非公開ユーザー
ソフトウェア・SI|ITコンサルタント|1000人以上|ユーザー(利用者)|契約タイプ 無償利用
IaaSサービスで利用
良いポイント
OCIは現状のパブリッククラウドの中で、一番HPC(High Performance Computing)に適したクラウドだと感じます。
特にベアメタルインスタンスの使いやすさや、ネットワークのトポロジーを工夫することでノード間通信の遅延を抑えるなど、並列計算に適した機能を備えています。
またコストについても他のパブリックベンダーより割安で、我々の試算でもAWSやAzureと比較して4割ほど安いという結果が出ています。
実際に使ってみると、IaaSというよりもホスティングに近い印象ですが、計算速度を追求するHPCの場合は、機能がたくさんあるよりもシンプルで使いやすいと感じました。
改善してほしいポイント
OSの選択肢になぜかRedhat Enterprise Linuxがありません。
代わりに用意されているOracle LinuxはRHELのクローンではあるものの、アプリケーションを動かす場合、ベンダーが保証するOS以外を使うと、サポートが受けられなくこともあるので速やかな対応が望まれます。
どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
流体解析や構造解析などの、科学技術計算を行う際に使用しています。
このような計算では、大量の計算サーバを高速なネットワークで接続して、お互いにデータをやり取りしながら並列計算を行うのですが、他社のクラウドではノード間通信を行うときに経由するスイッチの数が決まっていないらしく、同じ計算を流しても経過時間にかなりのばらつきがみられました。
計算時間にばらつきが生じるということは、無駄なコストが発生していることを意味し、高額なインスタンスを大量に使用するHPCにとっては大問題なのですが、OCIでは計算時間のばらつきがほとんどなく安定して利用できました。