社内ビジネスチャットの導入は、企業のコミュニケーション活性化に大きく貢献する便利なサービスです。電話やメールに変わるツールとして注目されていますが、代表的なサービスとしてはチャットワークが挙げられます。
本記事では、チャットワークの導入メリットや具体的な活用事例についてご紹介します。チャットワークの利便性をさらに高めるポイントも解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
チャットワークのメリット
チャットワークのメリットはさまざまありますが、なかでも注目したいのが以下の3つです。
- 日本企業のニーズにフィットしている
- UIがシンプルで使いやすい
- タスク管理機能が便利
ここでは、それぞれの利点がどんな効果をもたらすのかについて解説します。
日本企業のニーズにフィットしている
チャットワークは日本企業が運営しているため、日本の企業と相性のよい点がメリットです。社内チャットツールには複数のサービスがありますが、多くのサービスはアメリカなどの海外で誕生したツールです。
そのため、基本的なユーザーインターフェース(UI)などは英語圏のユーザーを前提として構築されていることが多く、日本語や日本人にとって最適解ではないことから、使いづらさを覚えるケースも少なくありません。
一方、チャットワークは日本の企業や事業者を前提としたサービスであるため、こういった問題に直面することは多くありません。サポートも日本語で提供しているため、安心して利用できます。
UIがシンプルで使いやすい
チャットワークが高い評価を集めている2つ目の理由は、UIのわかりやすさです。チャットワークはIT導入が進んでいない中小企業などでの利用も想定しているので、複雑な機能はできる限り削ぎ落とし、わかりやすさを重視して設計されています。
多機能であることは便利な反面、ツール活用に慣れていない人にとっては混乱の原因となるため、必ずしもベストであるとは限りません。その点チャットワークは、多機能性よりも使いやすさを重視しています。チャットツールに多くの機能を求めない人には、非常に便利なサービスだといえるでしょう。
タスク管理機能が便利
チャットワークはただチャットをするだけのサービスではなく、タスク管理機能も提供することで、現場の業務効率化に貢献しています。タスク管理ツールは、従業員ごとのToDoを表にし、チェック機能などを使ってタスクの内容や、タスクの期限を設定できるサービスです。
タスク管理に特化したサービスも複数ありますが、タスク管理単体ではそのサービスをその都度展開する必要があり、タスク管理そのものの負担が発生してしまいます。チャットワークを使えば、普段使用しているチャットツールと合わせてタスク管理も並行して行えるため、アプリを切り替える必要がなく非常に便利です。
チャットワーク活用事例1:木村石鹸工業株式会社
石鹸メーカーの木村石鹸工業株式会社は、チャットワークを軸としたDXに成功し、自社ブランドの立ち上げも実現しています。
新規事業の立ち上げには多くの人が同時に携わり、扱う情報量も必然的に増加しますが、そこで活躍したのがチャットワークです。ITが苦手な社員でもすぐに使いこなせるチャットワークを導入することで、拠点間で迅速かつ容易にコミュニケーションを取れるようになり、スピーディな事業立ち上げを実現しました。
メンバー同士が離れていてもリアルタイムのコミュニケーションに強い組織に生まれ変わる上で、チャットワークは重要なインフラとして機能しています。
公式:ChatworkをはじめとするDX化でプライベートブランドの立上げにも成功
チャットワーク活用事例2:岡崎鋼材工具株式会社
鋼材・工具の販売や土木工事を請け負う岡崎鋼材工具株式会社は、コミュニケーションミスから発生する誤配送コスト削減にチャットワークを有効活用しています。
同社ではこれまで、電話による聞き間違い・言い間違いによるコミュニケーションミスが災いして、顧客からのクレームや営業担当者との連携ミス、部品の誤配送が相次いでいました。
これを解決する上で役に立ったのが、チャットワークです。受発注業務を同ツールに移行することにより、聞き間違いや言い間違いのリスクを大幅に削減しました。その結果、同社における誤配送のコストを1/10にまで抑えることに成功し、スムーズ・スピーディな対応や正確な業務遂行によって顧客満足度の向上にも貢献しています。
チャットワーク活用事例3:弁護士法人菰田総合法律事務所
弁護士法人菰田総合法律事務所は、チャットワークを活用してコミュニケーションコストの削減やデータ管理の効率化を実現しています。
士業という職業柄、担当者はオフィスにいる時間よりも外出している時間が長いというケースも珍しくなく、PCから情報を確認できないケースが頻発していました。チャットワークはPC以外のスマホやタブレットからの利用にも最適化されているため、外出先からでも円滑なコミュニケーションや情報共有を行うことができます。
情報共有の品質向上だけでなく、データそのものの管理にもチャットワークは活躍しています。実質データ保存期間が永久である点を利用し、何年も前の案件をすぐに検索して引き出すことで、事実確認や情報の収集に係るコストを削減しています。
公式:社内外の情報共有をChatworkに一本化し、弁護士の生産性が2倍に
チャットワークをフル活用するためのポイント
チャットワークを有効活用する上でポイントとなるのが、基本的な機能への理解です。シンプルで使いやすいことが高く評価されているチャットワークですが、タスク管理機能やデータ保存・検索機能の利便性の高さにも注目することで、従来の業務をより効率的に実現できる可能性もあります。
UIがシンプルなので、ITリテラシーが低くても導入しやすく、全社的なツール導入にも活躍するのがポイントです。自社の課題に合わせて、最適な導入アプローチを検討すると良いでしょう。
チャットワークへの理解を深めて有効活用を実現しよう
チャットワークは国内企業が運営するサービスということもあり、これまでツールを使ったことがない企業にも使いやすい設計となっているのが特徴です。
導入事例を参考にしてみると、チャットワークの採用をDXのきっかけにしている企業も見られ、デジタル活用に慣れていない企業の足がかりとしても優秀なサービスであることがわかります。導入費用も比較的リーズナブルであるため、全社的な運用体制を整備しやすいのが強みです。
ITツールの導入に尻込みしている企業も、既存の導入事例を参考にすることで、導入のきっかけを見出すことができます。導入事例や基本機能への理解を深めて、同ツールを有効活用しましょう。