【2025年】クラウドバックアップのおすすめ10製品(全29製品)を徹底比較!満足度や機能での絞り込みも

掲載製品数:29製品
総レビュー数:285
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クラウドバックアップとは?

クラウドバックアップとは、クラウド上にデータをバックアップするサービスのことです。

従来のオンプレミス環境でのバックアップとは異なり、クラウドを利用することで、ハードウェアの購入やメンテナンスが不要になり、コストを抑えることができます。

また、地理的に離れた場所にデータを保管できるため、BCP対策や災害対策にもなります。クラウドバックアップはその他にクラウドバックサービス、クラウドバックツールとも呼ばれています。

クラウドバックアップには、オンプレミスバックアップやクラウドストレージとの違いがあり、後述するそれぞれの特徴を理解することが重要です。

クラウドバックアップの基礎知識

クラウドバックアップとは、クラウド上にデータをバックアップするサービスのことです。

従来のオンプレミス環境でのバックアップとは異なり、クラウドを利用することで、ハードウェアの購入やメンテナンスが不要になり、コストを抑えることができます。

また、地理的に離れた場所にデータを保管できるため、BCP対策や災害対策にもなります。クラウドバックアップはその他にクラウドバックサービス、クラウドバックツールとも呼ばれています。

クラウドバックアップには、オンプレミスバックアップやクラウドストレージとの違いがあり、後述するそれぞれの特徴を理解することが重要です。

クラウドバックアップの人気おすすめ製品比較
クラウドバックアップと他のツールの違い
クラウドストレージとクラウドバックアップの違い
オンプレミスバックアップとクラウドバックアップの違い
クラウドバックアップの必要性
クラウドバックアップの仕組み
クラウドバックアップの種類
イメージバックアップ
ファイルバックアップ
クラウドバックアップのメリット
BCP対策に貢献
ランサムウェア対策などのセキュリティ対策
バックアップ業務の効率化
バックアップコストの削減
社外PCなどもバックアップ対象
クラウドバックアップのデメリット
インターネット環境が必須
データ量が多いと格納や復元に時間がかかる
運用やセキュリティは事業者任せになってしまう
クラウドバックアップの価格・料金・費用相場
無料のクラウドバックアップ
有料のクラウドバックアップ
クラウドバックアップをおすすめする中小企業・大企業
バックアップコストが肥大化している組織
リモートワークによるデータ散在に悩む組織
ランサムウェア被害に不安を抱える組織
災害対策が不十分な組織
バックアップ運用の負荷に悩む組織
法人向けクラウドバックアップの選び方と比較のポイント
①:セキュリティの品質は高いか
②:復元可能な範囲や世代は広いか
③:重複排除機能はあるか
④:複数のバックアップ拠点があるか
⑤:設備や装置に予備を用意しているか
法人向けクラウドバックアップの導入フロー
①:自社の課題を整理する
②:必要な機能を整理する
③:機能で製品を絞り込む
④:自社にあった製品を選ぶ
⑤:サービスをテスト運用する
クラウドバックアップの機能一覧・できること
クラウドバックアップの市場動向・業界シェア
クラウドバックアップの最新トレンド2024
AIを活用した自動化の進展
ランサムウェア対策の強化
コンテナ化アプリケーションのバックアップ
エッジデバイスのバックアップ
マルチクラウド環境への対応
サステナビリティへの配慮
クラウドバックアップと関連のあるソフトウェア
【規模別】ウェビナーツールの人気おすすめランキング
ウェビナーツールの高評価ランキング
中小企業で人気のウェビナーツールランキング
中堅企業で人気のウェビナーツールランキング
大企業で人気のウェビナーツールランキング

クラウドバックアップの人気おすすめ製品比較

製品名満足度レビュー数価格
AOSBOX Business Pro4.6/5点54件40,000円~ / 月額
DirectCloud4.3/5点24件36,000円~ / 月額
Acronis Cyber Protect4.2/5点15件8,600円~ / 月額
Veeam Backup & Replication3.7/5点25件要お見積り

※Leader製品のうち、2024年9月20日時点における満足度の高い順番で表示しています。

各おすすめ製品の機能の有無や操作性、サポート品質や料金プランなど、さらに詳しい比較表は、こちらの「製品比較ページ」から確認することができます。

クラウドバックアップと他のツールの違い

クラウドストレージとクラウドバックアップの違い

クラウドストレージとクラウドバックアップは、どちらもクラウド上にデータを保管するサービスですが、その目的と機能に違いがあります。

クラウドストレージは、主にファイルの保管や共有を目的としたサービスです。ユーザーはインターネット経由でファイルにアクセスでき、他のユーザーとファイルを共有することも可能です。クラウドストレージでは、バックアップ機能はあくまでもオプションの一つであり、バージョン管理や世代管理などの機能は限定的です。

