良いポイント
置くだけでセンサーからセンシングデータのクラウド上でのデータ表示まで手軽に導入できる点が良いです。
温度・湿度・気圧センサーや人感センサー(標準タイプ)は筐体に格納されておりほぼ調整不要で即設置可能です。特に後付け設置センサーの場合は電源と通信が導入判断要素になりますが電源は電池式(CR2477ボタン電池)で約一年間交換不要、通信はBLE通信で専用ゲートウェイ装置へ定期的にデータを送出します。専用ゲートウェイ装置は4G/LTE通信にてクラウドと通信しセンサーデータを転送します。クラウドではデータを視覚表示UIが提供されます。
慣れてくると1~2時間程度でセンサー設置からデータ表示まで実装できます。
センサー設定のUIもわかりやすです。
改善してほしいポイント
Google 系各種SaaS(Spread Sheet, Data Portal, Big Query)のサンプルが充実しています。当初はセンサーデータをCSV経由で取得しSpread Sheet用に加工していましたがIFTTTの連携サンプルが加わりました。これよりWebhookにてデータを動的に更新表示できる仕掛けを実装できました。
センサーデータの視覚表示系は別SaaS利用でWebiotの範囲ではありませんが、もし可能であればモダンな視覚表示が揃っているJavaScript系のD3.js等のサンプルがあると自ウェブサーバ内でデータ表示するユーザーの助けになります。
またセンサー種類ではサーマル系センサーのラインアップがあると利用分野が広がります。
どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
竣工後の建築物屋内の任意のフロアや区画に手軽に設置できることで大幅にセンサー開発・環境構築・設置の各工数を削減できます。従来は該当センサーのボード化、ハウジング、クラウド間の通信実装、専用通信装置の手配、さらにはセンサーデータの収集集計表示等をワンストップで行えるサービスがなかったため、いずれかの部分を自前で実装対応していました。そのため、限定期間で設置・回収・別現場へ設置のカスケイド風(順々にローテイション)な利用が実現できませんでした。Webiotでは一センサーあたり通信費も込みで安価~で始められてる点、加えてIoTシステム構築経験がない場合でも使用まで実現できる点が大きなアドバンテージと考えます。
検討者へお勧めするポイント
建物室内で必要となるセンサー類の代表種が網羅されているため、対象センサーがあり即視覚化したい場合はWebiotの導入をお勧めします。視覚化にあたりバンドルのWebコンソールではセンサーの生データ表示のため、視覚方法と表示単位を指定できる表示系別SaaSと組合わせるとより実践的なデータ利用が可能です。