離職率の低下を図るため、従業員アンケートの記述式回答の分析に利用させていただきました。
従来から選択式回答を対象にアンケート分析は行っており、総合満足度や給与、就業時間、人間関係等の項目別スコアは把握しておりましたが、「給与:3.2」「人間関係:3.5」といった結果を受けて、どの項目の優先順位が高いのかは分かるものの、その項目の具体的な課題が何なのかが分からずアクションを起こせないといったモヤモヤした状況でした。
記述式の回答にヒントがあるだろうと思い目視チェックを試みた時期もありましたが、1000名を超える従業員の回答を1つずつ見ながら集計するのは単純に時間がかかるのと、チェックする人によって解釈が異なるケースもあるため、テキストマイニングの検討を始めました。
いくつかのツールを試してみた中で特に良かったのは、優先課題図という「意見の量」×「不満比率」の2軸で掛け合わせた意見のプロット図です。単純に量の多い意見に対し対策を講じても満足度が上がらないことは経験則として持ち合わせていたので、不満度合いの高い意見が何かが分かるのは打ち手立案に直結するため非常に助かりました。