一方、クラウドバックアップは、データのバックアップを主目的としたサービスです。定期的な自動バックアップ、バージョン管理、世代管理など、バックアップに特化した機能が充実しています。また、ランサムウェア対策などのセキュリティ面でも優れており、データの安全性を高めることができます。

そのため、ファイルの保管や共有を主目的とする場合はクラウドストレージ、データのバックアップを主目的とする場合はクラウドバックアップを選ぶことが適しています。

オンプレミスバックアップとクラウドバックアップの違い

オンプレミスバックアップは、自社内にバックアップ用のサーバーやストレージを用意し、そこにデータをバックアップする方式です。この方式では、ハードウェアの購入やメンテナンスにコストがかかります。また、自社内にバックアップデータを保管するため、災害などでオフィスが被災した場合、バックアップデータも失われてしまうリスクがあります。

一方、クラウドバックアップは、クラウド上にデータをバックアップするため、自社でハードウェアを用意する必要がありません。これによりコストを抑えることができます。また、地理的に離れた場所にデータが保管されるため、災害対策にもなります。

クラウドバックアップは、オンプレミスバックアップと比較して、コスト面でのメリットが大きいといえます。加えて、災害対策の観点からも優れているため、事業継続計画(BCP)の一環としても効果的です。

クラウドバックアップの必要性

近年、企業におけるデータ量は急激に増加しており、それに伴いバックアップの重要性も高まっています。

従来のオンプレミスバックアップでは、物理的な制約やコスト面での課題がありました。
まず、オンプレミスバックアップでは、自社でバックアップ用のサーバーやストレージを用意する必要があります。これには、機器の購入費用だけでなく、設置スペースや電力、メンテナンスなどの運用コストがかかります。さらに、データ量の増加に合わせてストレージを増設する必要があり、拡張性にも制限がありました。

また、NAS(Network Attached Storage)などの物理的なストレージにバックアップを取る場合、災害などでオフィスが被災すると、バックアップデータも失われてしまうリスクがあります。

クラウドバックアップでは、これらの課題を解決することが可能です。クラウドサービスプロバイダーが管理するインフラストラクチャを利用するため、自社での設備投資は不要です。また、必要に応じて柔軟にストレージを拡張できるため、データ量の増加にも対応しやすくなります。

さらに、クラウドバックアップでは、地理的に離れた場所にデータが保管されるため、災害対策としても有効です。仮に自社のオフィスが被災しても、クラウド上のバックアップデータは影響を受けません。

加えて、ランサムウェア攻撃などのサイバー脅威が増加する中、クラウドバックアップはセキュリティ対策としても重要です。クラウドサービスプロバイダーは高度なセキュリティ対策を講じており、自社での対策よりも効果的な場合が多いです。

以上のように、クラウドバックアップは、コスト削減、災害対策、セキュリティ対策など、様々な観点から企業にとって必要不可欠なソリューションといえるでしょう。

クラウドバックアップの仕組み

クラウドバックアップは、インターネット経由でデータをクラウドストレージに転送・保存する仕組みです。

まず、クラウドバックアップサービスを契約し、クライアントソフトウェアまたはWeb画面からバックアップ対象のデータやフォルダを指定します。バックアップ方式として、初回はフルバックアップ、次回以降は差分のみを転送する増分バックアップなどが一般的です。データは暗号化されてからクラウド上に保存されるため、セキュリティ面でも安全性が高くなっています。

バックアップデータは高い冗長性を持つクラウドストレージに保管されます。ディスク障害に備え、複数の場所に分散して保存する仕組みで、データの安全性が担保されています。実際に事故が発生した場合は、クラウド上のバックアップデータから必要なデータを簡単に復元できます。

このように、インターネット経由でデータをクラウドに転送・保管するため、場所を選ばず、手軽にバックアップが可能になります。サーバーコストや保守運用が不要なため、比較的低コストで導入・運用できるのがクラウドバックアップのメリットです。

クラウドバックアップの種類

クラウドバックアップには、主にイメージバックアップとファイルバックアップの2種類があります。それぞれの特徴を理解し、自社のニーズに合ったバックアップ方式を選択することが重要です。

以下では、イメージバックアップとファイルバックアップの違いについて説明します。バックアップ対象や復元方法の違いを把握することで、より効果的なクラウドバックアップ戦略を立てることができるでしょう。

イメージバックアップ

イメージバックアップは、コンピュータのハードディスク全体をまるごとバックアップする方式です。オペレーティングシステム(OS)やインストールされたアプリケーション、設定情報なども含めて、ディスク上のすべてのデータをバックアップします。

イメージバックアップの最大の利点は、システム全体を丸ごと復元できることです。ハードウェアの故障やソフトウェアの問題によってシステムが起動しなくなった場合でも、イメージバックアップからシステム全体を復元することができます。これにより、迅速に業務を再開できます。

