良いポイント
優れている点・好きな機能
・直観的なUI
・一貫した設計
・補助的なコミュニケーション機能
・強力なスクリプト機能
その理由
・業務ユーザがアプリの設計を行うことが可能
・BPMSである以上、一定レベル以上の活用を目指すにあたっては抽象的な用語や概念の取り扱いを避けることはできないが、納得感のある仕様になっているため理解や類推がしやすい
・案件の外側でのコミュニケーションにも、当該案件に関与している人間に限定したコミュニケーションにも対応できる仕組みが標準で用意されている
・自動的なデータ処理にもUI上の制御にもJavaScriptで柔軟なロジックを挿入することができる
(生成AI活用の機能もあってそれはそれで強力な機構だが、AIタスクをBPMのスイムレーンの中に位置づける、という業務設計のベースを持ち込むことの効果が特に重要なポイントだと思われるため、あえて「好きな機能」には挙げなかった)
改善してほしいポイント
特に大きな不満があるわけではないし、データの一貫性を考えると難しいこともわかるが、アプリのバージョン管理についてはもう少し柔軟であって欲しい。(バージョン間の比較や、派生バージョンを使った検証などが行えると便利だと思う)
どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
顧客の課題解決のツールとして活用している立ち場であるため、定量的な導入効果を開示することは難しいが、エンドユーザが数百のオーダで独自アプリを開発し運用しているケースもあり、システム開発のコスト削減に大きく貢献している。
また、各種データ連携やAI活用のために、データの品質を向上させたいというニーズに対して、個々のシステムに直接手をいれるのではなく、連携の出入口で人間やAIによるチェックや統制の体制を組むことができている。これによるデータ品質の向上から得られる効果は今後益々大きくなるものと予想される。
検討者へお勧めするポイント
単純によくできたローコードツールとしてもお勧めできるが、BPMSとしてカバーさせたい責任範囲を明確化した上で類似の製品サービス群と比較した場合に、立ち位置が明確である、という点が特に大きな特徴となっている。
一定の規模で、中長期にわたってこの種のプラットフォームを利用すると、本来的でない利用法で情報を蓄積するケースも出てくる。蓄積されていく情報・データが負の遺産にならないようにするには責任範囲を見極める必要がある。
BPMSは第一義的にはコミュニケーションのツールであると見なせる。生成AIによるコミュニケーションの支援、円滑化の期待もあるが、その前提として同一プラットフォーム上にチャットの基盤があるという点も推奨ポイントとしてあげておきたい。定式化されフォームに入力されたデータには含まれない文脈的な情報を同じ所に保持しておけるという点も、中長期にわたる運用を見据えた上では大きな利点となる。

生成AI機能へのレビュー
コミュニケーションの支援による、入力者とレビュワーの心理面を含めた負荷の低減。
AI生成による叩き台をベースに処理を行うという形を取れるため、例えば申請のための作文をゼロベースで行うよりも心理的なハードルが低くなるため、フローのスタートが早くなる。(過去事例がある場合は、従来もコピーペーストで効率化できていた部分もあるが、単純コピーでは通じないケースの方が多い上に、多くのフローは上司に向かうものであるため心理的にも効果は限定的だったと考えられる)
レビュワーから見ても、一定の水準で要点が示されるため、判断がしやすい。また、このような機能があってもなくても現在では、難しい判断は生成AIに相談することになるため、プロセス情報と同じところに生成AIとのインタラクションの記録が残ることのメリットもある。
マーケティングチーム
OFFICIAL VENDER株式会社クエステトラ|マーケティング部
このたびはレビューをご投稿いただき、ありがとうございます。 業務全体の可視化・半自動化や、自社に合わせた柔軟な設計、外部連携や AI の拡張性をご評価いただけたこと、大変嬉しく拝見しました。入退職時の引継ぎ削減やタスクの一元管理など、実際の改善につながっているとのお声も励みになります。 また、「大規模だけでなく、中小企業やスタートアップこそ早い段階で業務フローを可視化しておく価値が高い」というご意見に強く共感しました。業務を見える化し、継続的に改善する仕組みをつくることは弊社としても大切にしているポイントであり、その価値を感じていただけたことをとても嬉しく思います。 初期設計の難しさや初めての方が迷いやすい点についても貴重なご指摘をありがとうございます。現在、DAP ツールを活用してトライアル時の操作誘導を強化しており、今回のお声も参考に改善を進めてまいります。 今後も、組織規模を問わず業務改善の基盤としてご活用いただけるよう取り組んでまいります。 引き続きどうぞよろしくお願いいたします。