非公開ユーザー
ソフトウェア・SI|製品企画|1000人以上|ユーザー(利用者)|契約タイプ 有償利用
iPaaSで利用
良いポイント
RPAのツールに必要とされるWindows上の操作のシミュレートについて、一通りの機能を有している。また Microsoft O365製品の一環であることから、O365 製品の操作については親和性が高く、またライセンス使用においても優位性がある。現時点では多くの機能を無償で利用でき、またWindows11 では製品に標準の機能となるようなので、今後のエンドユーザコンピューティング(EUC)ツールとして主流になると思われる。
ただし、EUC は企業内各ユーザレベルの効率化に寄与できるが、企業内の統制管理とは相性が悪く、会計処理関連の操作などユーザ独自にツール化して良いか判断が難しい。また一部ユーザの構築したツールが、企業内で広まるに従って形骸化・陳腐化するなどの問題もあり、ツール機能の良し悪しだけではなく企業としての利用方針を考えておく必要がある。
改善してほしいポイント
前身が Microsoft Flow であるためか、制御構造記述が、操作アイテムを並べて表現する形となっており、他製品のようなフローチャート風の自由な記述が現時点ではできない。
また利用する側の印象として、Internet Explorer での使用においてうまく動作しない部分が散見されるが、これらへのサポート対応はあまり芳しくない。現時点ではまだ IEを利用した社内システムは多数残っているので、まだ考慮は必要と思われる。
他社製品を含めた連携機能は多く用意されているが、現在の企業システムでは社外システムに接続すること自体セキュリティ問題となる可能性があり、運用において留意が必要。
どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
RPAツールは(当然ながら)それ自体でライセンス費用が必要だが、PowerAutomate の場合は O365 ライセンス利用顧客であれば現在事実上無償で利用が可能であり、単に EUC を利用するのであれば、企業にとってはこの点は巨大なメリットである。また前身の MS-Flow の知見があれば習得が容易であり、特段の指示や利用体制を整えずとも、エンドユーザが個々自由にツールを開発し効率改善を始めることができている。
検討者へお勧めするポイント
上述の通り、EUC としては機能としても費用的にも最も容易に利用できる製品と言える。但し社内で本格的に利用するのであれば、企業としての対応方針の検討/策定が必要。