良いポイント
< 導入の経緯 >
他社のホスティングサーバー(Web・メール)を利用していましたが、なりすまし送信対策のため Exchange Online に移行しました。
■ 機能面
DKIM 対応しています。SPF+DMARCと組み合わせれば、なりすまし対策としては問題ないかと思います。
メールフローの調整も自社で管理できるので、意図しないフィルタリングなどに対応できるのは便利です。
スパムメールをメールボックスに配信せずに検疫してくれるのもいいですね。
それとは別に迷惑メール振り分けもあるので、受信トレイがスパムメールだらけにならず快適です。
Web メーラーも便利だと思います。Outlook ユーザーなら直感的に使える UI です。
■ 費用面
365 のBusiness Standard 利用料金内でメールサーバーを利用できるのはありがたいです。
ホスティングのメールサーバー機能が不要になったので、安価なWebサーバーに乗り換えることができました。
改善してほしいポイント
移行作業が最大の難関でした。(管理者的には)
どんな進め方をすればスムーズに移行できるかの具体的手順がマイクロソフトのナレッジには皆無なので、なんとかしてほしいですね、、(ChatGPT&ブログ情報で乗り切りました)
機能が盛りだくさんすぎて全体像を把握できないので、中小企業のシステム管理者向けのシナリオを作成してもらいたいです。(意図しない検疫・ブロックの対応など)
その反面、Exchange Online の管理画面でできないことが多すぎます。
PowerShell で接続してスクリプトを使わないと変更できない設定が結構あります。
GUI 上で完結できるようになるといいなと思います。
配信グループのメールアドレスで送信するのに、任意の UPN に SendAs 設定するところでかなり悩みました。。。
今後、OAuth2.0 認証しか使えなくなるそうなので、古いシステムなどからのメール送信をどうしようかと考えています。
多要素認証済みの 365 アカウントのアプリパスワードでの認証は残してほしいですね。
どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
なりすまし送信対策が課題だったので、これに対応できたのが最大のメリットです。
クラウド上にメールデータを移行できたので、バックアップ管理を一元化できるのもよかったです。
検討者へお勧めするポイント
移行作業や管理の難易度は高めですが、メールサーバーを自社の運用にあわせて細やかに設定できます。
Webメーラーも便利で、多要素認証を導入しておけば安心して使うことができます。