また、イメージバックアップは、復元先のハードウェアが異なる場合でも、システムを復元できる可能性があります。ハードウェアの移行や更新の際に、イメージバックアップを活用することで、システムの移行作業を効率化できます。

ただし、イメージバックアップは、バックアップデータのサイズが大きくなる傾向があります。ディスク全体をバックアップするため、不要なデータも含めてバックアップされてしまうためです。また、個別のファイルを復元する場合、イメージバックアップからの復元は手間がかかる場合があります。

イメージバックアップは、システム全体の復元を重視する場合や、ハードウェアの移行・更新が頻繁に行われる環境に適しています。ただし、バックアップデータのサイズや個別ファイルの復元の容易さについては、十分に検討する必要があるでしょう。

ファイルバックアップ

ファイルバックアップは、個別のファイルやフォルダをバックアップする方式です。バックアップ対象として指定したファイルやフォルダのみがバックアップされ、OS やアプリケーションなどのシステム全体はバックアップされません。

ファイルバックアップの利点は、バックアップデータのサイズを最小限に抑えられることです。必要なファイルやフォルダのみをバックアップするため、イメージバックアップと比べてバックアップデータのサイズが小さくなります。これにより、バックアップや復元にかかる時間を短縮できます。

また、ファイルバックアップでは、個別のファイルを簡単に復元できます。バックアップデータから必要なファイルを選択して復元できるため、利便性が高いと言えます。

ただし、ファイルバックアップでは、システム全体を復元することはできません。OS やアプリケーションの設定情報などはバックアップされないため、システムの復元には別の方法が必要になります。

ファイルバックアップは、重要なファイルやフォルダの保護を重視する場合に適しています。また、バックアップデータのサイズを抑えたい場合や、個別のファイルを頻繁に復元する必要がある環境にも適しています。ただし、システム全体の復元が必要な場合は、イメージバックアップとの併用が必要になるでしょう。

クラウドバックアップサービスの中には、イメージバックアップとファイルバックアップの両方に対応しているものもあります。自社のニーズに合わせて、適切なバックアップ方式を選択することが重要です。

クラウドバックアップのメリット

クラウドバックアップには、オンプレミスバックアップと比較して、コスト削減、災害対策、セキュリティ対策など、様々なメリットがあります。以下では、これらのメリットについて詳しく説明します。

BCP対策に貢献

クラウドバックアップは、地理的に離れた場所にデータを保管するため、仮に自社のオフィスが災害に見舞われても、バックアップデータは影響を受けません。これにより、災害発生時にデータをすばやく復旧することができ、事業継続計画(BCP)の実現に大きく貢献します。

また、クラウドバックアップは自動的にデータをバックアップするため、人為的なミスによるバックアップ漏れのリスクも軽減できます。これは、BCPの観点からも重要な要素です。

クラウドバックアップを活用することで、災害によるデータ損失のリスクを最小限に抑え、事業の継続性を高めることが可能だと言えるでしょう。

ランサムウェア対策などのセキュリティ対策

近年、ランサムウェア攻撃などのサイバー脅威が増加しており、企業はデータ保護のためのセキュリティ対策が求められています。クラウドバックアップは、こうしたセキュリティ対策の一環としても効果的です。

クラウドサービスプロバイダーは、高度なセキュリティ対策を講じており、データの暗号化や不正アクセス防止など、様々な措置を施しています。これにより、ランサムウェア攻撃などのサイバー脅威からデータを守ることができます。

また、クラウドバックアップでは、バックアップデータを複数の拠点に分散して保管できるため、たとえ一部の拠点が攻撃を受けても、他の拠点からデータを復旧することが可能です。

さらに、クラウドバックアップは、社内のIT環境とは独立しているため、社内のシステムが感染した場合でも、バックアップデータは影響を受けません。これにより、感染したシステムをすばやく復旧できます。

クラウドバックアップを活用することで、ランサムウェア攻撃などのサイバー脅威に対する防御力を高め、データの安全性を確保することが可能だと言えるでしょう。

バックアップ業務の効率化

オンプレミスバックアップでは、バックアップ用のサーバーやストレージを自社で用意し、バックアップスケジュールの設定や管理を行う必要があります。また、バックアップ作業は手動で行うことも多く、作業負荷が高くなる傾向にありました。

クラウドバックアップを導入することで、これらのバックアップ業務を大幅に効率化できます。クラウドバックアップでは、バックアップスケジュールの設定や管理をクラウド上で行うことができ、自動的にバックアップが実行されるため、手動でのバックアップ作業が不要になります。

また、クラウドバックアップは、インターネット経由でバックアップデータにアクセスできるため、社外からでもバックアップ状況の確認や管理が可能です。これにより、バックアップ業務に関する場所的な制約がなくなり、柔軟な運用が実現できます。

