良いポイント
提供ベンダー(Microsoft)のターゲットユーザ
・M365を使用しているユーザーである程度ITリテラシがあるユーザ
・非エンジニアでも簡単にWeb/モバイルアプリを使って業務を効率化したいユーザ
優れている点・好きな機能
・SharePoint Listからアプリを自動生成できる:エンジニアでないユーザでもコーディングなしでWebやモバイルから使えるアプリをつくることができる。簡単なアンケートや報告などはエンジニアでなくても作成のハードルが低くつくりやすいUI。
・エンジニア向けにコーディングやモデル駆動型で高度なカスタマイズができる:本格的な業務システムにも利用できる汎用性の高さがある。D365と連携したプロセス管理やキャンバスアプリでもコーディングすればある程度の機能は実装できる。
・2021年現在、機能が続々拡張されて使いやすくなりつつある:PDFのエクスポート機能や、Excelと親和性の高いPowerFx言語など新しい機能が開発され続けておりコミュニティ活動が活発。課題があってもWeb上で探しやすく、日本語でも多くのセミナーやイベントが公開されている。
改善してほしいポイント
欲しい機能・分かりづらい点
・PowerAutomateとの連携
→PowerAutomateのトリガー作成/変数受け渡しの機能がわかりづらい。接続名が同期されなかったり変数名が任意に設定できなかったりする。
・各フォーム、コンポーネントの制約
→ほとんどのオブジェクトが横スクロールできない、入れ子にできるオブジェクトが限られるなど制約が多い。
・日本語入力が正しくできないときがある。
→ブラウザにもよるが、アプリ開発/利用中に日本語入力すると変更イベントが走るせいか変換前の入力と変換後の入力が重複して表示されたり一部日本語に最適化されていないUI/UXがある。
・共同開発ができない
→1つのアプリは複数の開発者が同時に開発できない。
・ALMの情報がほとんどない
→ALM(ApplicationLifecycleManagement)の情報が少なく、業務システムとして利用する場合の環境利用やアプリの接続先変更などが非常に煩雑で使いにくい。
どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
業務を効率化するシステムアプリを非エンジニアユーザが作れること。
例えば全社的に実施している理解度チェックやアンケート、あるいは各種手続き申請などを人事・総務のメンバーが作成することもできるし、新入社員に業務報告用のアプリをつくらせてかつ報告させることもできる。加えてこれらはモバイル対応アプリを前提につくられるので、外出先などスマホからでも気軽にアクセス可能なアプリが作れる。
2021/03現在、O365ライセンス(PowerApps for Office 365)があれば追加料金もなく多くのアプリが作成できる点もユーザからの敷居が低く良い点。
検討者へお勧めするポイント
競合する製品はほぼない。データソースにできる製品(コネクタ)も多種多様であり、PowerAppsだけではなくPowerPlatformとして合わせて利用することで、PowerAutomateで業務の自動化、PowerBIで情報の見える化や分析をすることもでき業務効率化の幅を広げることができる。