VPNのサービスが定着しつつある現代において、世界各国のVPNプロバイダーがより快適で安全なアクセスを提供しています。海外を拠点としたVPNが一般的とされていますが、実は日本企業のVPNプロバイダーも多数存在します。
本記事では、あまり知られていない日本企業のVPNプロバイダーをご紹介します。安全性や技術面においても海外VPNに劣るとされていますが、個人用として手軽に使いやすいVPNを検討している人には十分かもしれません。
VPNとはや導入するメリット、種類などについては下記の記事をご覧ください。
VPN接続のメリットや種類を詳しく解説 選び方・おすすめツールも紹介
セカイVPN

日本のVPNの中で最も知名度が高く、中国での利用も多いIP共有型VPNです。即日3分、解約金や最低利用期間が発生しない手軽さが魅力です。サーバ設置国は日本とアメリカ、ドイツ、台湾、韓国の合計5カ国と海外VPNに比べると少ないですが、規制が厳しい国でのFacebookやYouTubeなどにアクセス可能です。通信帯域保証はありませんが、プロトコルは信頼性の高いOpenVPNやIKEv2にも一部端末で対応しています。海外から日本国内限定の動画やラジオなどを利用したい、一時的にVPNを利用したいなどの場合に向いています。
■サービス仕様
プロトコル:PPTP、L2TP、OpenVPN、IKEv2、OpenConnect
IPアドレス:共有IPアドレス
VPN接続可能な国:日本、アメリカ、ドイツ、台湾、韓国
同時接続可能な端末数:3台
対応OS:Windows、MacOS、iOS、Android
アプリ対応:Windows版、Mac版
■料金形態
月額:1,080円
無料体験:2カ月間
良之助VPN

アプリやWebシステムの開発、ネットワーク情報管理のソフトウェア開発などを手掛ける株式会社ジェネレイトラインが適用するVPNです。安定した通信速度を強みとしていますが、接続可能なプロトコルは限られており、OpenVPNには非対応です。暗号化による通信であるものの、安全性は低めと考えられます。しかし、帯域幅が無制限であることや規制に強いことから、規制が厳しい国でのVPN接続には役立ちます。365日サポートや遠隔地サポートなど、国外での利用も安心です。3日から選べる料金プランがあるため、短期旅行や出張に便利といえるでしょう。
■サービス仕様
プロトコル:IKEv2、Shadowsocks、RyoVPN Chrome版、RyoVPNアプリ
IPアドレス:共有IPアドレス
VPN接続可能な国:日本、アメリカ、ドイツ、台湾、韓国
同時接続可能な端末数:プランによって異なる(一般コースでは2台まで)
対応OS:Windows、MacOS、iOS、Android
アプリ対応:iPhone、iPad、Android
■料金形態
短期コース:170円/3日~
ライトコース:850円/月~
一般コース:1,020円/月~
VPNコース:1,360円/月~
無料体験:1週間
スイカVPN

SNSや日本の動画配信サイトに幅広く対応した、暗号化通信を可能にするVPNです。規制が厳しい中国からのアクセスも可能なため、旅行者に多く利用されています。速度保証はなく、接続できるプロトコルはPPTPとL2TPのみと安全性はそこまで高くありませんが、スマホ向けの新接続方式「Shadowsocks」により安定性と速度を実現します。主にスマホで海外からの動画視聴やネットサーフィンをしたい方に向いています。WindowsやAndroidなどの幅広い端末にも対応し、専用ソフトのインストールは不要です。出張や旅行に便利な短期間のプランも充実しています。
■サービス仕様
プロトコル:PPTP、L2TP、Shadowsocks
IPアドレス:共有IPアドレス
VPN接続可能な国:日本
同時接続可能な端末数:1台
対応OS:Windows、MacOS、iOS、Android
アプリ対応:Windows、Apple、Android
■料金形態
1カ月プラン:950円
3カ月プラン:2,565円(1カ月当たり855円)
6カ月プラン:4,848円(1カ月当たり808円)
1年プラン:9,120円(1カ月当たり760円)
無料体験:2週間無料体験の後、自動的に1カ月プラン(有料)へ移行
通信品質や安全性の観点では海外VPNが優秀
日本のVPNプロバイダーは、選べるプロトコルの種類やトレント対応可否、サーバの設置国などが海外VPNよりも少なくなっています。プロバイダー自体が小規模のため、通信速度や安全性は海外VPNに劣ります。セキュリティや通信の品質を確保したい場合には不向きかもしれません。しかし、日本のVPNは、短期間での料金プランやすぐに始められる手軽さや、規制が厳しい国からのVPN接続が魅力と言えます。今回挙げた3つの日本のVPNは、国内でも利用者数が多く信頼性が高いため、海外VPNとの比較に活用してください。
ユーザーによる顧客満足度をベースに、自社に最適なVPNを選ぼう!