非公開ユーザー
大学|社内情報システム(企画・計画・調達)|300-1000人未満|IT管理者|契約タイプ 有償利用
データ可視化で気づきを得るための強力なツール
良いポイント
各種システムに散らばったデータを一つに統合し 、専門家でなくても分かりやすいレポートやダッシュボードを直感的に作成できる点です 。プログラミング不要で、ドラッグ&ドロップのような操作でインタラクティブなグラフを作成できます 。
例えば、各システムの利用ログを分析し、利用傾向の違いを把握したり、無線LANのアクセス状況をマップ上で可視化し、アクセスが集中する場所を特定してインフラ増強計画に役立てるといった活用が可能です 。レポートは定期的に自動更新でき 、組織内で共有することで 、データに基づいた現状把握と迅速な意思決定を促進します。
改善してほしいポイント
ノンプログラミングで利用できる手軽さがある一方で、いくつかの課題も感じます 。特に、大量のデータを扱う際にPCのメモリ消費が激しく、アプリケーションの起動に時間がかかることがあります 。また、レポートのレイアウトを細かく調整したり、表のデータを自由に並べ替えたりするような、文書作成ソフトのような柔軟性は高くありません 。
無料版のPower BI Desktopでも多くの機能が使えますが、作成したレポートをWeb上で共有する機能はなく、ファイルを直接配布する必要があります 。本格的に活用するには、データの整形やリレーションシップの設計など、一定のITスキルが求められる点も留意が必要です 。
どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
導入前は、各システムにデータが散在し、状況把握は担当者の経験や勘に頼る部分がありました。Power BIの活用により、これらのデータを客観的な根拠として示すことができるようになりました。
具体的な例として、ヘルプデスクの問い合わせ内容を記録・分析することで、繁忙期を予測して事前に人員を配置したり 、頻繁な問い合わせ内容をマニュアル化して自己解決を促したりと、業務の効率化とサービス向上に繋がっています 。単なる報告書作りではなく、データから「気づきを得て次の一手を講じる」ためのセルフBIツールとして非常に有効です 。