毎年のように自然災害が起こる今、安全確認の明確なプロセスをお持ちでしょうか。従業員の安全確認は企業としての責務であり、BCP(事業継続計画)の一環でもあります。

大切な従業員とビジネスを緊急時から守るためにも、この機会に安否確認システムについて検討しておきましょう。そこで今回は、リモートワークでも安全確認ができる安否確認システム7選をご紹介します。

安否確認システムの必要性

地震や台風など、自然災害は予知することができません。仮に起こった際に、会社は従業員の安否を確認する必要があります。安否確認システムが重要とされるのは、「安否確認の漏れがない」「従業員の家族まで安否確認の対象にできる」といった点があげられます。

従業員側の中には会社にプライベートな連絡先を預けることを嫌がる方がいるかと思いますが、緊急時だけの利用であることやシステムからの自動連絡のみが通知されることを説明すればそこまで怪訝にされることもないでしょう。

以下では安否確認システムをピックアップしたので比較検討時にご活用ください。

ITreviewからピックアップ!安否確認システム7選

1.セキュリティ会社大手運営 セコム安否確認サービス

総合セキュリティ会社のセコムが運営する安否確認システムです。災害発生時はセコムが安否確認メールの送信を代行するため、緊急時でも少ない手間で安全確認が行えます。また、安全確認以外の緊急連絡網としても使用できるので、会社の急な予定変更やアクシデント対応なども素早く行えるようになります。

・セコム安否確認サービスの参考価格

初期費用 要お問い合わせ
月額費用 要お問い合わせ

・セコム安否確認サービスの参考レビュー

当社では、台風の接近している地域の支店長が早期退社を促したり、警報の出ている地域への外出を禁止したりすることにも使っています。各支店は、ほとんどが営業職で外出していることが多いので、非常に役立っています。

セコム安否確認サービスへのレビュー「台風接近時の連絡にもつかってます」より

2.安全対策指示までサポート トヨクモ安否確認サービス2

トヨクモ安否確認サービス2は、1ユーザー当たり月額がわずか136円で利用できる安否確認システムです(50ユーザー/ライトプランの場合)。年額払いなら5%OFFなので、コストメリットを追求したい企業におすすめです。もちろん、安否確認システムとしての基本機能を網羅しています。

また、登録メールアドレスが存在しているか否か毎月チェックする機能も備わっているため、緊急時の通知漏れも防げます。

・トヨクモ安否確認サービス2の参考価格

初期費用 無料
月額費用 6,800円~/50ユーザー

・トヨクモ安否確認サービス2の参考レビュー

トライアル期間が十分に設けられ、じっくりと評価できました。
価格が安いので、万が一運用上問題があったとしても、途中で終了することも視野にしていましたが、特に問題は発生していません。
また、UIがとても分かりやすく、マニュアルを参照しないで使うことができています。

トヨクモ安否確認サービス2へのレビュー「安価に手軽に始めることができ、UIもマニュアルなしで対応」より

3.大規模災害での運用実績あり エマージェンシーコール

エマージェンシーコールはインフォコムが運営する安否確認システムです。東日本大震災、熊本地震が発生した際の稼働実績もあり、災害発生時でも安心して利用できるシステムとなっています。また、アプリ・メール・電話など複数の連絡先を登録できるため、災害発生時に確実な安全確認が行えます。グループトーク機能も提供されているため、緊急時のコミュニケーションツールとしても活躍します。

・エマージェンシーコールの参考価格

初期費用 要お問い合わせ
月額費用 要お問い合わせ

・エマージェンシーコールの参考レビュー

普段は安否確認訓練で使用しています!万一を想定して本社より通知が届き、迅速に回答・集計・報告をすることを年に数回行っています。その結果、実際の通知が届いた際に多くの従業員がすぐ回答でき、安否確認をすることができました。

エマージェンシーコールへのレビュー「万一の際に備える!使える!」より

4.多機能システムが月額100円以下 安否確認システム 安否コール

引用:https://www.itreview.jp/products/ampikoru/profile#scroll

安否確認システム 安否コールは最低価格が1ユーザー当たり月額100円と、中小企業にもおすすめの安否確認システムです。震度やエリアごとに設定できる自動メール配信や、アプリによるプッシュ通知で確実な安全確認を実施できます。オプションでGPSマップ機能を追加し、外出先でも誰がどこにいるのかを瞬時に把握できます。

従業員の家族からコメントや位置情報も届くため、社員も安心して緊急時に備えられます。

・安否確認システム 安否コールの参考価格

初期費用 80,000円または105,000円
月額費用 5,000円~/50ユーザー

・安否確認システム 安否コールの参考レビュー

今までは全て手動確認だったものが、コール発信から集計までが全自動となったことで大幅な工数削減、また万が一被災し会社が機能しなくなったとしても、このソフトは別システムなのでそういう心配もないことは大きなメリットです。

