非公開ユーザー
アクセンチュア株式会社|ソフトウェア・SI|ITコンサルタント|1000人以上|IT管理者|契約タイプ 有償利用
ETL・データ伝送において王道の最適ツール(費用対効果高い)
その他 開発で利用
良いポイント
ファイル伝送するサーバが大多数あるときに、IBM MQによる集中管理・統合管理が一元的かつ容易に可能です。
いわゆるHULFTやPowerCenterなどもファイル伝送・ETL連携において良く名前が挙がるIF系ミドルウェアですが、IBM MQはHULFTとは違いクライアントレスで対応が可能(ファイル転送元や先にエージェント類を入れる必要なし)ですし、PowerCenterよりも分かりやすいです(PowerCenterはファイル伝送というよりETL要素が強いので必然的にMQよりも分かり難いものではありますが)。
IBM MQでは、MQクライアントは必須ではなく、MQサーバにアクセスさえできればMQサーバのMQチャネルを介して、ファイルやデータ伝送が可能になり、MQのキューマネージャ・チャネル等の設定を見るだけで、他システム間連携が管理しやすく、かつキューの遅延やパフォーマンス状況等も一元的に管理しやすい点が非常に良いポイントです。
改善してほしいポイント
やはりIBM製品なだけあり、イニシャルコスト(初期導入費)が高いため、もう少し安くしていただければ助かる。往々にしてファイル伝送用途で使うことが多いため、ファイル伝送のみが可能なミニマムライセンスを用意して、DRやデータレプリケーションを含めた機能はオプション化し追加費用により対応可能となる追加ライセンスなどのライセンス体系にしてほしい。また、ランニングコスト(保守費)においても、24時間365日稼働版の保守サポートだけでなく、非本番環境向けに平日日中帯のみの安価なサポート体系も設けてほしい(保守ベンダーにも寄ると思いますが、私の経験上はIBM側がMQについては平日日中帯のみの安価なサポート体系がそもそもないためなかなか対応が難しいという記憶があります。定かではありませんが。)
また、私の勉強不足かもしれませんが、MQの管理コンソールにおいてキューの処理状況をもっと具体的に確認できるようにしてほしい。
どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
解決できた課題・具体的な効果
・HULFT等の個別ファイル伝送ツールの大量利用によるライセンス費用よりもMQ1つに統合することでトータルコストは削減できた
・MQサーバによる集中管理・統合管理により構築工数・運用管理工数が大幅に削減された
※定量的にはなかなか算出しづらいですが、構築工数は30%は削減されたと思います。HULFTやその他MWのように各サーバへMWを導入する必要はなく、MQサーバのみの設定で対応可能、かつ設定のエクスポート・インポート機能により環境面数が増えた時でもインポートするのみでほぼ同様の設定が入ったMQサーバをすぐに構築可能なため、環境面数が多いプロジェクトでは、構築工数はかなり削減可能です。