非公開ユーザー
ソフトウェア・SI|その他情報システム関連職|100-300人未満|ユーザー(利用者)
パケットキャプチャーではなくてネットワークプローバーですね。
ネットワーク管理で利用
良いポイント
品質検査の分野や「プローブデータ」と云う言葉では、今まで聞いたコトはありましたが、ITインフラの世界では、まだお目に掛かったコトがなかった概念ですね。
Capsaは、プローブとして「ネットワークの中で何が起こっているのか」を可視化し、アラーム設定するコトで、ネットワークの変化点を時系列で特定、検知してくれます。
公式サイトに色々と機能が書かれていますが、使い方は、大きく分けて2つです。
①リアルタイム
②リプレイ(再現)
私の好みの使い方は②でした。Capsaは、リプレイ(再現)能力が極めて高いです。何かがあった「あの日」を過去のパケットファイルからリプレイ(再現)してくれます。
Capsaが「"あのとき"ネットワークの中で何が起こっていたのか」を可視化して、リプレイ(再現)中にアラームを仕掛けるコトで、「あの日」の変化点が検知できます。
リプレイ(再現)は、プロービングしたネットワークを「動画再生するような感覚」で、可視化してくれるので、ネットワークの変化を時系列で「観測するコトが」出来ます。
これは、強力でした。
ちなみに、リプレイ(再現)には「元の速度で再生」と「高速再生」があります。動画ですね。
改善してほしいポイント
そもそも、パケットを人間に近いカタチで可視化してくれているので、特に目立って使いにくいところは、感じませんでした。UIも人間に優しそうです。
一部、日本語ローカライズされていない箇所が見受けられましたので、追々、修正していってもらえると、ユーザーはもっと増えるように思いました。
利便性と云う観点ですと、Capsaに付随する機能のうちの一つに、「プローブしたパケットのエディット(編集)」機能があるのですが、ここに「フィルター機能」や「検索機能」を、追加して欲しいです。
そうすると「プローブしたパケットのトランスミッション(送信)」の機能を、もっともっと活用できるようになるのかなと、思いました。
例えば、プローブした本番環境のパケットをエディット(編集)して、検証環境にトランスミッション(送信)するコトで、状況再現とか出来そうですよね。
どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
私は、「ある環境」のネットワークの変化(IPアドレスの数など)を特定したかったので、Capsaを設置して、ネットワークプロービングした後、リプレイ(再現)をしてみました。
例えば、「IPアドレスの数」に関するアラームを設定する際は、アラーム設定のところで「ネットワーク上のIPアドレスの数>8のときアラーム」みたいな感じで設定します。トリガーの設定は、割と簡単でした。
Capsaでアラームを設定して、「ある環境」からプロービングしたパケットのリプレイ(再現)を実際にしてみたところ、「動画再生のようなパケットのリプレイ(再現)」の途中で、アラームがトリガーされました。
Capsaでリプレイ(再現)するコトで、「ある環境」の「ある時間帯」で「ネットワークの変化(IPアドレスの数など)」が起こっていたコトを、特定するコトが出来たのです。
この「動画再生のようなパケットのリプレイ(再現)」が無かったら、キャプチャーしたパケットを、エディタでエンジニアが時系列で読み解くか、リアルタイムで、エンジニアが張り付いて、ネットワークの変化が現れるまで、ひたすら待ち続けるかの二択になるので、とても助かりました。
検討者へお勧めするポイント
Capsaには、普段からパケットを見ているネットワークエンジニアにとって、必要なツールが一式揃っています。(Capsaは、付随するツールも割と強力です)
ネットワークエンジニアが「したいコト」を、このツール一つで概ね完結できるので、ネットワークエンジニアは、自身の「したいコト」に、集中して取り組むコトが出来るようになると思います。
また、Capsaには、その状況の客観的なレポートをPDFで出力する機能もあるので、その場で「リプレイ(再現)した際のレポートを作成」するコトができて、便利でした。
Capsaは、ポータブルなネットワークプローバーなので、現場への駆け付け設置、設定するのも楽で助かります。(デリバリー向けですね)