井上 真一
有限会社ギミックス|デザイン・製作|その他専門職|20人未満|ユーザー(利用者)|契約タイプ 有償利用
仮想環境の終着点
Mac向け仮想化ソフトで利用
この製品・サービスの良いポイントは何でしょうか?
デザイナーとして主な業務はMacでこなしますが一方で投資に関する業務において、その昔Macがデザイナーの必需品であったのと同様、投資家にとっての必需品は未だWindowsです。これらの業務を同時にこなすにはMacとは別にWindows機を用意すべきでしょう。ただ初期投資が必要な上にMacとは別にPC1台分管理するコストや時間が多くかかるでしょう。操作もあちらこちらと忙しく業務に集中できなくなります。Bootcampという機能もありMac自体をWindows機できますが、それではMacとWindowsを同時に利用できず効率が悪くなってしまいます。それらの問題を一気に解決できるのが仮想化ソフトでした。ただ無料のVirtualBoxの鈍重さと使い勝手の悪さに失望しVMware Fusionを導入したものの、使い勝手に違和感を感じ続け今一つ満足できず最終的に行き着いたのがParallels Desktop for Macです。それまで使ったソフトに比べ軽快さ、扱いやすさ、痒い所に手が届く様な機能性、どれをとっても新境地に辿り着いたと感じました。以来快適な環境でストレスなく仕事ができています。
改善してほしいポイントは何でしょうか?
発売から14年の年月を経て改良を積み重ねられた結果、改善して欲しい点はほぼありません。強いて挙げれば、表示モードの切替やウィンドウのサイズ変更によって解像度が変わったりしてWindows内のウィンドウレイアウトが変わってしまい、その度に再配置の必要があり手間がかかります。その1点でしょうか。解決できればMac上でWindowsを自由自在に形を変えながら運用でき完璧になるのですが…もう1点ありました。これは自分にとってではなくこれから導入される方向けの改善案です。デフォルトでも必要十分な設定となっており更に細かく設定できて良いのですが、それとは別にあまりPCに詳しくない方向けに簡単にいくつかのパターン(〇〇重視や△△向けなど)で設定できる様なモードを作っても良いのではないでしょうか?それ以外では近々登場するApple Silicon搭載Macにも対応予定との事ですので更なる飛躍に期待しています。
どのようなビジネス課題を解決できましたか?あるいは、どのようなメリットが得られましたか?
Mac1台でMacOSとWindowsOSの両方を同時に運用できるので操作がストレスなくシームレスに行える他、コストが断然違います。業務用に標準的なWindows機を導入するには10万円から30万円と言ったところ。弊社の場合用途の範囲は限られていますのでそれだけの投資は躊躇してしまいます。それに比べて今あるMacに当製品を導入するのであればWindowsOSを含めたとしても初期コストは2万円から3万円、潤沢な予算などない中小企業の味方ですね。多くの台数が必要であったり、限られた予算の中であれば更にこの差は大きいのではないでしょうか?また、狭い事務所に何台もPCを置くのはあらゆる面から見て非効率的であると言わざるを得ません。知っての通りPCというのはかなりの発熱装置です。この夏は特に思い知りました。これが当製品なしに必要以上の台数が稼働していたらと思うとゾッとします。
検討者にお薦めするポイントがあれば記入ください
「メインはMacだがWindowsも同時に使ってみたい。」「予算は限られている。」そんな時はこの製品を選択肢に入れてみてはいかがでしょう。無料で使えるVirtualBox、VMware Fusion、そしてParallelsと乗り換えて来ましたが、この製品が終着点とも言える満足度です。メインのOS上で別のOSを走らせるという無謀とも言える試みを14年もかけて育てて来たという事実は恐らく初めて使う人にとってとても心強く信頼できる製品になっていると思います。特に昨今のMacはこの製品を活用するにも十分な性能を持っていると思われます。ちなみに弊社の場合、7年前のMacbookProで運用していますが、他に複数のソフトを立ち上げていても通常使用で不満はありません。MacとWindows、2つの環境を1台分のノートPCで持ち運べるなんてとても理想的だと思います。弊社ではWindowsを運用していますが、業種によってはUNIXが必要かも知れません。そう言った環境も容易に構築できるのはParallels Desktop for Macが洗練されたソフトだからではないでしょうか。