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良くも悪くも、日本企業運営のMDMサービス
MDMツールで利用
良いポイント
自社ではiOSデバイスのみをBCDMで管理・運用しています。実際に運用して感じた、実務上のメリットは以下の通りです。
充実したドキュメントと手厚い導入支援
MDMは設定項目が多岐にわたりますが、BCDMはマニュアルやドキュメントが非常に豊富に整備されています。不明点が生じた際も参照すべき資料が明確なため、仕様把握の工数を抑えられます。また、導入時の支援体制も手厚く、自社の要件に合わせた環境構築をスムーズに進めることができました。
VPPライセンス管理とアプリ配布の簡略化
特に実用的なのが、VPP(Volume Purchase Program)ライセンス管理と連動したアプリカタログ機能です。
アプリライセンスを個別に割り当てる必要がなく、あらかじめ全台分を購入しておけば、利用者が自身のタイミングでカタログから必要なアプリをダウンロードできる運用が可能です。この仕組みにより、管理側での配布作業が簡略化され、運用工数の削減につながっています。
改善してほしいポイント
導入・運用面でのメリットがある一方で、実務上の非効率を感じる点も少なくありません。今後の改善を期待し、以下の課題を挙げます。
1. システムのレスポンス性能
全体的に端末反映までが遅く、設定更新やプロファイル配布に相応の待ち時間が発生します。本運用時は許容できても、検証作業においては、このタイムラグの積み重ねで非効率だと感じる。
2. サポート対応の精度とスピード
ABM連携に関する技術仕様の対応状況の問い合わせに対し、回答まで5日以上を要した上、対応状況の可否に触れず形式的な返答に留まりました。国内サービスならではの迅速かつ的確な回答を期待しているだけに、この対応品質では利用価値が薄れてしまいます。
3. ステータス情報の信頼性と操作性
管理画面のステータス表示に細かな不具合が散見され、情報の信頼性に欠ける場面があります。また、アプリ配布一つにしてもライセンス割り当てからプッシュまで操作工程が多く、UIの最適化不足を感じます。
Apple製品特有の制約があることは理解していますが、iOSデバイスのみの中小規模管理であれば、あえてBCDMを選択するメリットは現状では薄いと言わざるを得ません。
どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
構成プロファイルによって「触らせたくない設定項目」を確実にロックできる点です。組織や従業員のITリテラシーに合わせて柔軟に制限をかけられるため、導入後はモバイルデバイスに関する初歩的な問い合わせ件数が30%程度減少しました。結果として、残る問い合わせ内容自体の質も向上し、情報システム部門の運用負荷軽減に大きく寄与しています。
検討者へお勧めするポイント
1. 自由度よりも「統制」を重視する組織に
構成プロファイルによる設定項目のロック機能は非常に強力です。ユーザーのITリテラシーに応じて操作範囲を制限できるため、誤操作や不要な設定変更によるトラブルを未然に防げます。これにより、ヘルプデスクへの低レベルな問い合わせが減り、管理部門がより本質的な業務に注力できる環境を作れます。
2. アプリ管理の自動化とドキュメントの安心感
VPPライセンスとアプリカタログを活用した「ユーザー自身にダウンロードさせる運用」は、配布工数を下げます。マニュアルも充実しているため、専任の担当者がいない組織でも立ち上げやすいのが強みです。
3. 検討時の注意点
一方で、システムのレスポンスやサポートの回答速度や応対品質には課題が残ります。検証作業などでスピード感を重視する場合や、高度な技術サポートを即座に求める場合には、操作ステップの多さがネックになる可能性があります。
総じて、「緻密な制限設定で問い合わせを減らしたい」、「標準的な配布運用を型化したい」という組織には、現実的で手堅い選択肢となります。