練チャネルがあると、全社員を巻き込んだ訓練ができる。②メーリングリスト宛に訓練を送る運用もしたい。現実のフィッシングは部署単位のML宛が多いのに、現状は個別アドレス宛の訓練が中心で、ML単位での進捗把握ができない。③海外拠点の言語対応を拡充してほしい。当社はインドネシアに現地法人があり、外国人材も増えている。英語・インドネシア語の訓練文面や教育コンテンツ、現地の実在する脅威を模したシナリオがあれば、拠点ごとにセキュリティ水準のばらつきが出ず、本社で一元的に完結できる。この3点が揃えば、『守りのDX』の標準ツールになれる。
どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
建設業は人手不足が深刻で、サイバーセキュリティに専任人材を割けないことが課題だった。本製品のアウトソース型運用により、訓練の企画・配信・集計・教育配信までの一連の工数が大幅に減り、セキュリティ教育の運用工数を従来比で約8割削減できた。削減した工数は本業のDX推進(現場のFA化やR&D)に振り向けられ、『守りのSE』の効率化が『攻めのSE』の加速につながった。また、訓練開始当初はクリック率が1割を超えていたが、AIが生成する訓練シナリオのレベルを段階的に上げるPDCAを四半期ごとに回し、半年後にはクリック率を5%以下に抑えた。訓練結果はダッシュボードから議事録や役員会向けレポートにそのまま転用でき、セキュリティ報告の準備時間も毎月数時間にまで圧縮された。『人材不足』と『人的リスク』という二つの経営課題に、両輪で効くツールだ。
最大の効果は訓練の「マンネリ化」の解消だ。従来の訓練は文面が似通って、1〜2回も繰り返せば社員に「また訓練だ」と見抜かれて、効果が薄れていた。AIが最新の実在の脅威や自社のプレスリリース・業界ニュースを織り込み、毎回異なる企業・部署特化型のシナリオを自動生成するようになり、訓練の鮮度が飛躍的に上がった。文面作成の手間がほぼゼロになったうえ、訓練結果に応じた個別教育の自動配信まで一気通貫でつなげられたのが大きい。結論として、生成AI機能で「教育の属人化」「訓練の形骸化」「少人数情シスでの運用負荷」という3つの課題は解決できたが、その前提として「AIが作ったものをそのまま信じない」というガバナンスを運用側が持つことが必須だった。そこまで含めて設計されているかどうかが、この製品を選ぶときの本質的な見極めポイントだと思う。