投稿 バックアップアプライアンスをどう選ぶ?自社のシステムを強くするツール5選 は ITreview Labo に最初に表示されました。
]]>企業に壊滅的なダメージを与えるリスクから回避できるシステムが、バックアップアプライアンスです。この記事では、利用目的に合わせて選びたいバックアップアプライアンスのおすすめ製品5選をご紹介します。
バックアップアプライアンスとは、通常では個別に販売されるハードウェアとソフトウェアを1つにまとめて販売しているバックアップ専用の装置です。セカンダリストレージと呼ばれることもあります。
系列企業にてハードウェアとソフトウェアを仕上げるため互換性がよく、製品開封後にネットワークへ接続することで即座にシステムを開始することができます。また、余計な機能を搭載する必要がない専用機であることから、安定した動作性と低コストを実現しています。
「Arcserve UDP Appliance」は、米国に本社を置くArcserveが販売する製品です。システム環境をイメージファイルですべて保存して、データ復旧時に早急なリカバリーを実現します。システム導入時にイメージバックアップを取得しておけば、増分バックアップにより日常のバックアップ転送量を減らせるのが特徴です。
価格は4TBモデルで税込308万円と高額ですが、5年間のメンテナンスが標準セットになっています。システムのフルバックアップで製品を選ぶなら「Arcserve UDP Appliance」がおすすめです。
Arcserve UDP Appliance 8000シリーズ:3,200,000円~
・大規模なバックアップソリューション製品として今まで使用していたArcserve UDPを使用し、導入計画から業務開始までかなり時間を短縮する事ができます。ユーザ側としても従来と同じバックアップソリューションを継続して大規模バックアップシステムを短期間で導入できることはコスト面からも大いにメリットです。
Arcserve UDP Applianceへのレビュー「Arcserve UDP Applianceの導入検討」より
「Barracuda Backup」は、米国に本社を置くバラクーダネットワークスが販売する製品です。遠隔地に装置を置くBox To Box、クラウドストレージなどの二次バックアップにも対応しているのが特徴です。
また、Barracuda Backupの機能であるLiveboot™は、バックアップを取っている仮想環境がダウンした場合、Barracuda Backupをストレージとして重複排除の状態で数分以内にブートできます。
小規模な事業でも導入しやすい500GBから利用可能で、最大で6TBまで拡張できる点も、2017年の株式会社テクノ・システム・リサーチ調査で国内シェアNo.1に輝いた理由でしょう。バックアップ容量を抑えた小規模事業でも導入しやすいバックアップアプライアンスを選ぶなら「Barracuda Backup」がおすすめです。
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アプライアンス製品の為、サーバを準備してバックアップソフトをインストールする必要がありません。専用OSの為、セキュリティ更新プログラムをインストールするなどのメンテナンス作業も最低限になり、運用にかかる負担を軽減できます。
Barracuda Backupへのレビュー「バックアップをシンプルに集約できます」より
「PowerProtect DD」は、デル・テクノロジーズが販売する製品です。エッジからコア、クラウドまで効率的なデータ管理を実現し、最大81.3PBという大容量のストレージを確保できるのが特徴です。
クラウドとも連携しており、クラウド層も含めると最大211PBまで保存領域を拡張できます。大容量のバックアップアプライアンスを選ぶなら「PowerProtect DD」がおすすめです。
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重複排除機能によりバックアップストレージの容量を効率的に利用ができる。
PowerProtect DDへのレビュー「バックアップの遠隔地保管を手間なく実施」より
レプリケーション機能により、遠隔地にDataDomain を設置し、オンプレのバックアップデータ(差分)を
ほぼリアルタイムでコピーできるため、結果的に自動で遠隔地保管が実施できる。差分データのため
