マーケティングを効率化できるツールとして注目が高まるMA(マーケティングオートメーション)。業種や商材によって必要となる機能は異なるため、注力したいフェーズや最終的な目標を明確化したうえで選定することが重要です。

なかでもシンプルな機能に特化したMAツールは、操作性が高く比較的低価格であることが特徴です。試験的に導入したり、マーケティング知識が無くとも操作できる点が魅力といえます。

本記事では、多くの企業が導入しているMAツールの中で、低価格かつシンプルな機能に絞ったおすすめMAツールをご紹介します。

1、SATORI

https://satori.marketing/

SATORI株式会社が提供する国産のMAツールで、集客に特化した機能が特徴です。匿名顧客へのアプローチする「アンノウンマーケティング」により、個人が特定できていない潜在顧客に対しても、セグメントを設定して有効な施策を出し分けることができます。そして、閲覧履歴から分析した有効なタッチポイントにより個人情報の入力を促し、より効果的なナーチャリングにつなげます。

また、プライベートDMPであるため、自社のWebサイトでの行動履歴や購買履歴などをオンライン・オフライン問わず一元管理が可能です。顧客の趣味嗜好に対して最適なアプローチを実現します。リード数を増やしたい企業に有効といえるでしょう。

特長

・集客に強い

・匿名顧客へのアンノウンマーケティングが可能

・匿名、実名問わず顧客との接触履歴を一元管理

・プライベートDMPできめ細かな顧客セグメントが設定可能

・GoogleやYahoo、Facebookなどと広告連携が可能

月額費用

148,000円~

2、カスタマーリングス

https://www.pa-consul.co.jp/cr/

プラスアルファコンサルティングが運営するMAツール。

マーケターの作業効率化や顧客管理・育成などに加えて、顧客情報の収集や分析による”見える化”を提案し、現場のPDCAサイクルの効率化を実現します。

特にECサイトなどのBtoC事業者向けのMAやCRM機能に注力しており、顧客の反動をいち早く収集・改善ができる点が特徴です。ECサイト上のデータ抽出やドリルダウン分析、自動シナリオ化により、シームレスなサイト運営が可能となります。

また、企業アプリをインストールした顧客に対するアプリプッシュ連携や、セグメント化した顧客への個別のSNS配信など、現代のサイト運営に欠かせない機能も充実しています。

特長

・ECサイトなどのBtoCに特化したシステム

・サイト運営のPDCAサイクルを効率化

・顧客データ収集や分析を自動化

・アプリプッシュ連携やSMS配信に対応

・操作しやすいインタフェース

・充実したサポート体制

月額費用

98,000円~

3、MAJIN

https://ma-jin.jp/

株式会社ジーニーが提供する、AIテクノロジーを活用したMAツール。BtoB、BtoC企業向けのそれぞれのプランが選定できます。

顧客接点が多様化していることへの対応策として、AI技術を活用した「AIスコアリング」機能を搭載。コンバージョンに至りやすい顧客の傾向を予測し、膨大かつ複雑な顧客の行動データを分析することにより、購買促進、成約数向上につなげます。

一般的なMA機能に加えて、「MAJIN DMP(媒体評価分析)」やコンバージョンに至るまでの接触履歴の解析「アトリビューション分析機能」など、MAJINならではの広告集客機能も充実しています。

小規模かつ低価格で始められるアプリ事業者向け・Webサイト運営者向けプランもあるため、目的やコストに合わせて選定できます。

特長

・BtoB、BtoCの両方に適切なプラン

・One to One マーケティングに特化した機能

・オンライン、オフラインで取得した顧客情報を管理・分析

・MAJINならではの広告集客機能(MAJIN DMP等)が充実

・AIスコアリングによって顧客の関心度合を可視化

・Webプッシュ配信やアプリプッシュ通知にも対応

月額費用

BtoB MAJIN:100,000円~

BtoC MAJIN:100,000円~

App MAJIN(アプリ事業者向け):50,000円

Push MAJIN(Webサイト運営者向け):50,000円

4、Kairos3

https://www.kairosmarketing.net/marketing-automation

カイロスマーケティング株式会社が提供するMAツール。

メール配信やリード管理、ROI分析などのマーケティング機能を搭載しており、低価格で導入しやすいため、スタートアップや個人事業主にも利用者が多いのが特徴です。

なかでも注力しているのは、リードに対する育成や誘導です。スコアリングによってホットリードを逃すことなくアプローチできるほか、リードナーチャリングによって休眠顧客を探り、投資効果の高い施策を分析するなどのあらゆる活用が可能です。

業務の手間を削減したい場合や、シンプルな機能のみを効率よく活用したいBtoC事業に適しています。

特長

・MA機能に特化

・Excel上の顧客情報管理データを移行がスムーズ

・セミナーやアンケート管理にも対応

・申込後すぐに利用可能

・シンプルなインタフェース

月額料金

5,000円~

5、Hubspot Marketing Hub

http://www.hubspot.jp/

HubSpot Japan株式会社が提供する総合マーケティングツール。

主にインバウンドマーケティングに特化した機能が備わっており、オウンドメディアからのリード獲得やナーチャリング、SNSを活用したリーチなどを実現します。Webサイトの構築やROI測定も可能なため、Web広告の改善やWebサイトへのアクセス数向上が期待できます。

複雑なプログラミングは不要で、簡単な操作のみで最適なコンテンツ作成ができるほか、リードから顧客へ自動フォローアップが実行されるなど、操作しやすい点も魅力といえます。Webサイトを活用したインバウンド施策を低価格で実践したい企業に適しています。

特長

・インバウンドマーケティングに特化

・簡単にコンテンツ制作が可能

・ROI測定に対応

・豊富なリードナーチャリング機能

・無料版あり

・SNSマーケティングに対応可能

・同社のCRMツールと組み合わせ可能

月額料金

Starter:6,000円~

Professional:96,000円~

Enterprise:384,000円~

CRMやSFAツールとの連携性について

MAツールを選定する上で、機能の種類やコストを重視することは欠かせません。より細かな設定ができる多様な機能を持つツールは高コストになりやすいですが、各フェーズに特化したシンプルな機能のものは低コストで始められるものもあります。自社の課題と予算などを考慮して比較検討しましょう。

また、MAによる効果を生かして持続的な運営をするためには、CRMやSFAによって顧客の維持や営業プロセスの強化が欠かせません。それぞれのデータ連携がスムーズになるほか、業務効率化や各チームの連携による生産性向上につながります。

MAツールを選定する際は、自社ニーズやコストだけでなく、CRMやSFAとの連携性についても考慮すると良いでしょう。


ユーザーによる顧客満足度をベースに、自社に最適なMAを選ぼう!

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