非公開ユーザー
ソフトウェア・SI|社内情報システム(CIO・マネージャ)|1000人以上|IT管理者|契約タイプ 有償利用
使い勝手の良いローコード開発プラットフォーム
PaaSサービス,ノーコードWebデータベース,ローコード開発ツール,ワークプレイス・イノベーション・プラットフォームで利用
良いポイント
■優れている点・好きな機能
・直観的な開発インタフェースで、基本のリスト・フォーム、ワークフロー作成を高度なスキルなしで対応できる。
・海外製品でありながら、学習コンテンツ・日本国内での事例やリファレンスが豊富であるため、参考情報を容易に入手できる。
・年に数回のメジャーバージョンアップが行われるが基本的には安定しており、対応コストはそれほどかからない。
・ユーザ観点でもシンプルなユーザインタフェースで、多少の慣れは必要だが基本的には使いやすい。レポートやダッシュボードで簡単な分析を誰でもおこなうことができる。
■その理由
・開発にあたってコーディングの知識は必須ではなく、データモデルやインタフェースの基礎的な知識があればスムーズに開発を進めることができる。
・込み入った処理を行う際にはApexやVisualforceというSalesforceの言語でプログラム開発が可能。Javaとよく似ているためプログラム開発経験者であれば、学習コストはそれほど高くない。
・開発・運用担当者向けのe-lerningサイトが無料で用意されており、また資格体系も確立しているので、要員育成も進めやすい。
改善してほしいポイント
主に開発者視点ですが、開発が軌道に乗るまで以下の制限に苦労しました。
■テストクラス
・Salesforceの品質担保の仕組み。Apex開発を行う場合、本番環境にリリースするためにテストクラスを作成する必要があります。
設定とトリガなどの開発であれば、テストクラスの作成は大変ではないのですが、多くの画面を作りこむ場合、テストクラスの作成に多くの労力を必要とします。
さらに、モジュールのリリースの際のテストクラス実行中の待ち時間も意外とかかるので工夫が必要だと感じています。
内製で開発を進めていくにあたってテストクラスへの対応に慣れるのに時間がかかったので、もう少し仕組みを簡素化するかリファレンスを充実させてほしい。
■ガバナ制限問題
・Salesforceにはガバナ制限と言われる制約条件があります。Salesforceはマルチテナントでサーバのリソースを共有しているので自組織だけでそのリソースを食いつぶさないよう多くの制約があり、処理が行えないケースがたまにおきます。
閾値は明示されているものの、タイムアウト回りで引っ掛かるとどのプロセスで落ちているか、地道に計測してつぶす作業が必要となります。
どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
元々、職場ではExcelでの台帳管理、メールでの申請がメインとなっており、少人数・短期での利用では特に問題はなかったのですが、管理対象や利用者の増加への対応がネックでした。
Salesforce Lightning Platformを利用することで、オンプレミスでサーバを立てることと比較すると容易に管理簿や申請をシステム化することができたと思います。システム化で一元的に扱える情報量が増えたことと、レポート・ダッシュボードの利用により業務の可視化が進んだことがメリットと感じています。
基本のリスト・フォームの作成はもちろん、入力制御やアクセス制限、ワークフロー等もGUIの設定で対応することが可能です。リファレンスや教育システムが充実しているため、他と比較しても開発の敷居は低いように感じます。
Salesforceは、SFAとしてのSalescloudやサービス部門が使うServicecloudの導入から検討することが多いかと思いますが、ある程度開発リソースが揃っている場合はコスト観点からまずはLightning Platformを入れて使ってみるという判断もありだと思います。