さらに、クラウドバックアップでは、バックアップデータの検索や復元もクラウド上で行えるため、迅速なデータ復旧が可能です。これは、災害対策やランサムウェア対策の観点からも重要な要素と言えるでしょう。

クラウドバックアップを活用することで、バックアップ業務の効率化を図り、IT管理者の負担を軽減しつつ、より確実なデータ保護を実現することが可能だと言えます。

バックアップコストの削減

オンプレミスバックアップでは、バックアップ用のサーバーやストレージ、ソフトウェアなどの初期費用が必要です。また、それらのハードウェアやソフトウェアの保守・運用にも継続的なコストがかかります。さらに、バックアップデータの増加に伴い、ストレージの追加や増設が必要になることもあり、コスト増大の要因となります。

一方、クラウドバックアップでは、こうした初期費用や保守・運用コストを大幅に削減できます。クラウドバックアップサービスを利用することで、バックアップ用のインフラを自社で用意する必要がなくなり、ハードウェアやソフトウェアへの投資が不要になります。また、クラウドサービスプロバイダーが保守・運用を行うため、その手間やコストも削減できます。

さらに、クラウドバックアップでは、使用した分だけの課金モデルが一般的です。つまり、バックアップデータ量に応じた料金体系になっているため、無駄なコストを抑えることができます。また、バックアップデータの増加に合わせて柔軟にストレージを拡張できるため、過剰な投資を避けられます。

加えて、クラウドバックアップを活用することで、バックアップ業務の効率化によるコスト削減効果も期待できます。バックアップの自動化や運用の簡素化により、人件費や作業コストの低減につながるでしょう。

このように、クラウドバックアップは、初期費用、保守・運用コスト、ストレージコストなど、バックアップにかかる様々なコストを削減する有効な手段だと言えるでしょう。

社外PCなどもバックアップ対象

近年、リモートワークの普及により、社外で業務に使用するPCやモバイルデバイスが増えています。これらのデバイスには、業務に関する重要なデータが保存されていることが多いため、バックアップ対象に含めることが重要です。

クラウドバックアップであれば、社外のデバイスからでもインターネット経由でバックアップを行うことができます。従来のオンプレミスバックアップでは、社外のデバイスをバックアップ対象にするのは難しいケースが多かったのですが、クラウドバックアップではその課題を解決できます。

また、クラウドバックアップサービスの中には、エンドポイント保護の機能を持つものもあります。エンドポイント保護とは、PCやモバイルデバイスなどのエンドポイントデバイスを保護する仕組みのことで、ウイルス対策やデバイス管理などの機能が含まれます。これにより、社外のデバイスのセキュリティ対策も同時に行うことができます。

社外のデバイスをバックアップ対象に含めることで、業務データの保護範囲を広げられるだけでなく、リモートワーク環境のセキュリティ強化にも役立ちます。データ損失のリスクを最小限に抑え、業務の継続性を高められるのです。

クラウドバックアップは、社内外を問わず、幅広いデバイスのデータ保護を可能にする、現代のワークスタイルに適したバックアップソリューションと言えるでしょう。

クラウドバックアップのデメリット

クラウドバックアップには多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。クラウドバックアップを導入する際は、これらのデメリットを理解し、対策を講じることが重要です。

以下では、クラウドバックアップの主なデメリットについて説明します。

インターネット環境が必須

クラウドバックアップを利用するには、インターネット環境が不可欠です。バックアップデータをクラウドに転送したり、クラウドからデータを復元したりする際は、インターネット回線を使用します。そのため、インターネット回線の速度や安定性がクラウドバックアップの性能に大きく影響します。

インターネット回線が遅い場合や、通信が不安定な場合は、バックアップや復元に時間がかかったり、エラーが発生したりする可能性があります。特に、大容量のデータをバックアップする場合は、インターネット回線の速度が重要な要素になります。

また、インターネット回線が停止した場合は、クラウドバックアップが利用できなくなります。災害時などにインターネット回線が寸断された場合、クラウドバックアップからデータを復元することが難しくなる可能性があります。

こうしたインターネット環境に関する問題は、クラウドバックアップを導入する際に考慮すべき重要なポイントです。インターネット回線の速度や安定性を確保するための対策を講じたり、バックアップデータの保管先を複数用意したりするなど、リスクを最小限に抑える工夫が必要でしょう。

データ量が多いと格納や復元に時間がかかる

クラウドバックアップでは、バックアップデータをクラウド上のストレージに転送します。そのため、バックアップデータの量が多い場合、クラウドへのデータ転送に時間がかかる可能性があります。特に、初回のフルバックアップ時は、大量のデータを転送する必要があるため、時間を要することがあります。