帯域の狭い通信回線でも十分に利用できている。レプリケーションするデータ量は時間で制御できるので
ユーザー利用がシステムを利用する昼間は帯域幅を小さくし、夜間および休日は帯域幅を大きくするなど
シーンによって使い分けることが可能。遠隔地保管に加えてDRソリューションを検討するのであれば
DataDomain VirtualEdition(仮想版・DDVE)を利用することでクラウド上で構築することも可能である。
エラー発生時にはサポートにメール通知されるのですぐに対応いただけ、安心して利用ができる。
「Rubrik」は、米国に本社を置くベリタスが販売する製品です。データレジリエンス・データオブザーバリティ・データリカバリーなどの機能はもちろん、アクセス制御によって書き換えのできない安全なバックアップを提供します。
データ通信に必要な標準ネットワークプロトコルを使用したアクセスを阻止して、論理的に隔離された状態でデータを保護できるのが特徴です。安全に隔離された環境でデータ保護、監視、復元の機能を高められるバックアップアプライアンスを選びたいなら「Rubrik」がおすすめです。
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これまで利用していたバックアップ製品ではバックアップの失敗によって、スナップショットが削除されないで残ってしまい、知らず識らずのうちに仮想マシンのパフォーマンス劣化を発生させるといった課題を抱えていました。Rubrikを利用してからはこのようなトラブルが発生することがなく、問題なくバックアップが取得できているため導入後のトラブル対応にかかる工数を大幅に削減することができました。
Rubrikへのレビュー「VMware環境のバックアップ用途で利用」より
「NetBackup アプライアンス」は、米国に本社を置くVeritas Technologies が販売する製品です。クラウドとアプライアンスのどちらでも評価の高いNetBackupを提供しており、ガートナーの2017年度市場シェア調査で世界シェアNo.1に輝いた実績を誇ります。
オンプレミスでもクラウドでもあらゆる環境を保護する統合アプローチによって、高速、耐障害性、高いコスト効率を実現し、改ざん不可能なストレージにて高いセキュリティを確保できるのが魅力です。クラウドとの親和性があり世界シェアの高い製品を選ぶなら「NetBackup アプライアンス」がおすすめです。
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NetBackup を導入するサーバとテープやストレージの接続要件などを考える必要がなく、
NetBackup アプライアンスへのレビュー「設置するだけでバックアップ運用が可能」より
バックアップシステム一式として運用できるため、継続して利用する際の安定性が極めて高い。
専用機であるバックアップアプライアンスはいずれも高性能に仕上げられていますが、記録容量や転送速度などでメーカーによって違いがあります。
容量不足については拡張性もあるシステムなので、後から変更することも可能です。自社に導入する目的にあわせてバックアップアプライアンスを選びましょう。
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]]>投稿 ストレージ不足の課題や災害時の不安も解決?バックアップアプライアンスとは は ITreview Labo に最初に表示されました。
]]>実際に震災被害を受けた方のなかには、設計データや顧客データなど事業の基幹となるデータを紛失して廃業を余儀なくされた方もいらっしゃいました。そこでおすすめなのが、バックアップアプライアンスの導入です。本記事では、バックアップアプライアンスがなぜ必要とされるのか、解決できる課題について説明します。
バックアップアプライアンスとは、企業の保有データやシステム環境のバックアップを取得する専用の装置を指します。専用機であるため余計な機能を省くことができ、性能の高さに比べて安価なコストで設置できるのが特徴です。
バックアップアプライアンスには「ターゲット型」「統合型」の2種類があります。ターゲット型は、ストレージだけが対象となり、すでに使っているバックアップソフトを変更することなく利用できます。一方で統合型は、バックアップサーバーとターゲット型を包括しており、システム環境を丸ごと保存することにも利用されます。
