非公開ユーザー
ソフトウェア・SI|社内情報システム(その他)|50-100人未満|導入決定者|契約タイプ 有償利用
導入目的を明確にしてからソフトの選定をすべし
マニュアル作成ツールで利用
良いポイント
ネガティブなタイトルを投稿しているが、念頭に申し上げておくと私はこのDojoというソフトを非常に高く評価している。と言うのが、タイトルの示すとおり、私がソフトウェアを導入した目的とDojoの機能が完全に合致しているためである。
マニュアル作成ソフトの選定というのは、おそらくどの企業もそれなりに検討を重ねたことがあるマジョリティなものだと思っている。幸い現代のネット社会では情報収集にこと困ることは無いのだが、自社の導入目的とソフトウェアの機能が噛み合っていないと、せっかく導入してもトンチンカンなトラブルを引き起こす。導入目的を明確にすることが極めて重要なのである。
その点Dojoは無償トライアル期間もあり、自慢のマニュアル自動作成機能について思う存分体験してから導入を検討することが出来る。これは導入担当者として嬉しい限りである。
肝心の機能としては、他のレビュアーも触れている通りeラーニングコンテンツを簡単に作れることが非常に大きい。昔ながらの紙媒体がお好きな層には「同時に」ジェネレート出来るファイルを渡せるところも含め、時短の鬼として今日も当社で猛威を奮っている。
改善してほしいポイント
やはり物足りないのは、機能が「マニュアルを作成する」ことに特化している点である。
これはレビュータイトルともクロスフェードするのだが、マニュアル管理というのは、何もマニュアルの作成だけではない。作成したマニュアルは組織にとって重要なナレッジとなり、必要な場面で容易に引き出せなくてはならないのだ。Dojoの利用により現場のマニュアル作成に掛かるストレスは激減し、今までとは比較にならないボリュームのマニュアルが生まれることが予測される。それが時にはジャンクファイルのようになり、肝心の場面で伝家の宝刀となり得ない様が想像に易く、こういった部分に組織のナレッジ・マネジメント力が試されているように思うが、IT化に疎い組織では頓挫する要因となってしまう。
この散在したマニュアルファイルを一元化するコンテンツやプラットフォームの充実という面で、同社の商品には伸びしろが大きいよう私は思う。良くも悪くも、Dojoは「マニュアルを作成するソフト」であり、作成されたマニュアルを整理するソフトではない。
どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
弊社では通常のマニュアル作成だけではなく、開発部門のエビデンス作成としても活用してる。
導入前のエビデンス作成手順は、操作→不具合発生→不具合発生動作の再確認→エビデンス作成 という流れに沿っていたのだが、「不具合発生動作の再確認」フェーズというのがなかなかに厄介なのである。なぜならば、半ば惰性で開発成果物の動作を追いかけている中で、不意に発生した不具合は再現手順がもう分からなくなっているのである。そのため、検証者は発生した不具合を追いかけて似たような手順で何度も再発を試みる。これが時間がかかる要因である。
一方で、Dojo導入後はこの手順がガラリと変わったので紹介したい。
まず開発成果物のレビューを開始する際にDojoを起動しておく。後は目的の動作を一通り流すとエビデンスがもう完成しているのである。動作の過程で不具合が発生したとしても、その一連の動作をクリック座標一つとっても事細かにDojo様は保存しているのである。再現を試みることがどれほど容易になるか、有識者諸君の想像するとおりである。
「デジタルで人を助ける」、煩雑した名ばかりのDXソリューションは首を垂れるに違いない。
検討者へお勧めするポイント
プロテクトキーの数量に対するライセンス費用となっているため利用するPC台数に制限が無く、並行作業が発生しないのであればコストパフォーマンスが非常に高い。弊社のようなソフトウェアの操作マニュアル作成はDojoの得意とする分野なので、作業工数の削減は著しく、人件費の観点で見ればあっという間に元が取れるというものである。
もし費用が要因で導入を見送ろうとしているのであれば、導入後3ヶ月でそれは杞憂だったと気付くため安心してほしい。