仁木 秀行
株式会社スリーエス|その他|ITコンサルタント|50-100人未満|ビジネスパートナー|契約タイプ 有償利用
近年の技術者不足を補うノーコードならではのメンテナンス性能
良いポイント
ノーコードで簡単にWEBアプリの作成ができるツールとして注目されるCELF。ある業務ソフトメーカーの担当営業から紹介された時は衝撃的でした。管理インターフェイスの多くに業務で馴染んだEXCELライクなボタン群が並び、主要な関数の多くが引数もそのままに利用可能。また、ACCESSのようにデータ格納用のテーブルは目的ごとに独立して作成が可能なため、様々な入出力画面と紐づけられる。
しかし、私が着目するのはそのメンテナンス性。近年社内外で「属人化」と称される作成者や導入に携わった者しか処理内容の詳細が分からず、しかし業務内では重要な役割を担ってきたシステムやEXCELマクロシートが、そういった方たちの転職や退職により、不具合や業務の運用変更に対応できないといった相談を多くいただきます。
CELFのデータ処理は全て「アクション」と呼ばれる日本語で書かれたプログラムパーツにセル番地等のパラメータを指示して上から並べていくだけ。作成者以外でも上から辿っていけばどこで何をしているか一目瞭然。アクション内にコメントも書き込めるため、上手く利用することでプログラム兼、設計書兼、引継ぎ書が完成される。
改善してほしいポイント
現在も、PCAやOBCといった大手業務ソフトメーカーのクラウドアプリとの連携アクションを有しており、業務ソフトの標準機能で満たせない企業側の要望に応えるためのツールとして、利用・提案を行っていますが、昨今のクラウドサービスの多様化に伴い汎用のAPIアクション等があれば、その連携できる幅が大幅に増えると思われる。
また、現在Windowsのみの動作環境であるが、可能であればandroidやiOSでも利用したい。
最後に、CELFアプリの利用のみに限定した不特定多数の利用者に向けたランタイム的なライセンスの安価な提供があれば、多くの中小企業が抱える電話やFAX注文の処理を、EDI代わりにCELFで構築したアプリの提供で24時間365日受付可能で、基幹システムへ自動登録などが実現されるかもしれません。
どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
在宅を含む複数拠点や複数人数の同時入力を必要とするシステムにおいて、短期間でWEBアプリが構築できるメリットは極めて大きい。WEBデータベースというジャンルで提供されるサービスは増えてきているが、入出力インターフェイスのデザイン自由度と、インプット画面がそのままアウトプットレイアウトとしても利用可能。そのままのイメージでEXCELファイル化も可能なのはCELFの大きな魅力と感じる。