データバックアップの目的は、マルウェアによるデータ破壊や災害時のBCP対策のデータ復旧などリスクに備えることです。バックアップアプライアンスを導入すれば、データ破壊や暗号化のリスクが起きたとしても、速やかにデータを復旧して事業継続を実現します。
データバックアップには2つの目的があります。1つはデータを損失した場合の保険の役割、そしてもう1つはデータ改ざんに備えて証拠記録として残しておくことです。
データの損失には、次のようなものがあります。
データの損失や改ざんの被害から回復するにはバックアップの取得以外に方法はないため、リスクに備えて復旧データを確保しておきましょう。
バックアップツールのなかには無料で使えるものもありますが、データが肥大し始めると転送時間が長くなり、次第に営業時間にまで長引くようになります。営業時間中にバックアップを取得すると、システムの処理を圧迫してシステムリソースを取られる可能性があるでしょう。
そのため、バックアップアプライアンスの機能には、毎日フルバックアップを取るのではなく、差分データだけを取得する増分バックアップがあります。データ復旧に必要となるフルバックアップを残しながらバックアップ取得時間を90%以上カットできます。
近年では利用者のシステムへのアクセスを制限し、解除するために身代金を要求するランサムウェアの被害が拡大しています。
一度被害を受けると解除するには暗号化キーがなければ絶望的です。
システムを復旧させるには、サブシステムにバックアップデータを復元させる方法があります。フルバックアップが残っていれば、環境設定も含めてまったく同じシステムを再構築できます。
また、マルウェアの監視機能によるリスクを検知すると通知する機能を搭載している機種もあります。バックアップアプライアンスによって、復旧データとセキュリティの確保を実現できます。
バックアップ専用機であるアプライアンスであれば、ストレージの増設は比較的簡単に行えます。
通常、ストレージを増設する際にはハードディスクを交換することで容量を増やしますが、バックアップアプライアンスではRAID構成を組むことにより、ハードディスクを交換せずに増設することで不足したストレージを増量できます。
バックアップアプライアンスは、設計時のサイジングが難しいストレージにおいて、将来的な業務拡大に伴うデータ増加に備えることができます。
大規模な災害が起きて拠点地域全体が被害を受けると、システムのバックアップも含めて一緒に被災する可能性があります。絶望的な被害を生んだ東日本大震災では、全体の33.1%に及ぶ企業や自治体が実際にデータ損失の被害に遭い、データの復元は叶いませんでした。災害時に備えてデータ保管は同じ地域に偏るのではなく、東日本と西日本または外国のように離れた地域に分散させる必要があります。
バックアップアプライアンスには、遠隔サーバーに保管する仕組みやクラウドへ2次保存する仕組みが用意されています。クラウドでは2拠点以上にデータを保存しているため、地域一体が被害を受ける大規模災害にあってもデータは守られます。
バックアップアプライアンスには、会社の基幹データを守り抜く備えがさまざま用意されています。ランサムウェアや災害の被害で失われたデータは、バックアップがなければ復旧することはありません。BCP対策、データ改ざんなどリスクに対して業務継続に備えられるバックアップアプライアンスを導入しましょう。
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]]>投稿 バックアップはVeeamで決まり?目的に合わせて選べる製品を紹介 は ITreview Labo に最初に表示されました。
]]>さまざまなクラウドバックの特徴の要点をおさえて、自社に適したクラウドバックを探してみましょう。
米国オハイオ州を拠点に、クラウドのプラットフォームのリーダー企業であるVeeamが提供するサービスです。世界40万社以上の取引があり、CISCO・Microsoft・AWSなどのグローバルな企業とパートナー連携をしています。
Veeamの特徴は、VMwareやAWS、Microsoft Azureといったさまざまなワークロードと連携して、バックアップと復元を高速で実現できる点です。基幹データのバックアップのようにシステムの可用性を高めるだけでなく、データの復元といったディザスタリカバリーにも高い効果を発揮したいならVeeamがオススメです。
・Veeamの参考価格
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・Veeamの参考レビュー
