サイト内検索とは

 サイト内検索とは、Webサイトにある情報を検索するための仕組みで、Webサイトの訪問者が必要な情報を探すために用いられる。サイト内検索の利用者の方がコンバージョン率が高いという調査結果も報告されているなど、Webサイト内の重要な導線と考えられている。また、またサイト内検索ツールの中には、検索キーワードによる結果だけでなく、関連する商品・サービス、あるいはコンテンツを推奨するレコメンド機能を備えたものもある。


サイト内検索の導入効果


目的のコンテンツを見つけやすくなりCVR向上が期待できる

 Webサイトの訪問者は、製品・サービスに関する情報収集や商品の購入など、何かしらの目的を持っている。Webサイトのデザインや構成がいかに見栄え良く斬新でも、目的のコンテンツがすぐに見つけられなければ、訪問者はすぐに離脱するという課題がある。そうした課題を解決するのがサイト内検索ツールだ。サイト内検索ツールを導入すれば、訪問者が目的のコンテンツを検索しやすくなり、結果的にコンバージョン率(CVR)の向上が期待できる。

検索キーワードから訪問者のニーズが分かる

 サイト内検索ツールを利用すれば、Webサイトの訪問者がどんなキーワードで検索したのかという情報が入手できる。この情報を分析することで、訪問者のニーズをより正確に把握し、Webサイトの改善に役立てることができる。

検索エンジンのカスタム機能による悪影響を受けない

 GoogleやYahooなど大手検索エンジンが提供するカスタムサーチ機能を利用すれば、サイト内検索を容易に実現することができる。しかし、これらの機能は広告表示を前提にしている。そのためサイト内検索を実装したつもりだったのに、競合他社製品の広告が表示されてしまい、企業のブランドイメージを損ねたり競合他社に顧客を取られたりといった悪影響を受けかねない。その点、専用のサイト内検索ツールを導入すれば、自社のWebサイトのコンテンツに限定した検索結果を表示し、訪問者に対して自社の情報だけを伝えることができる。


サイト内検索の対象ユーザー


導入検討/利用ユーザー
 ・Webサイトの制作と維持管理を担当するWebサイト開発・運営部門の責任者・担当者
 ・Webサイトによるマーケティング活動に取り組むマーケティング部門の責任者・担当者


サイト内検索の機能一覧


検索キーワードの入力を支援する

機能 解説
キーワード検索 任意の単語によるキーワード検索が可能。平仮名/片仮名、半角/全角など“表示のゆれ”に対応する
予測変換 キーワードを入力している最中に、残りの文字列を自動的に補完して提示する
サジェスト表示 キーワードを入力したあとに、そのキーワードと同時に検索されることの多い共起語を提示する
関連語表示 検索キーワードに関連する単語・語彙を表示する
入力ミス対応 スペルミス・変換ミスにより正しい言葉になっていない検索キーワードを訂正・補正して提示する
自然文検索 検索キーワードに入力された文章を意味を持つ最小限の単語に分解してキーワードを抽出する


検索結果の効果的な表示を支援する

機能 解説
検索結果最適化 検索したユーザーの検索・行動履歴から興味のある検索結果を上位に表示するなどの最適化を行う
レコメンド表示 検索キーワードに関連するお勧めのコンテンツや商品を表示する
ランキング表示 検索キーワードやサイト内コンテンツの人気順のランキングを表示する
サムネイル表示 検索キーワードのリンク先ページをサムネイル表示する


運営者の管理性を高める

機能 解説
表示位置のコントロール 検索キーワードがヒットした部分に重み付けして検索結果の表示位置をコントロールする
行動データ 検索キーワードごとの詳細ページへの遷移率、コンバージョン率などユーザーの行動データを表示する
モバイル対応 スマートフォンやタブレットなどモバイルデバイスのサイト内検索に対応する
API 他のアプリケーションと連携するためのAPIを提供する
多言語対応 複数の国・地域の言語をサポートする


サイト内検索の選定ポイント


ツールごとの違い

 サイト内検索ツールには、製品の提供形態により大きく以下の2種類に分けられる。

・検索エンジンのカスタムサーチ機能
 「Googleカスタム検索エンジン」「Yahoo!検索カスタムサーチ」など、大手検索エンジンが提供するカスタムサーチ機能を利用する方法がある。いずれも基本的に無料で利用できるが、Googleカスタム検索エンジンのように他社の広告が表示されてしまう場合があるので注意が必要になる。

