CAEの基礎知識
CAEとは、Computer Aided Engineeringの略で、主にプロダクト設計の分野において、設計したプロタクトが強度や熱耐久性などが基準に満たしているかを、コンピュータ上で解析しシミュレートするシステムを指す。
実際に強度や耐久性などのテストを行う際は、それぞれ対象となる製品を完成形に近い状態で用意し、衝突テストを行う必要があり、手間や時間、資材コストなどが多大にかかるが、これをコンピュータ上で行い、テストの回数を最小限に抑えることで、コスト削減や設計〜テストプロセスの効率向上につなげられる。
CAEの機能一覧
基本機能
機能![]() |
解説![]() |
計算流体力学(CFD) |
流体や気体の挙動をモデル化し、おのおのの相互作用、及び接触する表面のモデリングを行うことで、非圧縮性/圧縮性の流体、層流/乱流の識別、混相流における問題解決などを図れる |
有限要素解析(FEA) |
1つの大きな問題を有限要素と呼ばれる少数の小さな問題に分解し、物理的な力によって製品や構造物がどのような影響を受けるかといった複雑なエンジニアリングの問題を管理可能な領域に分解する |
製造プロセスシミュレーション |
実際の生産システムをコンピュータ上でモデリングし、パフォーマンスをシミュレートすることで、生産ラインの問題やシステム内の欠陥の特定などに役立てられる |
メカニカルイベントシミュレーション(MES) |
プロダクトが落下した場合の床との相互作用など、実際のオブジェクトが特定のイベントにどのように反応するかをシミュレートする |