導入から運用まで自社で行っております。
Veeamへのレビュー「バックアップアプリケーションのデファクトスタンダード!」より
これまでのバックアップアプリケーションにない高機能と柔軟性を持っており、前職から使い続けております。
一度使うと他のバックアップアプリケーションには戻れないです。
インスタントリカバリやマルウェア対応の保護機能など、他のバックアップソリューションを圧倒しています。
また、Community Edtionなど広く一般に解放しているのも「こんなに高機能なバックアップソリューションが無料!」と驚くばかりです。
東京を拠点に日本のDXを支援する企業である(株)ダイレクトクラウドが提供するサービスです。1,500社以上との取引があり、(株)明治や大戸屋HDといった大企業だけでなく、ひたちなか市や新潟市といった行政にも導入されています。
DirectCloudの特徴は、データ暗号化やIPアドレス制限、3ヶ所の国内データセンターで分散管理しているなどの高いセキュリティと信頼性です。SLAを締結することでサービス品質を保証しているのも強みの1つ。セキュリティの高さを求めるならDirectCloudがオススメです。
・DirectCloudの参考価格
スタンダード:30,000 円 / ストレージ容量500GB
・DirectCloudの参考レビュー
解決できた課題・具体的な効果
DirectCloudへのレビュー「オンラインストレージ」より
・ローカルストレージからの移行
・PPAP問題
課題に貢献した機能・ポイント
・NASを利用しており、オンラインストレージへの移行作業をしている。機器故障によるデータ消失のリスクが軽減で来ていると思われる。
・URLを使用することにより、メール作業中のzipファイルを送る必要性がなくなった。ゲストユーザー等を設定でき、オンライン上で、同時編集等のやり取りができ効率化が上がった。
シンガポール・スイスを拠点にオールインワン型のサイバープロテクションを創造する企業、Acronisが提供するサービスです。150ヶ国75万社以上との取引があり、マンチェスター・シティやアトレティコ・マドリードといったサッカーのビッグクラブのデータ保護にも取り組んでいます。
Acronis Cyber Protectの特徴は、仮想、物理、クラウド、モバイルなど21のプラットフォームに対応し、操作する機器を問わずシームレスに連携できる点です。ハードとソフトを含めたさまざまなシステムに適合するクラウドバックアップを求めているなら、Acronis Cyber Protectをオススメします。
・Acronis Cyber Protectの参考価格
Backup Advanced版 Google Workspace:15,500円 / 5シート
・Acronis Cyber Protectの参考レビュー
・OSベンダ(WindowsやLinuxなど)が異なっていてもAcronis Cyber Protectでバックアップのほか、残容量やアクセス履歴、マルウエアによる異常なアクセス監視など統括管理を行うことができ、また一つのWindowで俯瞰的にみられる点が良い。サーバに異常があるとすぐに監視することが可能である。
Acronis Cyber Protectへのレビュー「様々なプラットフォームに対応したストレージ管理ツール」より
東京を拠点に「データアセット マネジメント」を提供する企業、AOSデータ(株)が提供するサービスです。4,000社以上との取引があり、医療機関やリーガルテック向けのデータ保護にも取り組んでいます。
AOSBOX Businessの特徴は、NASAやアメリカ国立衛生研究所、各国政府機関も利用しているAWS(アマゾ・ウェブ・サービス)を採用したことです。Amazonは数兆円規模でデータセンターへの投資をしており、地震や洪水などの災害によって地域一体が壊滅的なダメージを受けたとしても、データまで破壊される可能性はほぼありません。
さらに、システム導入後のセットアップや保守メニューも充実しており、電話やメールでのサポートも受け付けています。システムの知識がない方でも安心してサービスを利用できるのはAOSBOXです。
・AOSBOXの参考価格
通常ストレージ100GB:20,000 円 / 年
・AOSBOXの参考レビュー