・サイト内検索専用製品
 ソフトウェアベンダーが提供するパッケージ製品のサイト内検索ツール。主にクラウドサービスとして提供されている。サービスによって一般的なWebサイトの検索に向いているもの、ECサイト検索に必要な機能が充実しているものなど機能に若干の差がある。ベンダーによる手厚いサポートが期待できるが、当然のことながら導入および保守契約にコストがかかる。

導入形態

 サイト内検索ツールは、クラウドサービスとして提供されていることが一般的。ECサイト管理システムの中にサイト内検索機能を備えているものがあり、その一部にオンプレミス環境へ導入する製品もある。

オプション

 サイト内検索ツールの中には、基本機能以外の拡張機能をオプションとして提供しているものがある。例えば、Webサイト分析ツールとの連携機能、既存のサービスに組み込んで利用するAPI機能などをオプション提供しているツールがある。


サイト内検索のシステム要件、他システムとの連携方法


一般的な導入方法・導入環境

 サイト内検索ツールはWeb開発・運用部門が導入・利用するものであり、導入する際には実際に利用する担当者が検索結果を調査しながら比較検討を行うことが望ましい。

導入時に必要なもの

 サイト内検索ツールを導入する際には、従来のWebページにサイト内検索用のタグを埋め込むことになる。CMS(コンテンツ管理システム)を導入している場合は、Webページのどの部分に検索フォームを表示するか、検索結果の表示方法をどうするかといったデザイン設計をあらかじめ済ませておく必要がある。

導入後の運用方法・サポートの有無

 サイト内検索ツールの運用は、基本的に社内のWeb開発・運用部門が行うことになる。コンバージョン率は検索結果の表示位置などによって差が出てくるため、常に検索結果のレポートを分析しながらチューニングを繰り返す必要がある。技術的なサポートに関しては、サイト内検索ツールのベンダーが対応。

サイト内検索の基礎知識

 サイト内検索とは、Webサイトにある情報を検索するための仕組みで、Webサイトの訪問者が必要な情報を探すために用いられる。サイト内検索の利用者の方がコンバージョン率が高いという調査結果も報告されているなど、Webサイト内の重要な導線と考えられている。また、またサイト内検索ツールの中には、検索キーワードによる結果だけでなく、関連する商品・サービス、あるいはコンテンツを推奨するレコメンド機能を備えたものもある。


サイト内検索の導入効果


目的のコンテンツを見つけやすくなりCVR向上が期待できる

 Webサイトの訪問者は、製品・サービスに関する情報収集や商品の購入など、何かしらの目的を持っている。Webサイトのデザインや構成がいかに見栄え良く斬新でも、目的のコンテンツがすぐに見つけられなければ、訪問者はすぐに離脱するという課題がある。そうした課題を解決するのがサイト内検索ツールだ。サイト内検索ツールを導入すれば、訪問者が目的のコンテンツを検索しやすくなり、結果的にコンバージョン率(CVR)の向上が期待できる。

検索キーワードから訪問者のニーズが分かる

 サイト内検索ツールを利用すれば、Webサイトの訪問者がどんなキーワードで検索したのかという情報が入手できる。この情報を分析することで、訪問者のニーズをより正確に把握し、Webサイトの改善に役立てることができる。

検索エンジンのカスタム機能による悪影響を受けない

 GoogleやYahooなど大手検索エンジンが提供するカスタムサーチ機能を利用すれば、サイト内検索を容易に実現することができる。しかし、これらの機能は広告表示を前提にしている。そのためサイト内検索を実装したつもりだったのに、競合他社製品の広告が表示されてしまい、企業のブランドイメージを損ねたり競合他社に顧客を取られたりといった悪影響を受けかねない。その点、専用のサイト内検索ツールを導入すれば、自社のWebサイトのコンテンツに限定した検索結果を表示し、訪問者に対して自社の情報だけを伝えることができる。


