非公開ユーザー
ソフトウェア・SI|ITアーキテクト|1000人以上|IT管理者|契約タイプ 無償利用
導入ハードルの低さと十分なLCP機能を兼ね備えた優良製品
CRMツール,ノーコードWebデータベース,コラボレーションツール,ローコード開発ツールで利用
良いポイント
プリザンターはWebデータベース型のアプリケーション開発環境なのだが、多くの類似製品とは異なりOSSなので、ソースも全て公開されていてプログラマーなら大抵のカスタマイズができてしまう。出会ってから4〜5年になるが、この間のノーコード・ローコード製品としての進化は凄まじく、今や本体に全く手を入れることなく(自分のようなダサいコードしか書けないような人間でも)大抵のカスタマイズは実現できるような環境に育った。
ノーコード開発の側面からは、メジャーな有償製品には正直見劣りするものの、そこらのExcel帳票を置き換えるくらいのアプリは、プログラムの知識がなくてもマウス操作とタイピング(≠コーディング)であっという間に作れてしまう。
だが推したいのはローコード開発の側面。CCSにしろスクリプトにしろ、「どこに挿入するか」「どのタイミングで発火するか」の挿入ポイントが予め提供されているので、開発者は好きなCCSやらHTMLやらJavascriptをちょちょっと書いて、あとは「この項目の上に」とか「一覧を表示するタイミングで」「更新をかける直前に」とかの指示をポチポチと入れるだけなのだ。実に楽しい。
改善してほしいポイント
月単位、早い時には週単位で新しい機能が追加されるなど、バージョンアップの頻度が極めて高い。それは良いのだが、その間を埋めるように機能を改善したり不具合を修正するマイナーアップデートも少なくなく、機能追加のペースは落としても良いからもう少し品質を…と感じた時期もあった。最近は落ち着いたサイクルでのリリースになり大きな不具合もなくなった。品質重視の傾向になっているのであれば大変ありがたい。
どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
多くのローコード・ノーコード製品がそうであるように、開発工数が半減したり、現場の人間が自分で開発できることによる要件定義工程の劇的削減を実現した。
その他プリザンターならではの活用方法になると思うが、他の多くの製品と違いデータベースを隠蔽していないので、豊富なAPI、時には直接操作によって他システムからデータベースにアクセスすることができる。ある案件では、複雑なデータ加工や分析はBIツールに任せ、プリザンターはデータベースにデータを投入するためだけのユーザインタフェースとして活用した。BIツール付属の入力画面は自由度が低い一方で外観が大仰だったり複雑だったりするが、プリザンターは遥かに柔軟性に富んでいながら、入力規制や半自動化などの機能は十分備わっている。ベンダに怒られそうな贅沢な使い方ではあるが、無償で利用できるという後押しもあって実現した。
検討者へお勧めするポイント
Windows10/11のPCが1台空いていれば、インストールマニュアル通りの作業ですぐにシステムが構築できます。しかもずっと無償。こんなにハードルの低いローコード・ノーコード開発環境は少ないと思います。
Saas環境も何日間かトライアルできるようなので、何はともあれ触ってみてはいかがでしょうか。面白いです。