オールインワンで対応できる統合型コールセンターシステムは、どの製品も代わり映えしないと考えている人も少なくないでしょう。しかし、コスト面で優れていたりアウトバウンドを強化していたりと、さまざまな製品がラインナップされています。
そこで今回は、目的に合わせた統合型コールセンターシステムを5つご紹介します。どの製品を選べばよいのか迷っている人は、導入時の参考にしてください。
オールインワンで対応できるコールセンターシステムの基本機能
コールセンターの統合型システムは、PBXやCTI、IVRなどの機能を包括したオールインワンのシステムです。ポップアップで表示される顧客情報や過去の問い合わせ管理、オペレーターへの着信分配、FAQの設置などコールセンターのDX化には欠かせません。
個別販売もしている次の3つの機能を包括しているので、導入コストを抑えながらシステムの親和性を高めることができます。
- PBX:内線と外線をつなぐ電話交換機
- CTI:PBXやCRMと電話機を連携するシステム
- IVR:電話のプッシュボタンで操作できる自動応答システム
そのほかにも、チャットボットや電話応答の分析・レポートなど、製品ごとにさまざまな機能を搭載しています。クラウド型であれば、在宅ワークでのコールセンター業務も実現可能です。
新規導入に便利な多機能コールセンターシステム5選
これから新規でコールセンターのDX化を進めるのであれば、多機能なタイプを導入することで業務フローやデータ管理の体制構築を楽にすることができるでしょう。そこで、おすすめのツールを5つピックアップしてみます。
1.世界80ヵ国以上に導入される豊富な機能なら「Genesys Cloud CX」
「Genesys Cloud CX」は、米国に本社を置くGenesys Cloud Services, Inc.が提供している統合型システムです。CTIやIVRはもちろんのこと、チャットボットやデジタルチャネルなど豊富な機能を搭載しています。
80ヵ国以上で2,700を超える企業がシステムを導入しており、SalesforceやMicrosoft、Zoomなど350以上のシステムを統合して利用できます。音声サービスやデジタルチャネルなど機能性でコールセンターシステムを選ぶなら「Genesys Cloud CX」がおすすめです。
・Genesys Cloud CXの参考価格
Genesys Cloud CX 1:9000円/ 月or 82円/ 時間
・Genesys Cloud CX参考レビュー
これまではオンプレミスPBXを利用していたため、電話番号新設のたびにベンダーへの作業依頼と費用が発生していたが、
Genesys Cloud CXへのレビュー「短納期でリリース可能」より
キャリアの電話番号追加工事後は、社内担当者レベルでPBXからコールフローの設定まですべて内製化できるため、費用と工数が大幅に改善された。
2.中規模企業でコストを抑えて導入するなら「MediaCalls」

「MediaCalls」は、メディアリンク株式会社が提供しているオールインワン型コールセンターシステムです。CTIやIVRなどの機能を標準搭載しながら、コストパフォーマンスに優れたサービスを提供しているのが特徴です。
小~大規模のコールセンターに対応しており、事業拡大に伴うエージェント数や席数の増加、拠点増設などに対応できます。
・MediaCallsの参考価格
MediaCalls 基本使用料:55,000円(月額)
MediaCalls シートライセンス:1,650円(月額/1ユーザ(内線)ライセンス)
MediaCalls エージェントライセンス:2,200円(月額/コールセンターユーザライセンス(1ユーザライセンス))
・MediaCallsの参考レビュー
電話がなくても業務ができる。相手と通信ができるところで新しい時代への到来を感じた。発信や着信ができることはもちろん、紙で記載していた内線番号はもう不要、これで全てができる。
MediaCallsへのレビュー「電話が不要になる時代へ」より
3.音声解析AI搭載型のクラウドIP電話なら「MiiTel」

