加藤 健太
株式会社イシモク・コーポレーション|家具・インテリア|品質管理|300-1000人未満|IT管理者|契約タイプ 有償利用
コマンドラインツールで基幹システム連携が便利
良いポイント
■優れている点
コスト面
■その理由
対抗ツールはkintoneになるかと思います.
以前、学生団体のWSでkintoneの利用促進をしていた私が言うのもなんですが、基本的にすべての機能はkintoneの劣化版です.多機能さ、UIの見やすさ、連携ツールの多さ、サードパーティのツールの多さ等、kintoneがほとんどすべて上回ってています.
しかし、価格において、kintoneはデスクネッツネオ+AppSuiteの約2倍の価格です.
自組織において必要な機能を抽出した上で、必要十分な選択肢として導入する場合にAppSuiteの真価が発揮されると考えています.
改善してほしいポイント
■他ツールとの連携
導入時点では他SaaSツールとの連携を考慮していなかったのですが、時代の変遷か、次第に業務運用しているツールが増えてきました.一応AppSuite APIで連携できるものの、なかなかノーコードでは行かず、情報連携にはしっかりコードを書かねばならない、あるいは、自作のソフトやRPAをかまして...となるとどんどん複雑化していいています.
標準で連携可能な他ツールが増えていくと、まさに、ノーコード/ローコードでのツール制作がより進んでいくと感じます.
(ちなみにAppSuiteAPIもクライアントツールもAppSuiteへの書き込みのみの一方向なので、データの終着点としての活用方法が求められます.)
どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
■基幹システムの受注データ不備項目をストックして案件管理
基幹システムへの受注データ登録内容に不備があった際に、基幹システム側でエラーログを吐き出す機能追加をして、コマンドラインツール(開発元提供のツール)でCSVのログデータをAppSuiteにインポートして、消込管理・メール通知させています.
基幹システムだけのアプローチではかなりの改修コストと時間が見込まれたところ、2週間で対応できたことは良かったです.
■冗長な情報の共有
通常は基幹システム上で処理する製品の出荷作業ですが、イレギュラー出荷時(出荷日を大幅に変える、出荷先物流が通常と異なる等)に追加でメールにて出荷指示を行う際に、作業が漏れてしまうことが課題でした.イレギュラー出荷なので指示内容が定型化しないことと、迅速に対処したかったことから、AppSuiteでの開発に取り組みました.こちらも2週間で開発完了できました.メール送付先の出荷担当セクションはメールをわざわざ印刷して作業していましたが、タブレット上のAppSuiteで、案件のステータスを変えることでペーパーレス化にも寄与しました.
検討者へお勧めするポイント
冷静に必要な機能を抽出していくと、kintoneでなくともAppSuietで満足することがあるかと思います.十分に検討されてください.