非公開ユーザー
一般機械|社内情報システム(開発・運用管理)|1000人以上|IT管理者|契約タイプ 無償利用
デファクトスタンダードな変更管理ツール
ソースコード管理で利用
良いポイント
・プロジェクトの変更管理ツールとしてデファクトスタンダード的な立ち位置のツールで、必要と思われる機能は揃っています。
・複数人での開発において、branchを分けながら各メンバーで開発を行い、最終的にmergeして成果物を作っていくというgitを用いたプロセスは、習熟してしまえばgit無しでは作業が進められないほど素晴らしく生産的なものです。
改善してほしいポイント
・基本的にCUIで用いるツールであることと、branchを用いた分散・並行的な開発の考え方が理解しにくいことから、取っ付きにくさのあるツールではあります。ただ、これはツールに改善を求めるよりも、使用者が学ぶべきポイントだと思います。教本などもたくさん出版されているので、使用する際には一度じっくり勉強すると良いと思います。
どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
・複数人(仮にAさんとBさんとCさんが居るとします)で並行的に開発を行った際の成果物を一つにまとめる際には、通常、1.元のプログラム、2.Aさんの成果物、3.Bさんの成果物、4.Cさんの成果物、の4つのプログラムを比較するところから作業が始まります。まず1と2を比較することで、Aさんの成果がわかります。同様にBさん、Cさんの成果も1と比較することで判明します。次に2と3、2と4、3と4を比較することでAさん、Bさん、Cさんそれぞれの結果の差異も判明します。ここまで行った後に、どのプログラムなら考慮不要でまとめることができるのか、どのプログラムは慎重に各自の結果を活かしながら成果物を再作成する必要があるのか、を検討する必要があります。Gitのbranch機能を用いることで、これら作業のうち差異抽出、考慮不要部分のまとめなどを自動化することができます。
・通常、上記のような煩雑な手順が必要になることから、並行開発を行うこと自体を見送ることも多いと思います。一方でGitを適切に使いこなすことができれば、複数人による並行開発を品質を担保して進めることができ、開発の効率が飛躍的に向上します。
検討者へお勧めするポイント
・ハードルは多少高いですが、プログラマー的な仕事をしているなら是非習得しましょう。
・私のレビューはプログラマーの立場から記載していますが、プログラマー的な仕事でなくとも使えるツールです。ただ、利用者に便利に使ってもらうことを意識したツールではないので、使いこなすための時間は必要です。