2012年頃より「タレントマネジメント」が注目されるようになり、社員の経験やスキルを管理し、最適な教育環境やキャリアプランを提供することで人材の能力を最大限に活かそう、という取り組みが活発になりました。今日では多くの企業が、適切な人材マネジメントがビジネスの成功につながると考えています。
そこで本記事では、社員のデータ活用などマネジメントに使えるサービスを7つご紹介します。人材マネジメントのPDCAを回し、強い組織になるためのツール選びの参考としてぜひ活用してください。
目次
1.HRBrain

HRBrainは人材マネジメントに加えて、人事評価や労務管理などの機能も備えた総合的なサービスです。2019年にはグッドデザイン賞を受賞しており、人事や現場が使いやすいシンプルなUI(ユーザーインターフェース)も人気を呼んでいます。
専任のカスタマーサクセスがツールの初期設定から運用までサポートしてくれるので、初めて人材マネジメントツールを導入する企業にもおすすめです。
・HRBrainの参考価格
初期費用 | 要問い合わせ |
月額費用 | 要問い合わせ |
・HRBrainのユーザーレビュー
「アンケート」の結果を社員名簿に登録することで、「アンケート」のコンディションチェックでコンディションが下がってしまっている社員を一覧で確認し、面談の設定や社員のメンタルケアやフォローを行うことができております。
HRBrainへのレビュー「(現在導入中)慣れれば使いやすく、自由度が高いです!」より
まだ使い始めたばかりですが、定期的に行うことで離職率低下を目指して利用・運用しています。
2.CBASE 360(旧名:スマレビfor360°)

CBASE 360は社員の自己評価と、上司・同僚・部下といった周囲の人の評価を収集・分析することで、社員1人ひとりの評価を多角的に実施する360度フィードバックシステムです。
500社以上の導入実績から得たノウハウに基づき、360度フィードバックをすぐに始められる標準設問が備わっています。社員と組織全体の状況を把握し、人材マネジメントのPDCAを正確に回せるようになるシステムです。
・CBASE 360の参考価格
初期費用 | 要問い合わせ |
月額費用 | ライトプラン3,200〜4,000円/1ユーザースタンダードプラン4,000〜5,000円プレミアムプラン3,800円/1ユーザー |
※プランごとに別途年間基本料金がかかります
・CBASE 360のユーザーレビュー
働き方が大きく変わってきている中で、メンバーのモチベーションをいかに高め、チームで成果を出すかはとても重要なテーマだと認識しています。その肝となるのが、管理職のマネジメント。しかし、管理職は日々業務に追われ、なかなか自分のマネジメントについて振り返りをする時間が持つことができておらず、人事担当として支援の在り方に悩んでいました。
CBASE 360へのレビュー「毎年継続して実施したい管理職支援施策」より
このスマレビを使うことで、節目のタイミングで他者からフィードバックをもらい、管理職が日々のマネジメントにおける自分の強みや課題を認識して次の取り組みを考えるきっかけが作れるようになりました。1回だけでこの取り組みを終えるのではなく、毎年の健康診断のように全社でこの施策を取り入れ、今では全社の課題の傾向や個別の状況を把握し、管理職に対してどんな支援をしていくかを社内で議論する材料にもなっています。特にスマレビは結果の帳票がわかりやすく、その後の改善行動につなげやすいので、社員からも好評です。
3.ハタラクカルテ
ハタラクカルテは組織課題の見える化を促し、人材定着を支援するサービスです。主にアンケート機能と結果の集計・分析機能によって、社員個人と組織全体の課題を把握・分析できます。
社員個人のメールアドレスがなくても、パソコン・スマホ両方からアンケートに回答可能。アンケート回答における負担を軽減するよう設計されているので、社員もストレスなく回答できます。
・ハタラクカルテの参考価格
初期費用 | 要問い合わせ |
月額費用 | 167円/1ユーザー(年間契約の場合) |
・ハタラクカルテのユーザーレビュー
人材定着・離職防止に特化しており、専門の先生の監修が入っていることや統計的な分析を元に設問が設計されているので、信頼して利用できる。
そして、無料から利用できるのですが、無料プランでも充分すぎるほどの機能を利用できます。
ハタラクカルテへのレビュー「人材定着・離職防止を実現するならこのツール」より
4.GRATICA
GRATICAは社員同士でサンクスカードを送り合えるサービスで、感謝の気持ちを伝え合う組織文化の醸成に貢献します。同僚や上司などを積極的に助けている社員にはサンクスカードが贈られ、ポイントが溜まります。溜まったポイントをギフトと交換することもできるため、福利厚生の一環としても活用できるサービスです。
普段は目に見えない「ありがとう」の気持ちが届くことにより、仕事に対するモチベーションがアップする可能性があります。人材マネジメントを管理するというよりは「やる気をマネジメントする」イメージのサービスです。
・GRATICAの参考価格
初期費用 | 0円 |
月額費用 | 30,000円~/100ユーザーまで |
※ユーザー数が増えるほど1ユーザー当たりの料金が安くなります
・GRATICAのユーザーレビュー
感謝のメッセージが見えるようになることで自分の知らないところでの社員の動きを見ることができるようになり、関係性の理解が進むようになったり、このツールをきっかけに会話が行われることがあるため社内活性化のメリットを感じています。
GRATICAへのレビュー「他部署の方と交流できるコミュニケーションツール」より
5.wevox
wevoxは、回答・分析・改善というサイクルを回すことに重点を置いたサービスです。社員にとって負荷の少ない3分間アンケートを行い、結果を自動で集計・分析することで組織課題を把握できます。
他社の成功事例に基づいた最適な改善策が提案されるので、モチベーションアップに向けて今何をやるべきなのかをすぐに判断できます。人材マネジメントに向けた支援サービスも行っているので、初めて導入する企業も安心して利用可能です。
・wevoxの参考価格
初期費用 | 0円 |
月額費用 | 300円~/1ユーザー |
・wevoxのユーザーレビュー
隠れた離職リスクの発見や、チームの問題を客観的に炙り出すことができた。
wevoxへのレビュー「メンバーのエンゲージメント サーベイサービス」より
総数100名ほど、チーム数10の組織に使用し、まずはチームの特色や問題点のリストアップが出来た。
具体的な結果数値は未だ測れないが、10のチームのうち2チームについて固有の問題点を見出し対策にあたっている。
6.Geppo
Geppoは、2018年にグッドデザイン賞を受賞したサービスです。個人の課題と組織の課題を見える化し、働き方改善を個人・組織の両方から支えてくれます。テレワークにおけるストレスマネジメントにも対応しており、社員のコンディションを常に把握できます。
ストレスやメンタル面での不安を解消することで、テレワーク環境下においても従業員の仕事に対するモチベーションをアップさせられるでしょう。
・Geppoの参考価格
初期費用 | 要問い合わせ |
月額費用 | 20,000円/25ユーザーまで39,800円/50ユーザーまで68,000円/100ユーザーまで |
※ユーザー数が増えるほど1ユーザー当たりの料金が安くなります
・Geppoのユーザーレビュー
モチベーションチェックをする上で、社員が入力をしてくれない
Geppoへのレビュー「超簡単なモチベーションチェックサービス」より
結局ワークしない ということがあるが、このサービスは入力がめちゃくちゃ簡易的だからこそ回答率を非常に高められる。
また、管理画面などでも社員の毎月の状態を可視化出来るので、
月次でのモチベーションの変化を元に1on1などに活かすことができた
7.いっと

