清海 一聡
株式会社ソルヴァ|ソフトウェア・SI|ITアーキテクト|20人未満|ビジネスパートナー
低コストで効率的なRPA運用を目指すならBluePrism
RPAツールで利用
この製品・サービスの良いポイントは何でしょうか?
・某大手英国銀行の業務支援過程で育ったツールで、運用において必要かつ便利な機能が豊富に盛り込まれている。
特にプロセス・オブジェクトのバージョン、キュー、認証情報管理、監査に耐えうるログ粒度の高さ等、高い内部統制レベルを保てる機能が充実。
・プロセス(業務フロー)とオブジェクト(操作内容)を分けて作るのが前提となっており、オブジェクトの再利用性を意識して開発することで開発効率が上がる。
・他のRPAツールと比較するとフローチャートの全体像を俯瞰しやすい。
・スパイモードが充実している。他RPAツールと比較すると画面操作の適応性の高さは群を抜いている印象。デスクトップアプリ、仮想環境、SAPやAS400などのメインフレームの操作にも適応可能。
・ライセンス価格が10万/月と安い。同時実行するロボットの数=ライセンスとなっており、インストールするPCの台数に制限がない。
・1ライセンスにサーバー管理機能が含まれている。他RPAツールだとサーバー管理に年間200万以上かかることから、将来的にサーバー管理を考えている場合は、本ツールを導入した方が結果的に安くなる可能性が高い。
改善してほしいポイントは何でしょうか?
・Surfaceで使用したとき、解像度の関係でツールの画面&文字が小さくなってしまった。以下PC側の設定で微調整が必要。
https://www.ebocean.work/entry/2018/06/25/090112
・上記状況でスパイモードを使うと、カーソル位置とフォーカスがずれる。
・コードステージのコーディングが若干しづらい。UiPathのようにコーディング時にインテリセンスが効くようになると有難い。
・Community Editionがほしい。機能制限はあっても良いので、無期限無料で個人ベースで気軽に使用できると良い。
・改善されてきてはいるが、まだまだネット上に情報が少ないイメージがある。ポータルやブログなど、もっと認知度を上げたい。
どのようなビジネス課題を解決できましたか?あるいは、どのようなメリットが得られましたか?
・スパイモードが充実しており、古い基幹システムの操作も対応できた。
・運用フェーズにおいて、ロボットがエラーとなった際、キューやログ粒度の高さにより原因特定までの時間が早かった。
RDAとは違い、手元にロボットがあるため、バグFixも即時対応できた。
検討者にお薦めするポイントがあれば記入ください
RDAを推進して運用保守が人海戦術になっていく現場が今後増えていく中で、おのずとコンバートの選択肢に入ってくるツールかと思います。
運用を考慮した機能の充実を考えると、サーバー管理型のRPAツールとしては現状このツール一強と思います。
また、BluePrismでの開発手法に慣れると、その思想が他RPAツールでの開発にも活かせます。
開発ハードルが高いと思われがちなツールですが、あえて最初にBluePrismを触っておくことで、他のRPAツールの習得が容易になります。
(ちなみに私はBluePrism⇒UiPath⇒WinActor⇒Bizrobo…と学習していきましたが、どのツールの学習においてもBPの開発経験が活かされています)