石井 昭紀
株式会社イージフ|ソフトウェア・SI|経営・経営企画職|20-50人未満|ビジネスパートナー|契約タイプ 有償利用
AI活用の前さばきにも適したBPMツール
ワークフローシステム,BPMツールで利用
良いポイント
優れている点・好きな機能
・直観的なUI
・一貫した設計
・補助的なコミュニケーション機能
・強力なスクリプト機能
その理由
・業務ユーザがアプリの設計を行うことが可能
・BPMSである以上、一定レベル以上の活用を目指すにあたっては抽象的な用語や概念の取り扱いを避けることはできないが、納得感のある仕様になっているため理解や類推がしやすい
・案件の外側でのコミュニケーションにも、当該案件に関与している人間に限定したコミュニケーションにも対応できる仕組みが標準で用意されている
・自動的なデータ処理にもUI上の制御にもJavaScriptで柔軟なロジックを挿入することができる
(生成AI活用の機能もあってそれはそれで強力な機構だが、AIタスクをBPMのスイムレーンの中に位置づける、という業務設計のベースを持ち込むことの効果が特に重要なポイントだと思われるため、あえて「好きな機能」には挙げなかった)
改善してほしいポイント
特に大きな不満があるわけではないし、データの一貫性を考えると難しいこともわかるが、アプリのバージョン管理についてはもう少し柔軟であって欲しい。(バージョン間の比較や、派生バージョンを使った検証などが行えると便利だと思う)
どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
顧客の課題解決のツールとして活用している立ち場であるため、定量的な導入効果を開示することは難しいが、エンドユーザが数百のオーダで独自アプリを開発し運用しているケースもあり、システム開発のコスト削減に大きく貢献している。
また、各種データ連携やAI活用のために、データの品質を向上させたいというニーズに対して、個々のシステムに直接手をいれるのではなく、連携の出入口で人間やAIによるチェックや統制の体制を組むことができている。これによるデータ品質の向上から得られる効果は今後益々大きくなるものと予想される。
検討者へお勧めするポイント
単純によくできたローコードツールとしてもお勧めできるが、BPMSとしてカバーさせたい責任範囲を明確化した上で類似の製品サービス群と比較した場合に、立ち位置が明確である、という点が特に大きな特徴となっている。
一定の規模で、中長期にわたってこの種のプラットフォームを利用すると、本来的でない利用法で情報を蓄積するケースも出てくる。蓄積されていく情報・データが負の遺産にならないようにするには責任範囲を見極める必要がある。
BPMSは第一義的にはコミュニケーションのツールであると見なせる。生成AIによるコミュニケーションの支援、円滑化の期待もあるが、その前提として同一プラットフォーム上にチャットの基盤があるという点も推奨ポイントとしてあげておきたい。定式化されフォームに入力されたデータには含まれない文脈的な情報を同じ所に保持しておけるという点も、中長期にわたる運用を見据えた上では大きな利点となる。
コミュニケーションの支援による、入力者とレビュワーの心理面を含めた負荷の低減。 AI生成による叩き台をベースに処理を行うという形を取れるため、例えば申請のための作文をゼロベースで行うよりも心理的なハードルが低くなるため、フローのスタートが早くなる。(過去事例がある場合は、従来もコピーペーストで効率化できていた部分もあるが、単純コピーでは通じないケースの方が多い上に、多くのフローは上司に向かうものであるため心理的にも効果は限定的だったと考えられる) レビュワーから見ても、一定の水準で要点が示されるため、判断がしやすい。また、このような機能があってもなくても現在では、難しい判断は生成AIに相談することになるため、プロセス情報と同じところに生成AIとのインタラクションの記録が残ることのメリットもある。
連携して利用中のツール
マーケティングチーム
OFFICIAL VENDER株式会社クエステトラ|マーケティング部
このたびは非常に丁寧で深いレビューをご投稿いただき、誠にありがとうございます。 直観的な UI や一貫した設計、コミュニケーション機能、スクリプトによる柔軟な制御など、多くの点をご評価いただけたこと、大変励みになります。BPMS としての概念的な部分も含めて納得感を持ってご活用いただけていることを嬉しく拝見しました。 また、バージョン管理に関するご意見もありがとうございます。比較機能や派生バージョンによる検証といったご提案は、より高度な活用を支えるうえで重要な視点として受け止めております。いただいたお声は社内でも共有させていただきます。 さらに、お客様向けの課題解決ツールとして、数百規模のアプリ運用による開発コスト削減や、データ品質向上のための統制ポイントとして活用いただけているとのこと、大変光栄です。プラットフォーム上で文脈情報を保持できる点や、AI と組み合わせたコミュニケーション支援についての評価もありがとうございます。 今後も皆さまの業務を確実に支えられるサービスを目指して取り組んでまいります。 引き続きどうぞよろしくお願いいたします。