同様に、クラウドからデータを復元する際も、データ量が多いと時間がかかります。大容量のデータを復元する場合、ネットワーク回線の速度によっては、復元完了までに長い時間を要する可能性があります。

これらの問題を解決するには、いくつかの対策が考えられます。まず、差分バックアップや増分バックアップを活用することで、バックアップデータの転送量を減らすことができます。また、データ圧縮や重複排除の技術を用いることで、バックアップデータのサイズを縮小できます。

さらに、クラウドバックアップサービスの中には、初回バックアップ時に物理的なストレージを利用できるものもあります。これにより、ネットワーク経由でのデータ転送を回避し、初回バックアップにかかる時間を大幅に短縮できます。

データ量が多い場合のバックアップや復元にかかる時間は、クラウドバックアップを導入する際に考慮すべき重要な要素です。適切な対策を講じることで、これらの問題を最小限に抑えることができるでしょう。

運用やセキュリティは事業者任せになってしまう

クラウドバックアップでは、バックアップデータをクラウドサービスプロバイダーが管理するストレージに保管します。つまり、バックアップデータの運用やセキュリティの多くの部分を事業者に委ねることになります。

事業者が適切なセキュリティ対策を講じていない場合、バックアップデータが漏洩したり、不正アクセスを受けたりするリスクがあります。また、事業者側の人的ミスや管理体制の不備により、バックアップデータが失われる可能性もゼロではありません。

運用面でも、事業者のサービス品質によっては、バックアップや復元の性能が低下したり、サポート対応が不十分だったりする可能性があります。また、事業者が突然サービスを終了した場合、バックアップデータの移行や確保に困難が生じる恐れもあります。

これらのリスクを軽減するためには、信頼できるクラウドサービスプロバイダーを選ぶことが重要です。サービス品質やセキュリティ対策について、十分に確認・評価した上で、事業者を選定する必要があります。また、サービスレベルアグリーメント(SLA)を締結し、サービス内容や責任範囲を明確にしておくことも有効でしょう。

さらに、クラウドサービスの運用状況を定期的にモニタリングし、問題があれば速やかに対処する体制を整えることも重要です。自社でコントロールできない部分が多いからこそ、リスク管理を徹底する必要があるのです。

クラウドバックアップでは、運用やセキュリティの多くを事業者に委ねることになりますが、適切な事業者選定とリスク管理を行うことで、そのデメリットを最小限に抑えることができるでしょう。

クラウドバックアップの価格・料金・費用相場

無料のクラウドバックアップ

無料のクラウドバックアップサービスも存在しますが、ほとんどが非常に制限された容量しか提供されていません。例えば、Google Driveは最初の15GBが無料で、Microsoft OneDriveも5GBが無料になります。無料分を超えると有料プランへの移行が必要になります。これらの無料クラウドストレージは、個人のファイル共有・同期には使えますが、企業の重要データのバックアップとしては容量が不足しがちです。

有料のクラウドバックアップ

企業が本格的にクラウドバックアップを導入する場合は、有料のクラウドバックアップサービスを検討する必要があります。国内外の大手クラウドベンダーから様々なプランが用意されています。従量課金制が一般的で、バックアップデータ容量に応じた月額利用料金を支払います。例えば1TBあたり月額1,000円前後が相場と言われています。初期費用も必要になる場合があり、ベンダーによって価格は大きく異なります。長期的な利用を前提に、ストレージ容量やセキュリティ対策などのスペックとコストを比較検討します。

初期費用

サービス導入時にかかる一時費用で、設定や設置にかかる費用などが含まれます。サービスによっては、初期費用が無料または非常に安価な場合もあります。

月額料金

クラウドストレージの利用量や、バックアップするデータ量に応じて、月々または定期的に発生する費用です。従量課金制と定額制があります。

オプション費用

追加のサポートサービスや、特別な機能を利用する際に発生する費用です。

中小企業向けのクラウドバックアップサービスの場合、月額料金は数千円から数万円程度が一般的です。例えば、バックアップデータ量が1TB程度であれば、月額1万円前後のサービスが多く見られます。

大企業向けのサービスになると、月額料金は数十万円以上になることもあります。ただし、大容量のデータをバックアップできるため、1GBあたりの単価を考えると必ずしも高くはありません。

価格の幅が広いのは、バックアップデータ量や保持する世代数、利用する機能などが、サービスや利用者によって大きく異なるためです。自社のニーズに合わせてサービス内容を選ぶことで、コストを最適化することができます。

クラウドバックアップサービスの多くは、従量課金制と定額制を組み合わせた料金プランを用意しています。どの料金プランが自社に合っているかを検討し、コストを抑えつつ、必要十分なバックアップ機能を確保することが重要です。

クラウドバックアップをおすすめする中小企業・大企業

クラウドバックアップは、様々な課題を抱える組織に適したソリューションです。以下では、クラウドバックアップが特に有効な解決策となるような課題を抱えている組織について説明します。

