良いポイント
財務会計システムは、歴代の勘定奉行を利用してきたが、今春より奉行クラウドに移行、運用して半年以上経過している。
長年馴染んだオンプレシステム同様の操作性のため違和感なく使えている点や、専門家ライセンスが1ID付属している事で、これまで膨大な財務諸表を出力しメールその他で送付していた業務から解放されたのは大きなメリットと言える。また、これまで無かった証憑書類添付やファイルリンク機能により、仕訳に関係する書類がすぐに閲覧できるようになった事が入力者・承認者双方のるのが良いという意見も挙げられている。システム管理者の立場からは、やはりアップデート等の運用管理から解放されたことが大きい。地味ではるが、ダッシュボード機能により件数の把握に手間取らないのも可。
改善してほしいポイント
障害のため使えない事が3回ほどありました。致し方無いとは思いますが、もう少し頻度を低くなるよう尽力してほしい。
その他、オンプレに比して、ログイン・承認の反映・画面遷移時のレスポンスが悪い時がある、との報告もあるが、常にというわけではなく、時折との事。また、サーバー等の費用を加味してもオンプレより費用が嵩むのは否めない。7年や10年という税務上・会計上の保存期間を考慮すると、費用を軽減するためには別途データ化を検討する必要あり。また、導入時だけの事ながら、CSV仕訳データアップロードのインターフェイス定義が、移行できないのは残念でした。
どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
働き方改革等で円滑にリモートワークが可能、「良い点」で述べた税理士・会計士のやり取りがスムーズになった、証憑書類の添付機能で紙や別途のデータ配信の必要がなくなった等、明らかに生産性が向上した。また、バックアップに関する費用・懸念(ソフトウェアライセンスやストレージ・残領域からのバックアップ領域拡大の必要性判断)事項から、財務会計システムを外す事ができた。
検討者へお勧めするポイント
費用面は、会社によって事情は異なるものの、明らかに生産性は向上します。
導入にかかる時間やバックアップやアップデート等の管理工数の大幅な軽減が見込まれる事やBCP・セキュリティ対策を委託できる事がメリットで、運用面でも、これまでオンプレミス版勘定奉行を運用していた企業にとっては、オペレーションが変わらず、操作面の教育が不要で導入障壁が低いと言えます。一般企業のサーバー・インフラ面おけるIT技術者の確保が困難になる事が予想される中、システムのクラウドへの移行は今後のトレンドとならざるを得ないと思われます。