「MiiTel」は、株式会社RevCommが提供するAI搭載型のクラウドIP電話です。IVRなどの機能を搭載しているのはもちろんのこと、電話営業や顧客対応のやりとりをAIによってリアルタイムで分析・可視化できるのが特徴です。営業や接客の向上により成約率を高められることに加えて、解約率や教育コストの低下を期待できます。
また、音声データの文字起こし機能も搭載しており、過去の記録を効率的にテキストで共有することも可能です。音声解析AI搭載型のクラウドIP電話を導入したいなら「MiiTel」がおすすめです。
・MiiTelの参考価格
年次契約:5980円/月額(1ユーザー、税別)
・MiiTelへのレビュー
優れている点・好きな機能
①ワンタッチ、ワンクリックですぐに架電が開始できる。
②録音内容がテキスト化されるので、後から会話の確認がスムーズに行える。その理由
MiiTelへのレビュー「インサイドセールスの業務効率化ができた。」より
①CRM上(弊社はSF)の電話番号をクリック、あるいは電話番号をコピペするだけですぐに発信可能。かなり効率的。
②録音内容を聞くよりもテキストだと確認したい内容が一目散で確認できる。
4.営業電話で成約アップにつなげるなら「List Navigator.」

「List Navigator.」は、株式会社Scene Liveが提供するクラウド型アウトバウンドコールシステムです。CTIなどの機能はもちろんのこと、架電結果を蓄積してアポイント獲得に効果的な時間帯やリストを自動で洗い出せるのが特徴です。
架電のムダな通話時間を減らして、架電数や営業効率を高めることにより、アウトバウンドを効率的に改善できます。初期導入費用0円から、1プロジェクト月額3,000円とリーズナブルに導入できるのも魅力です。架電営業による成約アップを目指したいなら「List Navigator.」をおすすめします。
・List Navigator.の参考価格
月額:5,000円
・List Navigator.の参考レビュー
これまでシステム無しで架電業務を実施していましたが、組織人数も増え、システム導入を検討していました。
List Navigator.へのレビュー「架電効率が劇的にUPしました。とてもおすすめです!」より
他社比較する中でもList Navigator.が一番安価で機能面も充実していたので導入しました。
また、オートコール機能が効率改善にとても大きなインパクトがありました。これまで、架電しない余白時間が一定数存在していたのですが、その時間が全てカットされ、時間帯生産性が大きく向上しました。
5.安く一括購入するなら「InfiniTalk」
「InfiniTalk」は、ジェイエムエス・ユナイテッド株式会社が提供するクラウド型電話システムです。CTIやIVR機能はもちろんのこと、通話やメールから顧客の感情分析、エンティティ分析を行い、オペレーターの品質向上につなげられます。
クラウド版なら、1システム基本プラン月額39,380円(税込)で2回線5席から利用可能です。また、オンプレミス版なら298,000円から一括購入できます。低価格で一括購入できるシステムを選びたいなら「InfiniTalk」がおすすめです。
・InfiniTalkの参考価格
クラウド版:39,380円(税込:同時2回線5席利用)~
・InfiniTalkの参考レビュー
アナログの電話機からこの製品に変更し、出来る機能が沢山備わっており重宝しております。
InfiniTalkへのレビュー「カスタマーサポートもバッチリ」より
具体的に標準で出来ることとして、コールセンター業務に必要な、モニタリング・ウィスパリング・各種レポート(15分ごとから1時間毎で選べる)などなどです。
余計な費用もかからず、また、新規での電話番号取得もすぐに対応してくれます。
また、機能面でわからないことがある場合はzoomなどを用いての詳しいサポートもしてくださるので、他社様からの乗り換えの提案はよく来ますが、多少安くなる程度であれば、弊社はinfiniトーク様で継続していきたいと思っております。
自社の目的に合わせてコールセンターシステムを選ぼう
統合型コールセンターシステムは、販売するメーカーによってそれぞれ特色があります。音声解析などの機能やコスト面での違いはもちろん、アウトバウンド向けの製品などさまざまなので、自社の目的に合わせてシステムを選びましょう。
また、PBX・CTI・IVRを個別に契約している企業であれば、オールインワンでサービスを提供する統合型システムに変更した方がコスト面で優れているケースもあります。クラウドであれば在宅でコールセンター業務を行うこともできるため、この機会に変更を検討してみましょう。
