坂本 祐一郎
千寿製薬株式会社|医薬品・化粧品|研究|300-1000人未満|ユーザー(利用者)|契約タイプ 有償利用
工夫は必要だが実運用に耐えうるAI-OCR
OCRソフトで利用
良いポイント
AI導入検討の黎明期では検討材料にAI-OCRが良く候補に上がる機会があり、その中でもDX Suiteは使用し易いといわれていた。そのような中、本システムの優れている点はその解読力と思われます。
AI-OCRといえども手書き書面を読み込む場合、通常は選択肢やチェックボックスを多用するなど、一定の基準を設けることがあるが、本システムであればフリー記載欄を設けてもかなりの精度で文字化してくれます。
さらにそのデータを出力する際にも加工しやすいExcel等にできるため、紙面でアンケートや報告書を収集する場合だけでなく、PDFで提出される社内資料の内容も改めてデータ化したうえ、再集計できる点も大きいです。
改善してほしいポイント
マニュアルは用意されているが非常に分かりにくく、導入時のベンダーに未だに質問することがあります。
また、手書きの文字を読み込む場合、行からはみ出して記載されている文字では罫線を読み込む場合がまだ発生します。
AIであれば、是非、これらの問題も解消してもらえると嬉しいと考えています。
※罫線の問題は少々のはみ出しであれば発生しません。あくまでも豪快な文字だけですが、事前に罫線を抜いてOCR機能をかける、等の進化は可能と考え、本システムのレベルの高さなら解消できるのでは、というレベルでの指摘となります。
どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
取引先からの提示される報告書(チェックシート)は一定のフォーマットが決まっているものの、手書きで届くことが多く、その結果をデータ化するには非常に手間がかかっていましたが、本システムを導入することでPDFを取るだけで項目別の結果が並んで出力されるため、本当に一瞬でデータ化できるようになりました。そもそもの運用でクラウドサーバーにPDFによる提出として設定するとRPAとの組み合わせの相性も非常によく、ほぼ自動化できる体制を気付くことが出来ました。
検討者へお勧めするポイント
本システムの読み取り精度は非常に高いと感じていますので、AI-OCRの導入を検討するのであれば、
複数システムを実際に試し、日本語での精度を一度、おためしいただければと思います。
また、基本的な操作だけであればそこまでマニュアルを必要とせず、直感でも使用できる構成になっています。
(設計などを細かく突き詰めていくと、マニュアルが必要となります)