バックアップコストが肥大化している組織

オンプレミスでバックアップ環境を構築・運用するには、バックアップ用サーバーやストレージ、ソフトウェアのライセンス費用など、多額の初期投資が必要です。また、バックアップデータの増加に伴い、ストレージの増設や定期的なメンテナンスが必要となり、運用コストも肥大化しがちです。こうしたコスト問題に悩む組織には、クラウドバックアップがおすすめです。

リモートワークによるデータ散在に悩む組織

リモートワークの普及により、社外で業務に使用するPCやモバイルデバイスが増えています。こうしたデバイスに保存された業務データを、社内のバックアップ環境で一元的に保護することは困難です。その結果、重要なデータが社外に散在し、データ損失のリスクが高まっています。クラウドバックアップを活用することで、社外のデバイスからもバックアップが行えるため、データ散在の問題を解決できます。

ランサムウェア被害に不安を抱える組織

ランサムウェア攻撃は年々増加しており、多くの企業がデータ損失の脅威にさらされています。オンプレミスのバックアップ環境がランサムウェアに感染してしまった場合、バックアップデータまで暗号化されてしまう可能性があります。クラウドバックアップであれば、ランサムウェア感染の影響を受けにくく、データ復元の可能性が高まります。

災害対策が不十分な組織

自然災害などでオフィスが被災した場合、オンプレミスのバックアップ環境も被害を受ける可能性があります。その結果、業務に必要なデータを失ってしまい、事業継続が困難になるおそれがあります。クラウドバックアップを利用することで、地理的に離れた場所にデータを保管できるため、災害対策の強化につながります。

バックアップ運用の負荷に悩む組織

オンプレミスでのバックアップ運用には、バックアップスケジュールの管理、バックアップ状況の監視、エラー対応など、多くの手間がかかります。また、バックアップ運用を担当する人材の確保・育成も課題となります。クラウドバックアップを導入することで、これらの運用負荷を軽減し、人的リソースを他の業務に振り向けることができます。

以上のような課題を抱える組織には、クラウドバックアップがおすすめです。自社の課題を見直し、クラウドバックアップの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

法人向けクラウドバックアップの選び方と比較のポイント

法人向けクラウドバックアップサービスを選ぶ際は、自社のニーズに合ったサービスを選ぶことが重要です。サービスによって、セキュリティ対策や復元可能な範囲、バックアップ拠点の配置などが異なります。

これらの違いを理解し、自社の要件に照らし合わせて評価することが、最適なクラウドバックアップサービスの選定につながります。以下では、法人向けクラウドバックアップサービスを比較する際の主要なポイントについて説明します。

①:セキュリティの品質は高いか

クラウドバックアップサービスを選ぶ際、最も重視すべきポイントがセキュリティの品質です。企業のデータには機密情報が含まれるため、十分なセキュリティ対策が不可欠になります。データの暗号化、認証システム、アクセス制御など、セキュリティに関する各種機能を備えているかを確認する必要があります。さらに、サービスデータセンターの物理的な入室管理やネットワーク監視体制なども重要なポイントです。

②:復元可能な範囲や世代は広いか

万が一のトラブル時に、必要なデータをスムーズに復元できるかどうかが重要です。復元可能な範囲が広ければ広いほど、復元時のリスクが低くなります。また、過去のバックアップデータを一定期間保存する世代管理機能があると、復元の選択肢が広がるメリットがあります。データが多世代にわたり保管されていれば、古いバージョンのデータも復元可能になります。

③:重複排除機能はあるか

企業のデータには重複するファイルが多数存在します。重複したデータをそのままクラウドに保存すると、無駄にストレージ容量を消費してしまいます。この課題を解決する重複排除機能の有無もポイントになります。同一データは1つにまとめられ、ストレージ容量を最小限に抑えることができるため、コストを大幅に削減できます。

④:複数のバックアップ拠点があるか

クラウドベンダーには、都市障害などに備えて複数の拠点でデータを保管していることが求められます。単一拠点だと、災害時にデータを失う危険性が高くなります。そのため、地理的に離れた複数のデータセンターを運用し、そこにデータを分散して保管できるかどうかがポイントになります。データの冗長性を高め、可用性を担保する観点から重要です。

⑤:設備や装置に予備を用意しているか

クラウドベンダーには、設備の予備を確保し、障害発生時に速やかにシステムを切り替えられる体制が求められます。バックアップサーバーのみならず、ストレージ、ネットワーク機器、電源設備なども予備機を用意しているかどうかをチェックする必要があります。設備の多重化によりシステムの可用性が高まり、災害などに強くなるためです。