社員のパソコンバックアップを自動でするために導入しました。登録→設定→運用と問題なくスムーズに行なえます。一度フルバックアップを取ったあとは差分ファイルのみ朝に取得するようにしています。社員も気づかないうちにバックアップが取れているのでPC故障等があった場合に、代替機で直ぐに業務をすることができています。
AOSBOXへのレビュー「パソコンのバックアップで利用中」より
スイスを拠点に安全で使いやすいストレージを提供する企業、pCloudが提供するサービスです。世界で1,000万人以上のユーザーを抱え、NIKEやTwitter、コカ・コーラといった大企業でも利用されています。
pCloudの特徴は、セキュリティ大国であるスイスにて誕生した買い切り型のクラウドバックアップストレージであることです。年額利用もできますが、永久ライセンスを購入すれば割安でサービスを利用できます。セキュリティの高さが評価されており、わずか4年で500%の成長を記録するほどの新進気鋭企業です。
・pCloudの参考価格
500GB:5,600円/1年
・pCloudの参考レビュー
・データ自体も納品物となるためデータの複数&履歴バックアップは欠かせませんが、そのオプションが増えて安心感があります。
pCloudへのレビュー「高機能で買い切りライセンスがあるオンラインストレージ」より
・リモートワークで複数の作業環境にまたがって仕事をすることも増えましたが、都度データを持ち歩いたりせずどのマシンでも最新のデータで作業できるのは、セキュリティ的にも時間の節約にもミスを防ぐ意味でもメリットが大きいです。
日本だけでなく、世界各国のバックアップサービスを利用できます。世界的に知られている企業を利用することで、セキュリティの高さや信頼性も確保できますが、日本向けにサービスを提供しているDirectCloudやAOSBOX Businessといった存在もあなどれません。
契約面での信頼性を確保したり、日本の文化に根ざしたサービスを提供したりできるからです。自社に導入するバックアップは目的に合わせて選びましょう。
投稿 バックアップはVeeamで決まり?目的に合わせて選べる製品を紹介 は ITreview Labo に最初に表示されました。
]]>投稿 クラウドバックアップは安心なのか?オンプレミスとの4つの違い は ITreview Labo に最初に表示されました。
]]>すでにオンプレ型のバックアップサーバーを構築しているからクラウドバックアップに踏み出せないという経営者やシステム担当者向けに、クラウドバックアップとオンプレ型の違いについて説明します。
クラウドバックアップとは、プロバイダーの用意したサーバー上の空間にデータの複製や保存を行う方法です。VeeamやDirectCloudといったクラウドバックアップ製品では、オンライン回線を利用してデータをクラウド上に転送するため、自社オフィスにはストレージサーバーの設置は必要としません。そのため、オフィス内の機器に限定することなく、テレワークや出張先などにも持ち運びのできる端末からでもセキュリティの高いバックアップを利用できるようになります。
さらに、毎月決まった金額の支払いだけで、物理的なストレージ容量の拡張や機械の故障といったシステム対応は必要なくなり、災害時のBCP(事業継続計画)対策にも強いといったメリットもあります。コストパフォーマンスでも信頼性でも高い評価を得ているのが、クラウドバックアップです。
バックアップの転送速度が早いのは、オフィス内にシステムを構築するオンプレ型です。クラウドバックアップの転送速度は、契約している通信回線の速度に依存して、100Mbpsの回線を契約しているならそれ以上の速度で転送されることはありません。
TCP/IPを利用するクラウドバックアップとは違い、オンプレ型では転送速度は内部の通信網に限定されます。そのため、ほとんどの場合でクラウドバックアップの転送速度がオンプレ型より早くなることはありません。ただし、重複排除という差分データのバックアップで完結する機能を利用した場合、バックアップにかかる所要時間はクラウドバックアップのほうが短くなります。
総合的なコストが安いのは、システムの刷新を必要としないクラウドバックアップです。クラウドバックアップはランニングコストこそかかりますが、サーバー機器を購入する費用やストレージ容量の拡張などのシステム保守を必要とするオンプレ型に比べると、初期導入費用を抑えて保守対応やサーバー監視機能といった人件費も節約できます。
サーバーの税務処理の減価償却資産でも6年程度が目安となるストレージサーバーは、耐久年数も同様に6年程度で限界を迎えます。24時間稼働し続けるサーバーに不具合があれば保守対応にも費用がかかることでしょう。
