非公開ユーザー
その他製造業|社内情報システム(CIO・マネージャ)|100-300人未満|ユーザー(利用者)|契約タイプ 有償利用
非IT人材でもシステム内製化を可能にするローコード開発ツール
ローコード開発ツール,ワークプレイス・イノベーション・プラットフォームで利用
良いポイント
システム内製化を進めるにあたり課題となるのが、要件定義までは自力で出来たとしても
そこから先の工程はIT技術者以外ではかなりハードルが高い。
データベース、UI(画面など)、ビジネスロジックを設計するには、高度なプログラミングの知識が必要だからだ。しかしFileMakerはそれらの課題を解決してくれる開発ツールだと言える。
データベースのフィールド定義も分かりやすく、UI設計もパワーポイントの要領で作れる。
そしてなんと言ってもスクリプトが日本語だというのは特筆すべき点だろう。
スクリプトを組み合わせることでかなり複雑なロジックも実現できるのでローコード開発ツールにありがちな「出来ないことを我慢する」というストレスが圧倒的に少ないのだ。
またクラウド・オンプレの両方で活用することができるのも大きな利点だろう。
またクラリス社が初級・中級のテキストや動画講座など豊富に用意されているので、学習環境は整っている。対面でのセミナー講習まで用意されているので、各自のレベルに合わせて選択できるのもよい。
改善してほしいポイント
FileMakerに対する不満があるとしたら「ライセンス体系が分かりにくい」という点だろう。
クラウド、オンプレ、サブスク、永続(買い切り)など様々な購入方法があるが
逆に「FileMakerってどうやって買えばいいのか?」と悩む人は多いと思う。
様々な利用場面に対応できるようにしているからだろうが、初めて使う人にはハードルが高いので、
迷ったらクラリス社に相談する方が良いだろう。
またクラリス社はアップル資本でもあるのでiOSに対応したFileMakerGOという利用者向けアプリは無償で提供されているので利用現場へのタブレット導入のハードルもかなり下がっている。
しかしAndroid向けのFileMakerGOのようなアプリがないので、有償でも良いからAndroid向けFileMakerGOがあると良いなと思う。
どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
自社内ではERPには存在しないが実務で必要となる業務システムをFileMakerで開発し利用している。
例えば購買管理、備品在庫管理、インシデント管理、資産台帳、請求管理など、特定の部署だけで必要とされるちょっとした業務システムを手軽に内製できる。
いくらパワーポイントの画面サンプルで説明しても、利用者は実際にその画面を操作してみないと業務にマッチしているかどうかなんて分からない。
そこでFileMakerというローコード開発ツールの強みの「改修がしやすい」という部分が活きる。
その場で画面レイアウトを修正することができるのでアジャイル開発とすこぶる相性が良いのだ。
検討者へお勧めするポイント
使ってみて実感したがローコード開発ツールによる内製化が出来ると社内システムの開発が劇的に早くなる。
そして圧倒的な開発しやすさで社内に市民開発者を増やすことができる。
使ってみると分かるが「これなら自分でも使えそうだ」と感じることができるのだ。
今こそFileMakerが活躍する時代と言えるだろう。