非公開ユーザー
株式会社アテナ|その他サービス|社内情報システム(CIO・マネージャ)|300-1000人未満|IT管理者|契約タイプ 有償利用
予算管理システムで利用
良いポイント
2013年に経営企画の担当者が属人的に行っていた予算の策定、毎月の収支帳票作成を引き継ぐことになり、AccessとExcelを多用した運用には耐えられずに当該ソリューションを導入することを決意。
導入後3ヶ月をかけて、まずは予算編成をシステム化、次の3ヶ月で月次収支帳票作成をシステム化、さらに3ヶ月をかけて共通経費の配賦を行うことで、社内の事業セグメントごとのP/Lが作成できるように進化させていきました。
以前は、専任の担当者が月の半分以上は当該作業に従事していたように思いますが、この仕組みを導入した以降は兼務の状態で月に2~3時間程度の工数まで圧縮することができました。
導入後、10年が経過しましたが、今はfusion placeにデータを取り込む直前の処理までをすべて(他社のノーコード・ローコードツールを組み合わせることで)自動化を達成し、月次処理時の工数をさらに削減することができました。
管理会計分野のみではなく、人事評価や各事業におけるKPI管理を行っているユーザー企業様もいらっしゃるとのことで、利用の幅を広げていきたいと思います。
改善してほしいポイント
fusion placeにはディメンションと呼ばれる「視点(メッシュ)」を気軽に追加できるのが良いです。
ただし、DBの基礎を知らない方からすると、まずfusionsさんやパートナーさんからの技術支援なしには構築するのが難しいかと思います。
また、各種帳票は「フォーム」としてGUIベースで構築ができますが、やはり多次元DBの宿命ともいわれますが、元帳をもとにしたドリルダウンの設定・各社固有のルールは別途テーブルを設ける・コーディングするなどの必要が出てきますが、こちらに関しても支援なしには構築が困難です。
データに関してもfusion placeが定めるファイルレイアウトにI/Fを整える必要がありますので、気軽に自社内製で・・・にはなりづらいです。操作方法についてはfusionsさんが定期的にWebセミナーを開催していますので、そこで復習する機会が設けられている点は良いと思います。
どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
導入より以前は、各部署が固有に収支表(なんちゃってP/L)を保持しており、どの事業セグメントでも順調に成長軌道に乗っていることをレポートしていましたが、特に共通経費を配賦できるようになった以降は、成長している事業・苦戦している事業がすぐにわかるようになりました。
導入後、10年という歳月の中で管理会計を通じて行った社内施策は多数、その中には多大なる成果を収めたものやそうでないものもありましたが、特に経営層には今後注力すべき分野・改善すべき分野が「見える化」できた点は何にも代えがたい効果であると思います。
管理会計を導入以降、特に部長職以上は正しい収支の知識を学ぶきっかけにもつながり、(教育浸透には長い年月を必要としましたが)今ではほぼレベル感もそろった状態で議論できるようになったことも成果であると考えています。
検討者へお勧めするポイント
オンプレ・クラウドどちらでも提供しており、導入規模に合わせて柔軟な運用ができるように設計されています。
初期導入支援は受けた方が良いと思いますが、それを経て得られる効果は内部工数の削減だけでなく、管理会計の数値を利用するマネジメント層以上の意識改革にもつながる製品であると思います。
また、組織改編にも柔軟に対応できる仕組みとなっており、メンテナンス性にも優れています。