法人向けクラウドバックアップの導入フロー

法人向けクラウドバックアップサービスを選ぶ際は、自社のニーズや要件を明確にし、それに合ったサービスを選ぶことが重要です。以下では、クラウドバックアップサービスの選定プロセスについて、ステップバイステップで説明します。

各ステップを丁寧に進めることで、自社に最適なクラウドバックアップサービスを見つけることができるでしょう。選定に際しては、IT部門だけでなく、経営層やユーザー部門の意見も取り入れながら、組織全体で合意形成を図ることが大切です。

①:自社の課題を整理する

クラウドバックアップ製品を選定する前に、まず自社のバックアップに関する課題を明確にする必要があります。従来のバックアップ方式の問題点を洗い出し、なぜクラウドバックアップが必要なのかを検討します。データ量の増加や復旧に時間がかかる、メディア管理が煩雑などの課題があれば、それらを解決できるようなクラウドバックアップ製品を探すことになります。

②:必要な機能を整理する

次に、自社で求められるクラウドバックアップの機能要件を整理します。バックアップ対象データの容量、自動実行の有無、暗号化の要否、復旧ポイントの細かさなど、必須の機能を洗い出します。特定の業種ごとに求められる機能は異なるため、自社の業務内容に即した機能が備わっているかをチェックする必要があります。

③:機能で製品を絞り込む

整理した必須機能を満たす製品を、ベンダーのカタログや製品サイトなどから抽出します。この際、望ましい機能なども考慮すると良いでしょう。セキュリティ対策が高度である、世代管理機能がある、重複排除機能があるなど、優先度は低くてもあれば望ましい機能を備えた製品を選びます。

④:自社にあった製品を選ぶ

必須機能を備え、望ましい機能も多く搭載した製品の中から、自社にあったものを選びます。この際のポイントは価格とサポート体制です。同等の機能でも、価格が高すぎる製品は避けましょう。障害発生時の対応体制やバックアップデータの復元作業をサポートしてくれるかなども重要です。機能とコストパフォーマンスを総合的に勘案して、最適な製品を選びます。

⑤:サービスをテスト運用する

適切な製品に絞り込めたら、テスト運用を行いましょう。バックアップと復元の手順を実際に試し、自社の業務に適しているかどうかを確かめます。サポートの質なども確認できるでしょう。これらのテスト結果を基に、最終的に製品を選定することをおすすめします。

クラウドバックアップの機能一覧・できること

機能 解説
バックアップ アプリケーションとの統合、もしくはエンドポイントと同期してバックアップを実行する
クラウド保管 バックアップ対象のファイルやデータをオンライン/クラウドへ転送し、保管する
転送容量削減 重複排除などによって容量を削減し、バックアップ/復元時のデータ転送を効率化する
リカバリー 最新もしくは任意の時点をターゲットに、全データもしくはファイル/フォルダ単位での復元を行う
セキュリティ データ暗号化などを用いてデータの転送/保管/利用の安全性を保つ
検索 さまざまな条件で検索を実行し、目的のファイルを探せる
ファイル操作 バックアップされたファイルへ個別にアクセスし、ダウンロード/利用できる

クラウドバックアップの市場動向・業界シェア

クラウドバックアップ市場は近年急速に拡大しており、2027年には世界市場で約125億ドルに達すると予測されています(Stratistics MRCデータ)。コロナ禍によるリモートワークの普及や、サイバー攻撃のリスク増大などを背景に、クラウドバックアップへのニーズが高まっています。

現在の業界シェアを見ると、アマゾンウェブサービス(AWS)、マイクロソフト、IBMなどの大手ITベンダーが上位を占めています。中でもAWSが圧倒的な31.5%のシェアを持ち、首位に立っています(Gartner, 2021年データ)。一方で、Dell EMC、Commvaultなどのバックアップ専業ベンダーも存在感を示しています。

国内市場に目を向けると、日本マイクロソフト、NTTデータ、富士通クラウドテクノロジーズなどが高いシェアを持っています。グローバルベンダーに加えて、日本を代表する大手SIerやITベンダーが主導権を握っています。

今後はAIやIoTの発展に伴ってデータ量が更に増大すると予想されており、クラウドバックアップ製品へのニーズが一層高まると見られています。コストパフォーマンスの良さから、中小企業の導入も進むとの予測もあり、市場は引き続き拡大基調が続くと考えられます。

クラウドバックアップの最新トレンド2024

クラウドバックアップサービスは、技術の進歩と市場の成熟に伴って、常に進化し続けています。ここでは、2024年に向けたクラウドバックアップのトレンドについて予想してみましょう。

AIを活用した自動化の進展

クラウドバックアップの運用管理には、バックアップ対象の選定やスケジュール設定など、多くの手間がかかります。AIを活用することで、これらの作業を自動化し、運用の効率化を図る動きが加速するでしょう。

