この製品・サービスの良いポイントは何でしょうか?
まずはなんと言っても「IBM Cloudライト・アカウント」でIBMクラウドが気軽に試せる点でしょう。
クレジットカード登録なしで無料かつ無期限で使えるので、たまに余裕ができた時に少しずつでも試せます。
ライトアカウントでもCloud Foundry(PHPなど)やWatson、Node-RED、Cloudant(CouchDB互換)、Cloud Object Storage(S3互換)が利用できますので、NodejsやPHPアプリも構築できますし、IoTや人工知能用途にも最適かと思います。
DevOpsでgitlabと簡単に連携できる点も良いポイントでした。(githubじゃなくてgitlabはなかなかないと思います。)
あとプロプライエタリ寄りなAWSやAzureと比べて、IBMクラウドはオープンな技術で構築されているので、癖というか罠というようなサービス固有のノウハウが少なくてすむという印象を個人的には持ちました。
自前サーバが好きだけど、クラウドの利便性も欲しい方は、パブリッククラウドじゃなくて、IBMのプライベートクラウドがおすすめ!です。
改善してほしいポイントは何でしょうか?
「Databases for PostgreSQL」というPostgreSQLのサービスで、ログが取得できない点には困っています。
postgresql.confで、
logging_collector = on
にして、ログを取得したいのですが、これができない。。(IBMのサポートにも確認済み。→Thank you for contacting us. Unfortunately, that setting is not configurable with Databases for PostgreSQL)
ログは「IBM Cloud Log Analysis with LogDNA」というサービスで一応見られるのですが、これがまた見づらい。。
設定もどうして良いかわからない。。
サポートもちょっと技術的に細かい質問になると英語じゃないと伝わらないかも、、な感じです。(国産クラウド以外はどこもそういう感じですが。)
どのようなビジネス課題を解決できましたか?あるいは、どのようなメリットが得られましたか?
(1)LAPP構成の一般的なWEBサービス、(2)Watsonを利用したAndroidアプリ、等で利用しています。
(1)はLinux+Apache+PHP+PostgreSQL構成でWEBサービスを提供しています。
Linux+Apache+PHPは仮想サーバをプライベートインスタンスとして起動しています。
PostgreSQLは「Databases for PostgreSQL」というサービスを利用しています。
プライベートで潤沢なリソースが使え、プライベートネットワークも1000Mbps使えますので、さすがはIBMといった感じです。
(2)は英語をしゃべると発音をチェックしたり翻訳してくれるAndroidアプリなのですが、Watsonの「Language Translator」、「Speech To Text」、「Text to Speech」を利用しています。
それぞれ、翻訳、音声を文字に、文字の読み上げサービスです。
SDKやドキュメントが充実しているので、簡単に実装ができました。
検討者にお薦めするポイントがあれば記入ください
料金もAWSやAzureに比べると割安かと思います。(全く同じサービスではないので、単純比較はできませんが。)
「Databases for PostgreSQL」は同時接続数が実測で6000接続程度が上限のようでした。
AzureのPostgreSQLサービスは2000接続程度でしたので、こちらもIBMに軍配が上がると思います。
ちなみに、GCPのPostgreSQLサービスは調べたところ最大1000接続のようです。
アクセスが殺到するWEBサービスを運用している場合、同時接続数は多い方が良いですよね。