良いポイント
映像制作の際にポストプロセス(後付けの効果)を加えるのに便利なソフトです。Photoshopと似たようなレイヤー構造を持っているので、Photoshopで作った.psd形式のソフトをそのまま持ってくることができるのは大変便利です。
考え方もPhotoshopに時間軸が付いたような感じですし、ユーザ数も多く参考書籍もあるので割と勉強しやすいソフトだと思います。こういったコンポジット系のソフトウェアはプロ向けといった感じで重厚長大なのですが、AfterEffectsはプロ向けでありつつ、そういった重々しさがあまりなくカジュアルに使うことができるのでその点は評価できるのではないでしょうか。
またサードパーティ製のプラグインも豊富でそこも評価できる点ではないでしょうか。
改善してほしいポイント
良いポイントで書いたレイヤー構造が諸刃の剣のなのですが、レイヤー構造は分り易い反面、いろいろな映像やエフェクトなど合成する素材が増えてきてレイヤー数が多くなると作っている本人ですら何をどこでやっているのかが分からなくなります。ましてや他人には理解不能なプロジェクトファイルになります。
そこでライバルになるハイエンド系の合成ソフトではレイヤーではなくノードベースでの合成を行うのが主流になっているのですが、AfterEfffectsは旧態依然としたレイヤー構造でノードベースに対応する気配が全くないので将来的な不安があります。
あと、付属のエフェクトがいまいち使えないものが多くサードパーティのプラグイン頼みなのも改善してもらいたいポイントです。
どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
私のメインの専門分野は3DCGなのですが、3DCGソフトウェアでレンダリングされた素の状態では非常に物足りない映像になってしまいます。AfteeEffects上で、いろいろな画像やエフェクトを追加することで見た目にリッチな映像にすることが出来ます。こういった作業には欠かせないソフトウェアです。
クオリティ的には今ひとつなのですが、エフェクトもそれなりの数がついているのでAfteeEffectsがあれば一通りのコンポジット(合成)作業ができるので特に時間がないときに重宝しています。