ランサムウェア対策の強化

ランサムウェア攻撃は、今後も大きな脅威であり続けると予想されます。クラウドバックアップサービスには、ランサムウェア対策として、不正侵入の検知や、改ざんされたバックアップデータの隔離などの機能が求められるようになるでしょう。

コンテナ化アプリケーションのバックアップ

コンテナ技術の普及に伴い、コンテナ化されたアプリケーションのバックアップニーズが高まっています。コンテナのデータや設定情報を確実にバックアップできるサービスが、今後さらに重要になると考えられます。

エッジデバイスのバックアップ

IoTの普及により、エッジデバイスで生成されるデータが増加しています。これらのデータをクラウドにバックアップすることで、データ活用やセキュリティ対策を進める企業が増えるでしょう。

マルチクラウド環境への対応

クラウドサービスの利用が進むにつれ、複数のクラウドを組み合わせるマルチクラウド環境が一般的になりつつあります。異なるクラウド間でのデータ連携や、統合的なバックアップ管理のニーズが高まると予想されます。

サステナビリティへの配慮

環境問題への関心の高まりを受け、クラウドサービスにおいてもサステナビリティへの配慮が求められるようになるでしょう。再生可能エネルギーの利用や、効率的なデータ管理による消費電力の削減など、環境に優しいバックアップサービスが注目されるかもしれません。

クラウドバックアップサービスは、これらのトレンドを踏まえながら、さらなる進化を遂げていくと期待されます。自社のニーズに合わせて、最新のトレンドを取り入れたサービスを選ぶことで、より効果的なデータ保護を実現することができるでしょう。

クラウドバックアップと関連のあるソフトウェア

・オンラインストレージ:インターネットを介してデータを保存、取得、共有するためのクラウドサービスです。 クラウドストレージとも呼ばれています。
バックアップソフト: データをバックアップするためのソフトウェアで、オンプレミス型方式で利用されることが多いです。
バックアップアプライアンス: ハードウェアとソフトウェアが一体化したバックアップ装置で、オンプレミス型方式で利用されることが多いです。
PCバックアップ: 個人向けのバックアップソフトで、PC内のデータをバックアップすることができます。

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ウェビナーツールの高評価ランキング

製品名スコア満足度レビュー数価格
AOSBOX Business Pro4.74.6/5点54件40,000円~ / 月額
Fileforce4.44.4/5点10件900円~ / 月額
DirectCloud4.14.3/5点24件36,000円~ / 月額
Acronis Cyber Protect4.14.2/5点15件8,600円~ / 月額

※上記のランキング表は、2024年9月20日時点の「クラウドバックアップの高評価ランキング」から引用しており、ITreviewの保有するユーザーレビューデータに基づいて選出されています。

各製品の機能の有無や操作性、サポート品質や料金プランなど、さらに詳しい比較表は、こちらの「製品比較ページ」から確認することができます。

中小企業で人気のウェビナーツールランキング

製品名満足度レビュー数価格
Fileforce4.6/5点6件900円~ / 月額
AOSBOX Business Pro4.5/5点33件40,000円~ / 月額
Acronis Cyber Protect4.1/5点9件8,600円~ / 月額
DirectCloud4.0/5点13件36,000円~ / 月額

※上記のランキング表は、2024年9月20日時点の「中小企業で人気のウェビナーツールランキング」から引用しており、ITreviewの保有するユーザーレビューデータに基づいて選出されています。

各製品の機能の有無や操作性、サポート品質や料金プランなど、さらに詳しい比較表は、こちらの「製品比較ページ」から確認することができます。

中堅企業で人気のウェビナーツールランキング

製品名満足度レビュー数価格
AOSBOX Business Pro4.8/5点18件40,000円~ / 月額
DirectCloud4.4/5点10件36,000円~ / 月額
Fileforce4.2/5点4件900円~ / 月額
Veeam Backup & Replication4.0/5点7件要お見積り

※上記のランキング表は、2024年9月20日時点の「中堅企業で人気のウェビナーツールランキング」から引用しており、ITreviewの保有するユーザーレビューデータに基づいて選出されています。

各製品の機能の有無や操作性、サポート品質や料金プランなど、さらに詳しい比較表は、こちらの「製品比較ページ」から確認することができます。

大企業で人気のウェビナーツールランキング

製品名満足度レビュー数価格
Acronis Cyber Protect4.5/5点4件8,600円~ / 月額
AOSBOX Business Pro4.3/5点3件40,000円~ / 月額
Veeam Backup & Replication3.5/5点9件要お見積り

※上記のランキング表は、2024年9月20日時点の「大企業で人気のウェビナーツールランキング」から引用しており、ITreviewの保有するユーザーレビューデータに基づいて選出されています。

各製品の機能の有無や操作性、サポート品質や料金プランなど、さらに詳しい比較表は、こちらの「製品比較ページ」から確認することができます。

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