初期導入費用や更新費用、維持管理費用を効率よく捻出できるクラウドバックアップのコストパフォーマンスを超えるには、人件費の安い外国にシステムを設置して作業を丸投げするような方法しかないかもしれません。
地震や洪水といった災害発生時のデータ保護で信頼性が高いのは、クラウドバックアップです。オンプレ型のほとんどは、自社のオフィス内にストレージサーバーを設置するケースが多いでしょう。24時間空調と警備員を完備して、災害に強い立地の調査、免震対策もされれているデータセンターを超えるオフィスは現実的ではありません。
さらにデータセンターでは、西日本と東日本といった広範囲に区切り、災害対策の施された建物を2つ以上持つことで、仮にどちらかが壊滅したとしても処理を止めることなく動き続ける恒久対策が取られています。バックアップのためにこれだけの予算を捻出できる企業はほとんど存在しないでしょう。
セキュリティの高さの違いは、運用する状況によって異なりますが、ほとんどの場合でクラウドバックアップが優れています。例えば、外部からの侵入や不正アクセスに強いのは意外にもクラウドバックアップでしょう。
しかし、そもそも外部と接続せずにオフィス内だけでネットワークを組んでバックアップを取得しているオンプレ型こそ最強のセキュリティだと言えます。ただし、これを実現するには外部との通信を遮断してオフラインだけの利用に限定する必要があり、電話回線すらシステムにつなげることは許されません。
一方でクラウドバックアップは、外部と通信しなければデータの転送はできないため、ISMSやISO27017といった世界水準の高いセキュリティを要求されます。外部からの侵入者を許さずに、データの読み取りを防ぎ、高いセキュリティを保ちながら、利用者に不満を与えないユーザビリティのバランスを追求し続けています。
完全なセキュリティを確保するには社会から隔離したオンプレ型が有利ですが、利用者のユーザビリティも考えた現実的なシステムで考えるなら、強固な暗号化システムとブロック機能を備えたクラウドバックがセキュリティに優れていると言えます。
転送速度こそオンプレ型に劣る(重複排除機能を除く)ものの、ほとんどの機能でクラウドバックアップのメリットが高いことが分かります。トータルでのコストパフォーマンス、恒久性の高い信頼性、ネットワーク接続時のセキュリティ対策、いずれもクラウドバックアップが有利です。
クラウドバックアップは世界各国で開発されており、データの安全性とユーザビリティ、コストパフォーマンスのバランスを競い続けています。自社の基幹データのバックアップを取り続けるなら、オンプレ型からの移行も視野にいれましょう。
投稿 クラウドバックアップは安心なのか?オンプレミスとの4つの違い は ITreview Labo に最初に表示されました。
]]>投稿 バックアップは見直してる?クラウドストレージに移行するポイント は ITreview Labo に最初に表示されました。
]]>しかし、クラウドストレージの種類によっては、BCP(事業継続計画)対策が不十分であったり、通信速度の負荷がかかったりしてトラブルが起こる可能性もあります。
そこで、クラウドにストレージを持つ際のポイントについて解説します。契約しているプロバイダーのバックアップを見直して、安全性や汎用性の高いクラウドストレージを見つけましょう。
企業の抱える顧客データや機密データといった重要データは、ハードウェアの故障やウイルス感染などのさまざまなリスクにさらされています。そこで各企業は、自前のサーバーやプロバイダーの提供するデータセンターなどに分散して重要データをバックアップしています。
その中でも、インターネット通信を介してファイルの保存領域をつくるのがクラウドストレージです。ファイル保存だけでなく、ユーザー情報やOSといったシステム情報の保存にも活用できます。クラウドストレージの利点は、初期費用の安さやシステム担当者がいなくても使える手軽さにあります。
特に効果が期待されるのは、BCPやDR(災害復旧)です。地震や紛争といった大規模な災害が起こったとしても、遠く離れた土地に退避した基幹データが生存するため、リカバリすることにより業務を円滑に進められます。
ただし、契約しているクラウドストレージによっては、BCP対策や対応デバイスへの懸念が残されている可能性があります。さまざまな種類のあるクラウドストレージについて、データ容量、費用、対応デバイス、転送速度の4つのポイントから確かめてみましょう。