安否確認システム 安否コールの参考レビュー「緊急連絡網が不要となった」より

5.強力なバックボーンで安定運営 Yahoo!安否確認サービス

Yahoo!JAPANが運営する安否確認システムです。Yahoo!のプラットフォームを利用することにより、1ユーザー当たり月額44円以下という破格のサービスを提供しています(プランAの場合)。他の安否確認システムに比べて機能面はシンプルであり、インターフェースは少し古めですがコストメリットを追求する企業におすすめです。

導入後の各種設定はユーザー企業で行う必要があるため、サポート体制を重視する場合は注意してください。

・Yahoo!安否確認サービスの参考価格

初期費用 無料
月額費用 4,400円/100ユーザーユーザー数に応じてディスカウント

・Yahoo!安否確認サービスの参考レビュー

本番の安否確認メールのほか、訓練メール(表題に【訓練】などの文字列が付与される)が送れるのが便利です。
また、グループ管理やユーザ管理もシンプルで使いやすい作りだと思います。

受け取るユーザ側はログインなどを特に必要としない、というのも利用時の状況を想定した良い作りだと感じました。

Yahoo!安否確認サービスへのレビュー「シンプルながら必要機能が揃ったサービス」より

6.通信大手NTTの安心感 Biz安否確認/一斉通報

さらに破格のサービスを提供しているのがBiz安否確認/一斉通報です。お手軽導入プランなら月額10,400円で100,000ユーザーまで利用できるため、10,000ユーザーで利用したと仮定して1ユーザー当たり月額1.04円となります。通信大手のNTTコミュニケーションズが提供しているため、震度7にも耐える堅牢性もメリットの1つです。

組織階層ごとの権限管理が可能であり、個人情報の表示/非表示も設定できるためセキュリティを重視したい企業におすすめです。

・Biz安否確認/一斉通報の参考価格

初期費用 0円~200,000円
月額費用 10,400円~/100,000ユーザーまで

・Biz安否確認/一斉通報の参考レビュー

勤務地付近で大地震が起こると、勝手に安否確認が発動してくれるので事務局が楽です。集計結果を確認するだけで良いので。また安否確認訓練をしても、特に追加課金されるわけではないので安心です。本来の使い方とは違うのかもしれませんが、台風や雪で交通機関が乱れる際の連絡にも活用できます(今日は電車が止まっているので、無理に出勤しなくてOK等)。

Biz安否確認/一斉通報へのレビュー「慣れると便利で使いやすい」より

7. 緊急時のネットワーク混雑回避 NEC緊急連絡・安否確認システム

NECが運営する安否確認システムです。シンプルな機能を提供し、1ユーザー当たりの月額120円以下という低価格で利用できます。スマートフォン・/携帯電話の空メール返信により安全確認を行うため、災害時のネットワーク混雑に関係なく安全確認ができます。また、システムはNECの堅牢なデータセンターによって運営されています。

事業体制の変更に伴う異動が発生した場合は、システム連携で情報を反映できるのでデータ更新作業の手間がありません。

・NEC緊急連絡・安否確認システムの参考価格

初期費用 無料
月額費用 12,000円/100ユーザーユーザー数に応じてディスカウント

・NEC緊急連絡・安否確認システムの参考レビュー

入退場システムや、これまで利用していた在宅時の安否システム等、他システムとの連携が柔軟に行えます。連携方法も、決まったフォーマットのexcelファイルをサーバーに置いておくだけなので、開発もそれほど難易度は高くありませんでした。

NEC緊急連絡・安否確認システムへのレビュー「必要な機能は一通りそろいます」より

社員の安全確保、BPOに安否確認システムは必須!

安否確認システムの導入により、大規模災害時に欠かせない社員の状況把握いち早く行えます。企業にとって人材は宝です。人材を守ることは、ビジネスを守ることにもつながります。まだこうした仕組みを導入していなければ、この機会に自社にピッタリのシステムを探してみてください。

この記事の執筆

CASITOMO

ライター

夫婦Webライター。2013年に夫婦で独立し、10,000本以上のSEOコンテンツを企業オウンドメディアに提供。夫は元通訳・翻訳家、妻は元アパレルマネージャー。映画鑑賞とバスケ、週末ベイキングが共通趣味。

この記事の監修

ITreview Labo編集部

ITreviewの記事編集チーム。ITreviewの運用経験を活かし、SaaSやIT製品に関するコンテンツをお届けします。

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