非公開ユーザー
TEMPLESTAY ZENSŌ|旅館・ホテル|経営・経営企画職|20人未満|ユーザー(利用者)|契約タイプ 有償利用
良いポイント
いままで利用していたサービスは、寺泊(宿坊)という特殊な体験の価値を、国内外のゲストに伝えきれていない状況でした。また、そのサービスはオールインワン型でありましたが、客室の予約と体験の予約導線が分断されており、ゲストにとって良いUXではありませんでした。また、UXだけでなくUIも改善の余地が大きくあり、宿泊施設の価値向上を検討している中でWASIMILを見つけました。WASIMILは自社予約サイトのデザインやプラン造成の柔軟さ、オプションの設定の自由度の高さが素晴らしく、ゲスト側のUI/UXはもちろんのこと、毎日触れる管理画面のUI/UXも熟慮されており、欲しいところに欲しい機能が配置されているサービスです。
また、CRM機能も充実しており、1人1人のゲストをより大切する当施設にとってかかせない機能となっています。そして、なによりレポート機能の豊富さ。WASIMIL上のデータを多角的に分析することができ、日々の業務をレベルアップさせてくれます。まさに神は細部に宿るといえるサービスです。
改善してほしいポイント
WASIMLは多機能で操作性に優れているサービスではありますが、多機能ゆえに設定すべき項目は多くなってしまいます。管理画面をみて直感的に操作したとしても、認識に違いがあり、実際は違う操作も合わせて必要となることがあり、管理画面とヘルプページの連動があると非常にわかりやすいかと思います。また開発スピードが早く、日々改善されていくので、ヘルプページが追いついていないケースも見られるので、このあたりの整合性も必要になってきます。
こういうことができないだろうかと思い、チャットで問い合わせることもありますが、非常にスピーディーに対応していただき、全体最適の中で必要な機能であれば、組み上げてくれる素地があるように感じています。
どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
導入前の最大の課題は、予約時にオプション選択や事前決済が完了せず、予約後に別途手続きが必要だったことです。決済が別導線であったため、予約時にはメールアドレスなどの情報を入力するのみでした。実際に、メールアドレスの入力間違いで予約完了メールが届かず、ゲストが「予約できていない」と勘違いして他の宿を予約してしまうことがありました。この予約は当日ゲストに連絡した際に別の宿をすでに予約していることがわかり、ノーショーとなりました。1日1組限定の宿にとって、この機会損失は深刻な痛手でした。
導入後は、予約時にカード情報を取得しているので、こうしたトラブルは起きていません。また、予約時にオプションを追加することができ、私たちが目指す滞在を自由にカスタマイズできる寺泊(宿坊)というコンセプトにもピッタリです。
業務面では、附帯サービスの在庫管理や会計の内訳自動計算により、月間の経理業務が大幅に削減されました。
結果として、ジャパントラベルアワード2025文化部門特別賞を受賞するまで宿のレベルを引き上げることができました。
検討者へお勧めするポイント
現場の方々だけでなく、経営視点で宿泊施設の運営を見る方にとって最適な解となるサービスだと思います。オペレーションの省人化や業務効率化だけでなく、リアルタイムでの数値把握、レポーティングなどを横断的に把握することで、先手先手で策を打ち、精緻なフォーキャストを行う手助けをしてくれます。管理画面の操作ストレスがなく、毎日多くの時間を費やす業務がスムーズになります。
[メリット] WASIMILの豊富なレポートデータを前にしながらも、どのデータに着目すべきか、数字から何を読み解くべきか、正直なところ分析の専門知識も時間も不足していました。しかし生成AI機能は、この「分析と把握」のプロセスを劇的に短縮してくれました。生成AI機能を利用すると、具体的なインサイトとして提示してくれますので、「日々の業務をレベルアップ」させるための、強力な思考のパートナーを得た感覚です。 [デメリット] この生成AI機能は宿泊料金などの定量的な考察には有用ですが、附帯サービスとの関係性やゲスト1人1人の特性や宿泊者属性など定性的なデータを分析するにはまだ向いていません。AIが提示するインサイトはデータに基づいた合理的なものですが、私たちの守りたい「世界観」や、「おもてなし」の文脈と必ずしも一致するとは限りません。提案を鵜呑みにするのではなく、それを「寺泊」という特殊な体験の価値にどう昇華させるかは運営者側に求められます。この「AIとのバランス感覚」こそが、今後の宿運営において重要になると感じています。
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