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2019年10月17日
【比較】無料で使える3D CADフリーソフト4選|機能や特徴まとめ

建築業界や機械分野における設計・製図に欠かせないツール、CADソフト。なかでも3D CADソフトは立体形状を表現することができるため、多角度からの立体的な作図イメージが必要な分野で広く導入されています。
しかしその機能性の高さがゆえに、購入には膨大なコストがかかってしまうことも事実。作業の進捗を左右するツールになり得るため、ソフト選びは慎重に進めたいところですが、まずは無料で使えるものを活用していきたいと考える方も多いのではないでしょうか。
本記事では無料で利用できる4つの3D CADソフトをご紹介し、その機能や特長について解説します。無料かつ高機能なソフトの活用で、さらなる作業の効率化を図りましょう。
目次
3D CADソフトとは?
3D CADソフトとは、立体形状の図面を「長方形」や「円」を使って作成するソフトです。従来は平面上の図面を描く2D CADソフトが主流でしたが、3D CADソフトの登場により、立体的に図面を表現することが可能になりました。
より詳細な形状把握や、具体的な体積や重さも算出できるため、製造や建築といった業種で幅広く利用されています。
有料ソフトとフリーソフトの違い
有料ソフトとフリーソフトでは、使用できる機能に違いがあります。作図方法や他CADソフトとの互換性に制限がある場合があります。しかし、個人的な利用はもちろんのこと、業務で使用できる最低限のレベルではあるため、企業でもフリーソフトが導入されているケースが多々あります。
かつては高額だった3D CADソフトですが、最近では3Dプリンターの普及に伴い、個人でも3Dデータを扱う頻度が増えました。ベンダーからも、無料で使用できる3D CADソフトが多く提供されています。
3D CADソフトの導入を検討している場合は、まずはフリーソフトから使ってみると良いでしょう。
無料で使える3D CADソフトのおすすめ5選
フリーで使用できる3D CADソフトの中でも、特に知名度や人気の高いものをご紹介します。気になったソフトは、実際にユーザーの口コミや評判をチェックしてみましょう。
1.Fusion 360
無料で使える3D CADソフトの中では、非常に人気度の高いソフトです。本来は有償ソフト(年間61,600円〜)ですが、使用期間を限定した無料体験版をダウンロードできます。
無料で使用できる期間は、非商用目的であれば1年間、商用目的であれば30日間です。なお教育目的であれば、3年間無料で使うことができるので、学生や教員の方におすすめです。
デザイン・設計といった基本的な機能に加えて、シミュレーション(CAE)や製造プログラミング(CAM)の機能も実装されており、製品開発プロセスをFusion360で一元管理が可能です。
主な特長
- ・クラウド上での作動のため、インターネット環境にあればどこからでも接続可能
- ・CAD、CAM、CAEの統合ソフト
- ・非営利目的の場合は無償で一定期間利用できる
- ・高価なCADソフトに劣らない高機能性
- ・ファイルフォーマットが豊富で他CADソフトとの互換性が高い
対応OS
- Windows、Mac
2. Creo Elements/Direct Modeling
PTC社が提供するCADソフト、<Creo Elements/Direct Modeling(クリオエレメンツ/ダイレクトモデリング)には、無料版としてCreo Elements/Direct Modeling Express(クリオエレメンツ/ダイレクトモデリングエクスプレス)がリリースされています。
スピーディーかつ柔軟に3Dモデルの作成を実現します。使用できる部品の数は60個と制限がありますが、高度な機能が豊富に搭載されておりユーザーから高い支持を得ています。
有料版では無制限の部品使用をはじめ、エクスポート機能やレンダリングの機能などを活用できます。
主な特長
- ・下書き線ツールが豊富で設計しやすい
- ・設計データのリアルタイム修正
- ・「カットアンドペースト」「プッシュアンドプル」「ドラッグアンドドロップ」といった編集機能で素早い設計が可能
- ・最大60個の部品を持つ設計データが作成可能
- ・有料版はプロ向けなので総合的に高度な機能が利用可能
対応OS
- Windows
3. Blender

Blender(ブレンダー)は、ブレンダーファウンデーションが提供する多機能なフリーソフトです。
3D CGソフトとしてリリースされていますが、モデリングやレンダリング、スカルプティングなどといった機能を備えているため3D CADとしての役割も果たします。さらに3Dモデリングにかかわる機能は、一般的な3D CADソフトに劣らない操作性を誇ります。
アニメーションやVFX、ゲーム開発まで対応している機能の高さから、3D CG・3D CAD双方のユーザーより支持を得ています。
主な特長
- ・完全オープンソースでアップグレード頻度が高いため、常に最新版を利用できる
- ・特徴的な独自UIはカスタマイズが可能
- ・アニメーションやゲーム、動画の作成も可能
- ・リアルなシミュレーションが得意
- ・マルチプラットフォーム対応
対応OS
- Windows、Mac、Linux
4. DesignSpark Mechanical

<DesignSpark Mechanical(デザインスパーク メカニカル)は、デザインスパークが提供するWindowsベースの3D CADソフトです。
直観的に操作できる分かりやすいインタフェースで、初心者でも手軽に設計を開始できます。PCでの動作が軽いため、推奨されるPCスペックもさほど高くないことが特徴です。
3Dモデルライブラリも豊富で簡単にインポートできるので、柔軟な設計が可能です。オフライン環境でも利用でき、データはローカル保存になるため流出の心配はありません。
主な特長
- ・自動バックアップ機能
- ・複雑な曲面も作成可能なブレンド機能
- ・dxfファイル対応により、Jw_cad(ジェイダブルキャド)等の2D CADからの移行も簡単
- ・STEP, STL, SKP, OBJ, AutoCAD DXF等のインポート、エクスポートに対応
- ・拡張モジュールの導入で活用方法が広がる
- ・マウスジェスチャーベースのUIで直感的な操作が可能
対応OS
- Windows
5. FreeCAD

FreeCAD(フリーキャド)は、FreeCADチームが提供するオープンソースの3D CADソフトです。
マルチプラットフォーム対応であらゆる機種やOSで利用できるほか、ユーザーによる高度なカスタマイズや拡張も可能です。
初心者には少々複雑なインタフェースですが、CAD利用経験のあるユーザーにとってはなじみのある操作で作業できます。建築設計向けワークベンチやスプレッドシート、ロボットシミュレーションなど、搭載機能も豊富です。
主な特長
- ・2D作図から3Dモデルの作成が可能
- ・STEP, IGES, STL, SVG, DXF, OBJ, IFC, DAEなど多数のフォーマットに対応
- ・完全なパラメトリックモデル
- ・作成した製品の動きを確認するロボットシミュレーション機能
- ・多種多様なワークベンチ搭載
対応OS
- Windows、Mac、Linux
まとめ|フリーの3D CADソフトでも充実した機能が利用できる
有料版の3D CADソフトは高度な機能を多数搭載しているため、ハイスペックなPCが必要かつ、高い導入コストを要します。継続的に使う予定のない場合や従業員の教育用のみに利用したい場合は、無料版CADソフトの利用が効率的です。また、有料CADソフト導入後のスムーズな運用開始のためのお試しとしても活用できます。
3D CADソフトの導入を考えている方はまず、手軽に運用できる無料版から利用してみてはいかがでしょうか。
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