非公開ユーザー
その他製造業|その他モノづくり関連職|20人未満|導入決定者
設計業務におけるデファクトスタンダード
良いポイント
複数のCADソフトを使用してきましたが、AutoCADが一番使い易いと感じました。
何より当社と関連する製造業各社で100%導入されていますので、中間フォーマットに頼る事無くデータのやり取りがスムーズに出来ます。
また、数年前からAutoCADがベースとなり機械製図に特化した機能が搭載されているAutoCAD Mechanicalを使用しています。
私が思うAutoCAD Mechanicalの良い点は「頻繁に行う操作をショートカットに登録する事が出来る」、「ボルトやナット、軸受、形鋼等の規格品が数多くライブラリに登録されている(一から作図する必要が無い)」、「作図しながら各ブロック図形に属性が登録できる為、部品表の作成、数量集計などが簡単に出来る。また属性として登録した部品番号がバルーンに反映される」、「自動寸法記入機能により寸法の記入作業が効率的」の5点です。
これらの機能により日々の作図作業で発生するエンジニアリング以外のルーチンワークが抑制出来ているので、作業者のストレスも軽減傾向にあります。
改善してほしいポイント
「AutoCAD」と「Autodeskの3DCAD Inventor」との互換性を改善して頂きたいです。
会社の(過去の)資産であるAutoCADの設計2DデータをInventorで3D化したいのですが、AutoCAD側で拘束条件が定義されていない為、Invcentorのスケッチに取り込んでも拘束条件は殆ど付加されません。その為、Inventor側での拘束条件の付加作業に多くの時間が必要となっています。
割り切ってパラメトリックという概念を捨て「パラメトリック変形しない形だけの3Dデータ」とすれば問題は無いのですが、作業効率化やコンカレント設計を見据えたパラメトリックモデルによるデータ流用を念頭に置いているので、現状の機能では思い描く設計データに辿りつくまでに非効率な作業が多く発生しています。
このポイントが改善されると大変助かります。
どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
当社におけるCADを使った設計作業を客観的に見ると、そのオペレータの熟練度によって設計リードタイムに差が生じていました。また、個々のスキルにより寸法記入漏れ、規格品の形状不整合、材料表数量の不整合等の単純ミスが発生していました。
しかし、「AutoCADの 良いポイント」で記載した様にAutoCAD Mechanicalの機能を利用する事により、エンジニアリングでは無い単純なルーチンワークを抑制する事による設計リードタイムの圧縮や、単純ミスの軽減による設計品質向上が定量的評価として確認出来ました。
今後も設計業務で発生している「単純なルーチンワーク」や「設計ロジックを整理」し、これらエンジニアリングの前段階業務をAutoCADのオリジナル機能で改善していきたいと考えています。