良いポイント
優れている点・好きな機能
・自宅・外出先・出張先からリモートワークする際に、従来のようなVPN接続による社内接続をする必要がなく効率的。
・VPNを経由しないため社内のファイルサーバやイントラWebサイトと、社外のクラウドサービスの違いを気にすることなく透過的に利用できる。
・VPN経由でのDaaS(VDI)利用と異なり手元のFAT端末で業務用アプリケーションが動作するため動作が速い。
その理由
・Zscalerがユーザ認証を行い、認証された通信のみを社内網へ転送してくれるため。
改善してほしいポイント
不便な点・改善してほしい点
・一旦接続すれば自由に社内網内を行き来できるVPNと異なり、社内網内のあらゆる資源(ファイルサーバ、フォルダ、ファイル、イントラのWebサイト)へアクセスする都度認証が必要なため、「何かを開く」という動作のつど認証で1テンポ待たされる。
・特に社内のファイル資産が情報セキュリティポリシにより暗号化されている場合は、認証→復号の動作で待ち時間が顕著になる。
・ファイル・フォルダを単純に開くだけでなく、新規にファイル・フォルダを作成する際や、ファイル・フォルダを名のリネームの際に待ち時間が顕著になり、Explorerがフリーズしてしまうこともある。
・Windowsの標準機能で、「前回ログオン時のフォルダを開いたままにしておく」やファイルサーバ上のフォルダーをネットワークドライブとして接続し、ログオンしたらすぐ前回までの作業の続きをしようと思っていても、ログオン→フォルダの展開の間にZscalerの認証が追い付かずボトルネックになってしまい、フォルダやネットワークドライブが展開できずエラーになる。従って毎回、再度フォルダを新規に開きなおさなければならない。
どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
・VPN接続によるDaaS利用をしていた時は、業務を始めるまでに、
PC電源On→手元のWindowsログオン&起動(5分)→ワンタイムパスコード取得&VPN接続(3分)→VMwareクライアント起動&DaaS接続(2分)→DaaSデスクトップ展開(5分)
と、15分程度の待ち時間が発生していた。
・Zscaler導入後は、業務開始時に、
PC電源On→手元のWindowsログオン&起動(5分)
と、1/3の5分程度ですぐPC上の作業ができるようになった。
・ただし上記に述べたフォルダの再展開やネットワークドライブへの再接続などで、前日に開いていたフォルダが多いほど、実作業に取り掛かれるまでの時間が5分~10分程度必要になり、帯に短したすきに長しという印象。
検討者へお勧めするポイント
事前に実環境でしっかり検証を実施し、ボトルネックが発生しないか、発生したらどうやって解決するかを見極めて導入することをお勧めします。