自社サーバーにバックアップを取るオンプレ型とは違い、クラウドバックアップでは無制限に容量を追加できます。ただし、容量が増えれば増えるほど毎月のコストも高くなるため、必要十分なプランを選択しなければなりません。
例えば、社員が1,000人を超える大規模な企業では、データ保存量が無制限のプランを選んでおけば、毎月の支出が安定して運用予算が立てやすくなります。
一方で、社員数10人程度の企業では、無制限のプランは必要ないでしょう。最低限のデータ容量から導入して、必要があればデータ容量を増やす選択もできます。
事業規模が拡大してもスムーズに容量を増やせるので、ムダな大容量の課金は必要ありません。
コストには、初期費用とランニングコストがあります。初期費用の少ないクラウドストレージで重要なのは、毎月のランニングコストです。例えば、「ファイルバックアップ」か「イメージバックアップ」かによってもランニングコストは変わってきます。
「ファイルバックアップ」とは、ファイル転送ソフトを使って必要なファイルのみバックアップする手段です。イメージバックアップでは、システムの設定やユーザー情報、OSのバックアップなど、システムを再構築するために必要なすべてのデータをバックアップに残します。
「イメージバックアップ」によって完璧にバックアップするのが理想ですが、リカバリを急ぐ必要のない業種であれば、基幹データだけ残しておけばよいわけです。
また、BCP対策に優れたクラウドストレージであるか、複数のデータセンターを持っているかという点を確認しておいたほうがよいでしょう。コスト面で高くなることがマイナスに感じられるかもしれませんが、地震や津波のような地域全体への被害に対処できないプロバイダーとは契約するべきではありません。
コストが安ければよいわけではなく、サポート体制やBCP対策などの総合的なケアのできるプロバイダーを選びましょう。最近では無料のオンラインストレージもありますが、180日でデータを削除するといった事例もあるので、法人向けには適していません。
対応デバイスは、多ければ多いほど円滑な業務遂行に役立ちます。例えば、オンプレ型では自社のオフィスでしかバックアップが取れないものの、クラウドストレージであればテレワーク先の自宅のパソコン・スマホ・タブレットからでもバックアップを取得できるようになります。
将来的にテレワークを導入したり、出張先からでもセキュアPCを使えたり、業務プロセスを改革したりしている企業であれば、対応デバイスが多いほどビジネスは加速します。企業の目指すビジョンに適したクラウドストレージを選択しましょう。
オフィス内の社内ネットワークで転送するオンプレ型と違い、クラウドストレージではオンライン回線を利用してデータを転送します。オフィスや自宅で契約している通信回線によってファイルの転送速度が変わると思われがちですが、バックアップの方法によっても転送速度が変わります。
例えば、1GBの大容量のファイルがあったとして、文字列を1行変えただけの僅かな修正であっても、1GBのファイルをそのまま転送しなければなりません。もしこれを、100人の社員が同時に行ったら、回線速度を圧迫してクライアントからのアクセスにも影響を与えるかもしれません。
実はクラウドストレージには、ファイルに修正を加えたポイントだけを転送して、クラウドストレージ上で差分を上書きする「重複排除」という優れた機能があります。1GBのファイルを修正しようが、通信回線で転送されるのは差分データの文字列1行分のデータだけなのです。
動画ファイルや大規模データベースの修正の多い企業であれば、「重複排除」機能によってデータ転送速度は驚くほど改善されます。回線速度を見直す前にクラウドストレージの機能を見直すことで、転送速度が改善される可能性があります。
クラウドストレージは、プロバイダーによってさまざまなサービスを提供しています。世界各地にデータセンターを持っていて災害に強いプロバイダー、差分データで転送速度に有利なプロバイダーもあります。
クラウドストレージはどこでもよいわけでなく、自社の将来も見据えたビジョンを実現できるプロバイダーへと定期的に見直すことをおすすめします。
投稿 バックアップは見直してる?クラウドストレージに移行するポイント は ITreview Labo に最初に表示されました。
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