非公開ユーザー
放送・出版・マスコミ|社内情報システム(企画・計画・調達)|100-300人未満|ユーザー(利用者)|契約タイプ 有償利用
ホスティングサービスで利用
良いポイント
以下、便利なポイントです。
・既存のActiveDirectoryに参加できるため、既存のアクセス権を踏襲できます。
・マネージドとはいえ実態はWindows Serverのため以下のような機能を変わらず利用できます。
→ クォーター、重複除去、ABE(アクセスベースの列挙)、DFSへの組み込み
・バックアップの仕組みが用意されているためごく簡単なローテーションは管理コンソール上から設定できます。
・サービス無停止で容量追加可能です。しかも短時間。数TBの追加でも数十分で完了し、その間もユーザは利用できます。
・マネージドなので毎月のWindowsUpdateによるサービス停止がなくなります。
・AWS CLI向けのコマンドラインが用意されているため、ある程度運用の自動化が可能です。
・ストレージにHDDを選ぶとかなり低コスト。(S3標準より安いです)
・WindowsServerの重複除去機能で見た目の保存容量も削減できます。
・料金は高くなりますが、マルチAZのボリュームを使用することでAWS障害時もサービス停止時間を最小限にできます。
改善してほしいポイント
一番改善してほしいのはバックアップストレージ料金がストレージと比較して高めというところ。
特にデータボリュームにHDDタイプを使用しているとデータボリュームよりバックアップストレージ費用が高いという逆転現象が発生します。
保存するデータが大量になる場合は比例してバックアップストレージの使用量も増えるため、HDDタイプを使用している場合は、別途ローコストなバックアップストレージがメニューにあるとよい。
またバックアップについては管理コンソール上からは日時バックアップと保存期間しか設定できず、週次、月次などの複雑なローテーションを組みたい場合は、AWS CLIによるスクリプト開発が必要になります。
またファイルサーバとしての細かい設定(重複除去、クォーター)などはPowershellコマンドが必要なため、コンソールから設定できると運用の敷居が低くなると思います。
なお月次のWindowsUpdateによる停止は不要ですが、不定期に30分程度のサービス断が発生します。この時間帯は休日深夜など利用者の少ない時間に設定可能です。(そのサービス断も許容できない場合はマルチAZのストレージを利用する必要がある)
どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
行き場を失っていたオンプレミスの大量データを短期間でクラウド上のフルマネージドな環境へ移行することができました。
(もちろんデータ移行の期間は必要になります)
また最大のメリットはWindows→Windows間のデータ移行になるため、ファイルシステムが異なることによる移行時の制約がなくデータの保証を気にすることなく、移行作業に集中できます。
また運用面では月次のアップデートやハードウェア故障時の保守対応作業などから開放されました。