サイト内検索の対象ユーザー


導入検討/利用ユーザー
 ・Webサイトの制作と維持管理を担当するWebサイト開発・運営部門の責任者・担当者
 ・Webサイトによるマーケティング活動に取り組むマーケティング部門の責任者・担当者


サイト内検索の機能一覧


検索キーワードの入力を支援する

機能 解説
キーワード検索 任意の単語によるキーワード検索が可能。平仮名/片仮名、半角/全角など“表示のゆれ”に対応する
予測変換 キーワードを入力している最中に、残りの文字列を自動的に補完して提示する
サジェスト表示 キーワードを入力したあとに、そのキーワードと同時に検索されることの多い共起語を提示する
関連語表示 検索キーワードに関連する単語・語彙を表示する
入力ミス対応 スペルミス・変換ミスにより正しい言葉になっていない検索キーワードを訂正・補正して提示する
自然文検索 検索キーワードに入力された文章を意味を持つ最小限の単語に分解してキーワードを抽出する


検索結果の効果的な表示を支援する

機能 解説
検索結果最適化 検索したユーザーの検索・行動履歴から興味のある検索結果を上位に表示するなどの最適化を行う
レコメンド表示 検索キーワードに関連するお勧めのコンテンツや商品を表示する
ランキング表示 検索キーワードやサイト内コンテンツの人気順のランキングを表示する
サムネイル表示 検索キーワードのリンク先ページをサムネイル表示する


運営者の管理性を高める

機能 解説
表示位置のコントロール 検索キーワードがヒットした部分に重み付けして検索結果の表示位置をコントロールする
行動データ 検索キーワードごとの詳細ページへの遷移率、コンバージョン率などユーザーの行動データを表示する
モバイル対応 スマートフォンやタブレットなどモバイルデバイスのサイト内検索に対応する
API 他のアプリケーションと連携するためのAPIを提供する
多言語対応 複数の国・地域の言語をサポートする


サイト内検索の選定ポイント


ツールごとの違い

 サイト内検索ツールには、製品の提供形態により大きく以下の2種類に分けられる。

・検索エンジンのカスタムサーチ機能
 「Googleカスタム検索エンジン」「Yahoo!検索カスタムサーチ」など、大手検索エンジンが提供するカスタムサーチ機能を利用する方法がある。いずれも基本的に無料で利用できるが、Googleカスタム検索エンジンのように他社の広告が表示されてしまう場合があるので注意が必要になる。

・サイト内検索専用製品
 ソフトウェアベンダーが提供するパッケージ製品のサイト内検索ツール。主にクラウドサービスとして提供されている。サービスによって一般的なWebサイトの検索に向いているもの、ECサイト検索に必要な機能が充実しているものなど機能に若干の差がある。ベンダーによる手厚いサポートが期待できるが、当然のことながら導入および保守契約にコストがかかる。

導入形態

 サイト内検索ツールは、クラウドサービスとして提供されていることが一般的。ECサイト管理システムの中にサイト内検索機能を備えているものがあり、その一部にオンプレミス環境へ導入する製品もある。

オプション

 サイト内検索ツールの中には、基本機能以外の拡張機能をオプションとして提供しているものがある。例えば、Webサイト分析ツールとの連携機能、既存のサービスに組み込んで利用するAPI機能などをオプション提供しているツールがある。


サイト内検索のシステム要件、他システムとの連携方法


一般的な導入方法・導入環境

 サイト内検索ツールはWeb開発・運用部門が導入・利用するものであり、導入する際には実際に利用する担当者が検索結果を調査しながら比較検討を行うことが望ましい。

導入時に必要なもの

 サイト内検索ツールを導入する際には、従来のWebページにサイト内検索用のタグを埋め込むことになる。CMS(コンテンツ管理システム)を導入している場合は、Webページのどの部分に検索フォームを表示するか、検索結果の表示方法をどうするかといったデザイン設計をあらかじめ済ませておく必要がある。

導入後の運用方法・サポートの有無

 サイト内検索ツールの運用は、基本的に社内のWeb開発・運用部門が行うことになる。コンバージョン率は検索結果の表示位置などによって差が出てくるため、常に検索結果のレポートを分析しながらチューニングを繰り返す必要がある。技術的なサポートに関しては、サイト内検索ツールのベンダーが対応。