「いっと」は在職者だけでなく、退職者の本音を交えて現在の社内にどのような問題があるかを探すことができるツールです。離職者に対して専門インタビュアーがヒアリングを実施し、解決案を作成してくれるため、第三者的な視点で組織課題の発見に貢献します。また、出戻りの採用にも貢献してくれるなど、会社関係者との深いつながりを構築するのにも役立ちます。
・いっとの参考価格
初期費用 | 問い合わせ |
月額費用 | 20,000円(ミニマムプラン) |
・いっとのユーザーレビュー
●適性テストを用いて行った在籍者インタビュー
「ハイパフォーマー」「ミドルパフォーマー」「ローパフォーマー」の分析の中で、
ミドルパフォーマーのボリュームが多くハイパフォーマーの育成が急務の状態でした。
適性テストを用いて選定頂きながら、合計96名の社員インタビューを実施したところ、
ハイパフォーマーの素質のある社員や、そもそも環境に問題があること、
配置転換が必要そうな社員や、離職の可能性など、有意義なデータを取ることが出来ました。●新入社員のメンターのヒアリング能力の向上
いっとへのレビュー「社員の”本音”を引き出し解決まで伴走してくれる強い味方です!」より
こちらは「いっと」のサービスとは逸れてしまうかもしれませんが、
メンター制度において個々のヒアリング能力に課題があり効果に差が生まれていました。
そこで、ご相談して研修の一環としてメンタリングの同席をお願いしております。
今まで新入社員とメンターの会話の場に人事が介入したことはなく、
報告書については今後活用していきたいと思います。
モチベーション管理ツールでPDCAを高速回転&データ活用促進!
モチベーション管理ツールは、それぞれに機能面やサポート面で違いがあるので、まずはどのような人材マネジメントを行いたいかを考えることが大切です。その上で機能・サポート・コストを比較して、自社にとって最適なサービスを選びましょう。