ITreviewによるAutoCAD Plus紹介
建築設計や機械設計など、あらゆる設計に必要な機能を搭載したAutoCAD Plus。3Dデザインをはじめ、エンジニアリング、エンターテインメントソフトウェアのリーディングカンパニーであるオートデスク社が手掛けるCADソフトウェアです。設計者から施工担当者、デザイナー、エンジニアなど多くの方にご利用いただける汎用性と機能性の高さから、CADソフトウェア製品のなかでも高い人気を誇ります。

https://www.autodesk.co.jp/products/autocad/included-toolsetsより
同社よりリリースされている「AutoCAD」は2D作図に特化したCADソフトであるのに対し、「AutoCAD Plus」は3Dモデリング機能や柔軟なカスタマイズ、外部データベースとの連携など、設計作業を自動化・効率化できる高度な機能を搭載しています。
基本的な2D図面の作図機能を網羅していることに加え、仮想的な物づくりやシミュレーションで幅広い設計業務をカバーしていることから、建築設計のみならず、幅広い用途で活躍できるCADソフトとして定評があります。運用コストは「AutoCAD」よりも高くなりますが、3D機能やカスタマイズ性を重視する場合には「AutoCAD Plus」が適しています。
AutoCAD Plusの主な特長
- 3Dモデリング機能
- 機能やアプリケーションのカスタマイズ
- 業種に特化したツールセットを用意
- AutoCAD 2020ではブロックパレットなどのワークフローを強化した新機能を搭載
- スマートフォンやタブレットなどさまざまなデバイスで利用可能
- オブジェクトからのデータ抽出、他のデータと合成可能
業種別に特化した7つのツールセット

https://www.google.co.jp/search?q=https://www.autodesk.co.jp/products/autocad/included-toolsets/autocad-mechanical&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwi2xIzNJkAhVCFqYKHeD8BLgQAUIEigC&biw=1334&bih=698&dpr=2.25#imgrc=uYSurd24c8oEM: より
AutoCAD Plusでは、業種別に必要な機能を揃えたツールセットを利用できます。オブジェクトとパーツの種類は75万個以上。それぞれの業種に特化した機能により、作業効率と正確性を向上します。
■Architecture ツールセット(建築設計)
建設業における作業に特化したツールセットです。建設製図はもちろん、ドキュメントや集計表などの幅広い作図作業に対応する機能が追加され、よりスピーディーに建設設計ができます。
■Electrical ツールセット(電気制御設計)
電気制御設計に特化したツールセットです。電気制御システムの作成・修正をはじめ、回路図などの図面作成に役立つ専用ツールが使用できるため、プロジェクトに基づいた精度の高い設計が可能になります。
■Mechanical ツールセット(2D機械設計)
機械設計などの製造業向けに追加されたツールセットです。機械設計の作成・修正をはじめ、機械コンポーネントの生成・寸法記入・部品表の作成を自動化できます。国際製図規格のサポートも行います。
■MEP ツールセット(設備設計)
機械、電気、配管などの建築設備設計に特化したツールセットです。AutoCAD環境でビルディングシステムの作図や設計、構造ドキュメント作成が可能になります。製造や設置をより正確かつ効率的に実施するためのツールが装備されています。
■Map 3D ツールセット(地図情報設計)
土地の標高やビルの高さなど、3次元情報を加えた3Dマップ作成に特化したツールセットです。GISデータ情報の作成と管理、伝達をはじめ、設計データと集約することで膨大な枚数の図面を一元管理することが可能。あらゆる景観シミュレーションやマップ作成に活用できます。
■Plant 3D ツールセット(プラント設計)
プラント設計に特化したツールセットです。パラメトリック機器や鋼材を使用したレイアウト構造、配管構造などの3Dモデリング機能を使用して3Dモデルを作成後、配管オルソ図やアイソメ図を出力します。
■Raster Design ツールセット(ラスター画像処理)
ラスターデータのベクトル化をサポートするツールセットです。AutoCAD環境内でスキャン図面のイメージ斑点除去や縦横比補、タッチアップなどの編集加工が可能となり、ベクトル図面に変換できます。
豊富な3D作図ツールとカスタマイズ

https://www.autodesk.co.jp/products/autocad/featuresより
AutoCAD Plus最大の特長といえるのが、3D作図機能と柔軟なカスタマイズです。3Dソリッドやサーフェス、メッシュ、ワイヤフレームなどのオブジェクトを作成できるほか、互いに変換して作業も可能。3Dナビゲーションツールによって、図面内のオブジェクトをさまざまな角度や距離で表示できます。
その他、照明やマテリアルを適用できる”レンダリング”、3Dスキャンなどで取得した点群ファイルを用いた設計、3Dモデルから2D図面の生成など、幅広いモデリングとビジュアライゼーションを実現します。
また、アクセスの多いタスクの作業を効率化できる、ユーザーインタフェースのカスタマイズも可能。その他、セキュリティ設定や拡張機能の利用、マルチユーザーとのライセンス共有など、使用頻度や目的に合わせてカスタマイズできます。これによりツールへのアクセス性が向上し、ワークフローを最適化します。
AutoCAD Plus利用までの流れ
AutoCAD PlusはAutodesk社公式オンラインストアより購入できます。公式オンラインストアで購入するとすぐに運用開始ができるだけでなく、30日以内のキャンセルで全額返金を受けることが可能。多様な技術サポートを受けることもできます。
AutoCAD Plusはサブスクリプション製品になるため、1ヶ月・1年間・3年間のプランを選択し購入します。自社のニーズとツールが合致しているかを確認するために、まずは無償体験版をダウンロードし試用してみることをおすすめします。